本部
特殊AGW運用試験 ~雛祭ver.~
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~10人
- 英雄
- 6人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/03/06 07:30
- 完成予定
- 2018/03/20 07:30
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/03/05 20:16:48 -
♪灯りを付けましょ爆弾に~♪
最終発言2018/03/05 20:31:32
オープニング
●緊急事態
「ぐああああっ!!」
東京海上支部・屋外演習場。
この日、とある試作AGWの試運転が行われた場所で、悲劇は起こった。
「PY-17! ライヴス供給弁およびエネルギー変換機構に異常! これは……被験者のライヴスを際限なく搾取し、強制的に起動状態を維持している模様! 現在進行形で増殖の兆候あり!」
――ドッカーン!!
『ぎゃああああっ!!』
「AR-17! 場内に配備した試作AGW全機に送信した起爆および停止信号拒絶! さらに回収に向かった職員のライヴス反応を判別せず誤爆を確認! 遠隔制御装置と識別回路に問題が発生した模様!」
「くそっ!」
次々と聞こえる悲鳴と報告に、『特殊状況下を想定した特化型AGW開発部(略称・特開部)』の主任はデータ測定機材を置いた簡易机を殴った。
サングラスがトレードマークの厳ついおっさんは、常の冷静さを失い焦燥をにじませる。
「外部干渉における緊急停止措置――失敗! 先ほど物理的な装備解除を試みた結果、ライヴス吸引事故が発生し被害拡大! PY-17は完全に暴走しています!」
「AR-17も引き続き多方面からアプローチを続けていますが、すべて不発! また、PY-17から余剰ライヴスの供給ラインが形成され、時間経過による機能停止も望めません! 依然、制御不能のままです!」
「何だと!? 姉妹機のAGWではあっても、相互にライヴスを補完しあう機能など搭載していないぞ!? まさか……PY-17の学習型AIが自己判断したか!」
小難しい会話ばかりだが、要するに試作機が暴走して危ないってことです。
「……ぐっ! はぁ、はぁ、はぁ」
「っ! 主任! このままでは被験者の生命維持にも支障が!」
「――やむを得んか」
キーボードを乱打する音と部下の叫び声を受け、主任は立ち上がった。
「エージェントに救援要請を出す! 各員、引き続き事態収束に全力を注げ! すぐに戻る!」
『はいっ!』
頼もしい返事を背中に、主任は全力で駆けだした。
●ついにやらかした!
「緊急事態のため口頭で失礼する! エージェントに応援を要請したい!」
東京海上支部のロビーへ到着した主任は、大声で窮状を訴えた。
「私はグロリア社の者だ! 本日、演習場の使用許可を得て行っていた試作AGWが暴走した! 現在も手を尽くしているが、我々の手だけでは厳しい! 人命もかかっている! どうか、協力してほしい!」
突然の依頼に居合わせたエージェントは困惑するが、声音から切迫した状況だと判断し立候補者が現れる。
「すまないが時間が惜しい! 詳細は現場までの道中で説明する!」
言うやいなや、主任はエージェントたちを先導してロビーの外へ飛び出した。
「暴走したAGWは2種。1つは腕輪型の疑似生物召喚タイプ。もう1つは広域戦闘を想定した地雷型。衝撃を加えたり特定条件を満たしたりした瞬間に爆発する、範囲攻撃武器にあたる」
一般人にしては早い速度で走る主任の言葉を、エージェントたちは頭に叩き込んでいく。
「腕輪の型式は『PY(ピヨ)ー17(ヒナ)』で、通称『雛祭(ヒナフェス)』。地雷の型式は『AR(アラレ)-17(ヒナ)』で、通称『雛霰(クレヒモナ)』。どちらも『雛祭り』をモチーフにしたAGWになる」
そこで一気に雲行きが怪しくなり、エージェントの頭上に『?』が浮かぶ。
「我が部署に所属する職員によると、『雛祭り』は雛――ヒヨコを模した爆弾をそこら中で爆発させ、魔除けとする風習なのだろう? 同様に、昔は『雛霰』という兵器を周辺の地面に埋め、期間中によく出没した蛮族や盗賊などの外敵から町を守っていたと聞いたが?」
待て!
日本の『雛祭り』と中華圏の『春節』で見る爆竹が混ざってんだろ!
しかも『雛祭り』に関しては名前以外はデタラメじゃねーか!
「そうした説話を元に作られたAGWが、突然暴走した。原因は不明で、PY-17を装備した被験者はライヴスを際限なく奪われている。迂闊(うかつ)に近づけば君たちも危険だろう」
ツッコミどころは満載だが、事態の深刻さは事実のようで表情を引き締める。
「そこで、まずはPY-17により増殖するヒヨコ爆弾の殲滅と、設置されたAR-17の除去をお願いしたい。その間、我々『特開部』はPY-17本体の無効化に尽力する。それで事態は収まるはずだ」
やることはわかったが、どうして爆発させるのが効果的なのか?
「両機とも制御機構(リミッター)を設けていないのでな。おそらく、ライヴスの過剰供給が誤作動の原因である可能性が高く、現状ではもっとも効果的な手法だと考えただけだ」
リミッター積めよ!!
「――ついたぞ! 各員、健闘を祈る!」
そうして部下のところへ戻った主任を見送り、エージェントたちは地雷原となった演習場へ入っていった。
解説
●目的
暴走AGWの被害抑止
●登場
グロリア社の『特殊状況下を想定した特化型AGW開発部(略称『特開部』)』の主任及び職員
全員開発プロジェクトに携わっている技術者で優秀
基本的に研究・開発に没頭しており常識に疎く、頭のネジが外れている
●状況
問題発生は17:17
場所はH.O.P.E.東京海上支部の屋外演習場
愚神襲撃で崩壊した都市を想定した、障害物の多いフィールド
主任がH.O.P.E.へ救援要請を出し発覚
運用試験中に試作AGWがリンカー職員数名をライヴス源にして暴走
到着時は演習場内にいるが、いつ場外に影響が出るかわからない
●試作AGW
・雛祭「ヒナフェス」
召喚型AGW
フィールドに17体配置
まん丸レモンボディが自慢なヒヨコを呼ぶ腕輪
サッカーボール大の大きさで勝手に動く
『ピヨピヨ』と絶えず鳴き、かなりうるさい
特殊効果
・1点以上のダメージ→爆発(範囲3・必中・防御貫通・ダメージ1D10)
・鳴き声17回(2~3R)→1D6判定
奇数→爆発(同上)
偶数→増殖(+1D10体・上限なし)
・フィールドにラスト1体→キングヒナへ進化
出現後1R→大爆発(範囲50・必中・防御貫通・ダメージ2D10・BSアフロ付与)
・雛霰「クレヒモナ」
地雷型AGW
範囲2+ダメージ2D6+BS狼狽付与
フィールドに17個配置
地中に存在し一定量のライヴスに反応(該当スクエアに移動)して起爆
ライヴスで強化された雛霰が散弾のように破裂
特殊効果
・発見判定→『難易度80<命中×1/100+1D100』成功(装備・スキル補正無効)
・回避判定→『難易度80<回避×1/100+1D100』成功
●その他
・重体判定なし(戦闘不能あり)
・BSアフロの注意点
→スキル等での解消不可
→非共鳴時もアフロ状態持続
→数日経過で自動回復=数日間はアフロ生活
・地雷起爆後→スタッフが雛霰を回収し美味しくいただく
マスターより
本シナリオは『特殊AGW運用試験』のシリーズ物? です。
今回も色んな意味で危険ですが、ちょっと毛色が違います。
職員が試運転で起こした暴走の沈静化が目的なので。
副題が『雛祭り』の割に雛祭り感ゼロですが、少々過激な花火大会と思っていただければ。
……無理があるか(汗)。
参加希望の方は、相応のダメージとバラエティ系爆発アフロの覚悟だけ、お願いいたします。
なお、ヒナや地雷の爆発はほぼ不可避の運ゲーだと思ってください。
能力者と英雄、お揃いアフロで絆を深めましょう!
(※BSアフロで生じる非参加英雄の反応等、当方は一切関与しません)
リプレイ公開中 納品日時 2018/03/30 19:33
参加者
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最終発言2018/03/05 20:16:48 -
♪灯りを付けましょ爆弾に~♪
最終発言2018/03/05 20:31:32