本部
囚われた心
- 形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 12人 / 4~12人
- 英雄
- 12人 / 0~12人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/01/08 12:00
- 完成予定
- 2018/01/17 12:00
掲示板
-
質問卓
最終発言2018/01/06 17:55:26 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/01/04 20:02:01 -
ガデンツァ前哨戦
最終発言2018/01/07 23:23:32
オープニング
このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
● それは少女の懇願
クルシェはその光景をモニター越しに眺めていた。
「彼女たちは法で保障されています」
――中断したライブの分も含め、威力業務妨害で刑事告訴です。
起きる暴動、それを言葉で、心で止めるリンカーたち。
仲間たちの涙。
そして体に水晶の花を咲かせて倒れる少女。
クルシェは思う。この結末をもたらしたのは自分だ。
なぜなら。
「情報提供ありがとうございます、けどお話はめでたしめでたしといかなかったみたいだけど」
そこには白いワンピースを纏った少女がいた。
名前を瑠音という。
ディスペアのメンバーの一人。そしてディスペアのツートップと呼ばれた片方だ。
「どうなってんだよこれ!」
クルシェは瑠音に掴みかかる。
「あたしは、あんたらが、これで全部終わるっていうから」
クルシェの視界の端に佇むのはアネット、穏やかな笑みを湛えて何も言わない。
「信じろって言ったよな。もうアイドルはできないけれど、みんなで穏やかに暮らしましょうって。言ったよな。それは嘘だったのかよ」
「嘘じゃない」
「だったら何であいつが襲われてんだよ。それに、説明してくれるって話だろ。何が起こったか。あたしに」
クルシェは涙を流しながら懇願するように少女へと告げる。
「あなたが呼んだのよ。だから戻ってきた」
クルシェは確かに呼んだ。何かの間違えだろうと。かつての日々を懐かしんだ。
そんな時だ。瑠音を名乗る人物からメールが届いたのは。
ききたかった、事情を。違う、声が聴きたかった。
自分たちを騙していたなど、そんな話聞きたくなかった。
だって。辛い時も楽しい時も、一緒に乗り越えてきた仲間なんだ。
突然いなくなって。実は愚神でしたと言われて。お別れも無くて、納得なんてできるはずがない。
だからクルシェはここまで来た。仲間の情報と引き換えに、会ってもらえるようにこじつけた。
けれど、みせられたのはこんな映像だ。
「あたしたちは利用されただけなのか?」
「そう、元々は希望の音と呼ばれる歌の利権を奪うため。でもあなた達は役に立たなかった」
「あの笑顔も、かけてくれた言葉も全部操るためなのか?」
その時、声がした、アネットの体の中から。
そしてその顔がぐにゃりと邪悪に歪む。
「すまんのう、我はお主らとの会話は把握せん」
「死んだよ、奴らによって殺された」
その言葉にクルシェは嗚咽をかみ殺して涙を流した。
「恨めしいじゃろ、奴らが」
「そんなことはない」
クルシェは思い出す。沢山助けてくれてきた。彼女らの事。
「では、瑠音やアネットなどどうでもよかったと?」
「そんなことも無い」
「なんじゃ、何も分かっておらんではないか」
「あたしは、なにを信じたら」
そう蹲るクルシェ。そんな彼女へガデンツァが歩み寄り、肩を叩いた。
「……話をするのが面倒臭い。欠員がでてのう、お主には変わりを務めてほしいのじゃ」
クルシェは驚きで顔をあげる。ガデンツァには何の表情もなかった。
「嬉しかろう? お主が瑠音になれるのじゃ。素質は十分。さぁ、共にこの世界を滅ぼそうぞ」
クルシェは立ち上がり、距離をとろうと後ずさる、しかし足が地面に縫いつけられたように動かない。
見れば足首から膝にかけて水晶が覆っている。
「ああ」
その体は徐々に水晶に覆われて心すらも、形を奪われていく。
「特別な瑠音には特別な才能が必要じゃ。死しても歌を続けられるなど、本望じゃろ?」
心が蝕まれていく、何も感じない。もう命が閉じてしまう、そんな悲しさすら。胸の奥で消えていく。
その時ポケットの中でスマートフォンが震える。
ディスプレイには、何かと気遣ってくれる少女の名前。
友達と呼べる存在だと、クルシェが思っている人。
「通信か……とっても良いぞ。まぁ、まともに人語を解すかどうかは分からんが」
ガデンツァの言葉に従ってクルシェの指が動く、すでに受話器を耳につけるという動作ができなくなっている。
だが、最後に、最後に。伝えないといけないことがある。
自分が死んでもこの世界にいなくなっても伝えないといけないこと。
「……ニゲロ」
それはクルシェにとって、謝罪でも、感謝でもなかった。
それは仲間に対する警告。
ここにきてはいけない。そんな命を賭した贈り物であった。
● 尻尾を掴んだ。
前回、リンカーの一人九字原 昂(aa0919)によりつきとめられた愚神の拠点。
そのゾーンは家の形に定着をしていたが、その窓や隙間から内部を覗くことはできなかった。
ただし、声は聞こえてくる。
少女の声と、嫌に甲高い鋭い声。
その報告が持ち返られた次の日には、少女の失踪がH.O.P.E.にとどけられた。ディスペアのメンバーで、リンカーたちの報告から、その家がクルシェ、そしてガデンツァに何らかのかかわりがある物と推測できた。
「まだ、間に合うわ。調査と報告が早かったおかげね。ここまで状況証拠がそろっているなら、断定して乗り込んでもいいでしょう、失うものは経費くらいよ」
遙華は告げると、すぐに部隊を指揮する。
今回は小細工の必要のない戦闘となる。
また、直接ガデンツァと戦うことになるだろう。
そんな予感もあった。
準備は怠らないように。そう遙華は告げると、すぐにH.O.P.E.の医療部隊の編成にうつる。
クルシェをすぐに治療するためである。
「バックアップは気にしないで、思う存分やってきて。クルシェをお願いね」
作戦開始は三十分後、一刻を争う任務であるが、皆さんには対応できる力があると信じている。
● 戦闘フィールドについて。
今回はガデンツァのドロップゾーンに飲み込まれてしまいました。
縦も横も50M程度しかない四角い空間での戦闘で、クルシェは端に水晶の繭となって存在している。
この水晶を砕かないことにはクルシェを救出できないが。分析が遅れているので、現状だと、物理的に繭を破壊するしかないと思われる。
クルシェの英雄についてはその隣に転がされていて、クルシェが目覚めない限り意識は戻らないようです。
● クルシェについて
クルシェについては邪英化進行度が進みすぎていたなら、処分することが許されています。
ただ、繭を除去できたなら言葉を交わすこともできるでしょう。
彼女は呻くように謝罪と胸の内の葛藤を皆さんにぶつけてくることでしょう。
「私は、信じてみようと思ったんだ」
「あたしは、なにを信じるべきなんだ」
「あたしにはあいつを疑うことがどうしてもできないんだ」
そんな言葉を聞き流すもいいですし、真剣に向き合ってあげるのもいいでしょう。
ガデンツァは繭からクルシェが脱出した場合、殺そうとしてきます。
彼女を連れて脱出するためには、ガデンツァの風の歌と水の歌に対策を立てる必要があるでしょう。
解説
目標 クルシェの救出
今回はガデンツァとの戦闘が含まれます。
リンカーの募集を十二名かけておりますが、この人数では倒し切ることは難しいでしょう。
ただ、今回の目標はクルシェの救出ですし、時間を稼げば稼ぐほど不利になるのはあちらです。
連携を大事に、被害を大きくしないようにガデンツァを抑え込みましょう。
ガデンツァの能力について紹介します。
ガデンツァは典型的な魔法使い型の戦闘スタイルです、特異なのは中距離、遠距離戦闘。
彼女を攻略するには単騎で挑むより、チームワークを意識した方がよさそうです。
彼女のスキルについてまとめます。
特殊能力:
《シンクロニティ・デス》
至近距離単体技、超強力な物理、魔法ダメージが同時に発生する。
振動させることによって分子レベルで分解、内部から破壊する。
ただし、相手に合わせて振動を微調整しているために、見た目よりかなり繊細な技。カバーリングされると無効な上に、地肌に攻撃が届かなければ無効と報告がある。
さらに別の発動条件もあるかもしれない。
《ドローエン・ブルーム》
自身中心範囲魔法攻撃
広範囲を歌によって攻撃する、ノックバック効果を持つ。
かなり使い勝手がいいが、飛距離は短いという弱点を抱える。
《アクアレル・スプラッシュ》
遠距離複数選択型魔法攻撃。
下から水の柱で突き上げる、同時に複数の敵を攻撃することができる。
甲高い音が鳴るのでなれると回避は楽。
《ヴァリアメンテ》
邪英化スキル、詳細不明
マスターより
今回はガデンツァとの最後の戦いに向けた前哨戦をモチーフにしております。
まずは今回戦う相手を知っていただくと同時におさらいを。
さらに、キャラクターによっては彼女との因縁もあるでしょう。
話したいことは話していただいて構いません。次にいつ会えるかもわかりませんので。
さらにこちらのシナリオ。重体はもちろん。邪英化の可能性もありますので注意してください。
リプレイ公開中 納品日時 2018/01/16 19:01
参加者
掲示板
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質問卓
最終発言2018/01/06 17:55:26 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/01/04 20:02:01 -
ガデンツァ前哨戦
最終発言2018/01/07 23:23:32