本部
フレイムティアーズ
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~12人
- 英雄
- 6人 / 0~12人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- 締切
- 2018/03/19 22:00
- 完成予定
- 2018/03/28 22:00
掲示板
-
相談
最終発言2018/03/19 23:02:12 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/03/18 11:47:35
オープニング
● この胸に炎を抱いて
「おれぁよう。かんどうしてんだよ」
そう赤原光夜はサングラスで目尻を隠しながらさめざめと泣いていた。
仁王立ちで声を漏らさず、伝う涙はただ厚く、シャツを濡らす。
それを見て、ECCOは苦笑いを浮かべた。
「まーた、思いつきでリンカーはん等を巻き込むつもりなん?」
嫌な予感がECCOを支配していた。ECCOはこういう赤原が自分の感情に酔っている時、大抵周りは迷惑をこうむる。
「巻き込む? ちげぇよ、俺が巻き込まれたんだよ」
赤原はグイッと涙をぬぐうと具体的な説明を始めた。
「リンカーの嬢ちゃんたちでよ、昔ちっていた仲間の思い出をむねに、歌も形見も大事にしてるって言うじゃねぇか」
「俺は感動してよう。思いを大事にしてるってのもそうだが、大事にされているってこともうらやましくてよう。俺も誰かの想いを大事にしたり、されてぇんだよ」
「だからこれ……」
赤原は告げると胸にぶら下げていた赤い水晶を差し出した。
「これどうしたん?」
ECCOは赤原のマシンガントークの合間にそう問いかける、すると赤原はあっけらかんと言い放った。
「従魔の巣で拾ったんだよ」
ECCOが赤原の頭を叩いた。
「英雄もいてへんのに! なにやってるん!!」
「ああ、死ぬかと思ったし、一筋縄じゃイカねぇ冒険だった。俺はこれを歌にして次のアルバムの表題曲にしてぇ、そう思ってるくらいだ」
「そう言うことを言ってるのとちゃうねんで! 危ないって言うてるんよ!」
「けどな、それ以上に収穫もあった、これがこの石だ」
「ああ、うちのはなし聞いてへん」
そうECCOは脱力してその場で天を仰いだ。昔から危険など気に留めない性格であり、今までのリンカーへの依頼も、彼自身危険にさらされることが多かった。
それにしても、能力者として適性があるだけの一般人が従魔の生息域に接近するなど前代未聞である。
それをECCOは責めているのだが、それが彼には伝わっていないみたいだ。
「この石、なぁみろよ、この石。すげぇんだぜ」
告げると、赤原は石をECCOの額に押し付ける。見れば石の中で炎の様な揺らめきがひらひらと舞っていた。
「わかった! わかったから! で、これがなんなん?」
「俺にも分からねぇ」
「なぁ、うち帰ってええ?」
「わからねぇけど、変な泉の水によ、俺の歌を聴かせるとよ、その歌が石になって水の中に沈んだんだよ」
「はぁ、水……石」
「まさにこれは俺の想いの結晶」
「はぁ、でこれを?」
「量産してアルバムの付録にする」
「……………………はぁ」
あまりに突拍子もなければ危険すぎる気もする赤原の申し出に、ECCOは思わずため息をついた。
ただ、瞳を見れば自分の意志は絶対にまげねぇ、そんな意志を感じて、ECCOは説得を諦める。
「そしたら、せやなぁ、友達に相談したるわ」
● 大切な人へ送る思いの結晶。
今回はとあるエリアへ『赤原 光夜』を送り届けていただきます。
今回向かう一帯は南アメリカ奥地。今回のミッションに名前が必要なため『水晶の森』と名付けられました。
木々や草花は水晶で。石については宝石で作られた、年中ずっと夜の世界に旅していただきます。
こちらの水晶の森ですが、移動するドロップゾーンによって生成された可能性が高いです。
今現在は周囲に強大な愚神は存在しませんが。霊力によって変質させられてしまったこの水晶の森は戻ることはないでしょう。
この森の奥地に、粘液質な水をたたえた湖があり、その湖で赤原の歌を結晶化するのが今回のお仕事の趣旨です。
ドロップゾーンは現在展開されていないのですが道中、あまり強くない敵に大量に出くわすことでしょう。
さらにドロップゾーンが何らかの理由で再生成される場合があります、その場合赤原は意識を失ってしまうのでサポートをお願いします。
さらに赤原の水晶作成のサポートを今回お願いします。
● 従魔について。
今回軒並み魔法防御力が高いという特徴を持ちます。
ただし、魔法攻撃をヒットさせると、輝いたり、音を奏でたりと幻想的なようです。
あくまで周辺に生息しているだけなので、作業を静かにやっていれば集まってきませんが、赤原が謳っている時点で従魔が集まってくるのはさけられないでしょう。
最低でもエクスキューショナー三体とは戦闘が発生すると思います。
・コーラルドラゴン
このあたりで最強の従魔です、デクリオ級愚神程度の実力を持ちますが積極的に攻撃は仕掛けてこないようです。
皆さんが作業する湖から十キロ程度離れた氷った海の上にいます。
攻撃は火焔ブレスと、カギヅメ攻撃。
動きが鈍重ですが。防御力も高く、生命力も高いので長期戦を覚悟する必要があるでしょう。
・アバタースフィア
直径0.5M程度の丸い球体ですが、皆さんと同じ外見に変わります、と言っても材質は水晶質なので、人形っぽいのですが。
武装はコピーした人間のものを使いますが、戦闘力は本人よりはるかに劣るでしょう。
・ クリスタルタートル
背中にクリスタルの生えたタートルです。
攻撃手段はクリスタルを全方位に発射する事。手足を甲羅に収めると防御力を高めたまま行動不能状態になります。
放っておいてもいいかもです。
・エクスキューショナー
湖で作業をしていると三体は確実に襲ってくる、水晶の番人です。
頭のない二メートル程度の高さを持つ、人型の従魔です。
攻撃手段はクリスタルの斧による、近接戦闘で物理攻撃力に関しては驚異の一言です。
●演奏サポートについて。
赤原の気持ちを盛り上げつつ、下げさせない演奏サポートについて説明します。
1 楽器担当。
ドラム、ギター。ベースが最低限欲しいのですが、他の楽器があっても赤原は喜ぶでしょう。
2 水晶回収
湖の中に無作為に水晶が生成されるので、それを泳いで回収し、確保している人が必要です。
● 結晶化について。
この泉の水は人の強い思いを結晶化させる力を持ちます。
強い思いを示すために赤原は歌を用いてますが。人によっては言葉だけ、願うだけで石を作ることができるのです。
石についての形状はまちまちで、皆さんの望む石を作り出すことは可能でしょう、色、質感、大きさ、形。細かくイメージしてみましょう。
この思いが具現化した石を、所持しておくか、大切な人に上げるかは自由です。
● 最初の一つはECCOに
「ほれ、ECCO」
そう赤原はECCOの電話が終わったのを見ると、その意志を突き出した。
「ん? もう中味はみたんよ?」
「いや、最初の一個はお前にやろうと思ってな」
「ん?」
「この歌を歌った時、おまえならこの素晴らしい冒険を、どんなふうに謳うか想像してたんだ。だからこれは俺からお前に送る石にぴったりだ」
「ん~、ありがとう。せやったら遠慮なく受け取っとくわ」
解説
目標 水晶作成作業中。敵を寄せ付けない。
● 戦場について。
戦場は半径50M程度の広大な湖が舞台です。
浅い湖で、いちばん深い中心部でも二メートル程度の深さしかありません。
この湖の周囲には木々が無くかなり開けていますが。20Mも行けば水晶の森となっており、この森から従魔が湧いてくるそうです。
● 自分の作業
水晶を作成したい方は合間を縫って、作成作業に従事してください、見張りをシフト性にしたりするのも一つの手かもしれません。
マスターより
こんにちは! 鳴海ございます。今回はアクセサリー作りのお話を作りたいと思って、書いていたらこんな感じになりました。
箸休めてきなお話ですがよろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/03/27 15:04
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最終発言2018/03/19 23:02:12 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/03/18 11:47:35