本部
贖罪、業の果て
- 形態
- ショートEX
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,500
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/12/22 07:30
- 完成予定
- 2017/12/31 07:30
掲示板
-
汝の罪を数えよ(相談卓)
最終発言2017/12/22 03:22:19 -
NPC質問卓
最終発言2017/12/17 22:02:13 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/12/18 01:13:05
オープニング
このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
● 苦痛連鎖
主よ、人は生きている限り苦悩から逃れられないというのは本当ですか?
少女は祈ったことも無い神様にそう問いかけた。
ああ、神よ。私の行いを罪と罵りますか?
『マリア・クリムゾン』は裁判にかけられていた。
緊急的で簡易的なその場であつらわれた裁判。
それに出席するマリアは疲弊していた。
その手には鎖、足首には肌が擦れて赤くなるほど無慈悲な鉄枷。
マリアはしかし、祈ることをやめなかった。
それは何に対しての祈りか。
それは、自分が殺めてしまった親友への祈りである。
「やめろ! マリアは悪くない」
彼女の英雄である『X(かい)』が声をあげた。銀色の髪に金色の瞳。神々しい彼にいつも支えられていたのだとマリアは理解した。
「今は傍らに何の温もりもなく、ただただその時を待つばかり」
マリアは告げる、親友を殺した自分を早く裁いてほしいと。
「しかし、君は仕方なく親友を殺したのだろう? エセバスに取りつかれたその親友を助けるために、殺すしかなかったのだと、君の英雄から聞いた」
判事はそう告げる。判事も許したいのだ。マリアはあまりにつらい思いをした。
けれど。マリアが反論する限り、判事はマリアを無罪だと断じることができない。
「救えなかったという結果だけがあり、私は愚神の救えない。彼女は絶対に巣食えないという言葉に耳を貸したことになります。私は愚神と結託して親友を殺したようなものです。そしてその愚神はまだ殺せていない。これ以上の罪が……罪がありますか?」
カイの証言。それは壮絶なものだった。
とあるケントゥリオ級愚神討伐任務。それにリンカーたちは失敗した。
撤退するそのさいに、マリアの親友が愚神に浸かれた。
英雄は邪英と変わりゆき、その親友の理性もまた溶けて消えようとしていた。
その時親友の口から出た言葉が助けてと言う、救済を望む言葉。
「たすけて、私を殺して」
このままでは更なる力を手に入れた愚神が全員を皆殺しにするだろう。
そう思ったマリアの親友。その判断は正しかったと思うとXは告げた。
だが、その言葉に首を縦に振らないマリア。
「私を裁いてください」
たぶん、許せないんだ。自分を、自分で。
そんな彼女の懇願で裁判はかなり長引いていた。
「いいだろう、この判決は明日に持ち越すこととする。特例だが、仕方ないだろう。さらに別の人間の意見を聞く必要がある」
「ああ、そんな、まって。明日? 遅すぎる。私は私はもう……」
もう……。その先に続く言葉が何なのか。Xは想像する。
だが問いかける機会が訪れることなくマリアは言葉を続けた。
「眠れない夜が怖い。あの子の言葉を思い出して自分が許せなくなる。魂のいっぺんまで砕いてばらまいてしまいたい。だって私は私が大好きなあの子を殺したのよ。私が私を許せるわけが無い。だって私は、私は」
その時、でろりとマリアが血の涙を流す。
「罪人なんだから」
突如彼女の体から吹きだす黒い霧。それがドロップゾーンっとなって周囲を覆う。
「なんだこれは!」
判事が叫ぶ、その瞬間判事は口を押えてその場に倒れ込んだ。
「そんな、ああ。まさか私に」
「居心地がいい……君のこころは特に」
第三者の声を聴いた。
その声が愚神だと気が付いた時にはすでに遅かった。
霊力の加護を持たないもの達は全員が血を吐いて息絶え。
マリアはその闇の中に自信を鎮めていく。
「ああ、私は、私は彼女の名前すら思い出せない、ああ私は罪人だ。だれか、だれか」
私を裁いて。
そんな悲痛な声だけだ。室内にこだまする。
● 断罪が彼女にのみひつようか
今回のミッションはドロップゾーン内での戦闘です。
このドロップゾーン、内部に入ると、天上も地面も黒い空間が無限に続いています。
その中で愚神と戦っていただくのですが、このドロップゾーンの性質として。
皆さんのステータスを劣化コピーしたオルタナティブ・リンカーが登場する用です。
これは罪の意識を抱く者のみコピーし、登場させる予定です。
なので、相談卓で。自分のコピーが出そうなら早めに言ってあげるといいでしょう。
ここでいう罪の意識とは罪悪感です。自分を罰したいという欲求です。
それを抱くなら、オルタ化したあなたが召喚されることでしょう。
(つまり全員のオルタが召喚されるとてんやわんやですね。オルタ化しなさそうなリンカーの皆さん、参加をお待ちしてます)
さらにこのオルタリンカーは皆さんの罪を告白します。
コピー元であるリンカーがどんな罪悪感を抱いているか、それを告白しながらステータスを本人のステータスに近づけるのです。
● マリアについて
またマリアはこのドロップゾーンの影響で召喚された自分自身を何度も殺しています。
ただ殺せば殺すたびに愚神の霊力によって染め上げられ人間でありながら愚神と化す兆候すら見え始めています。
彼女の心を解き放ってあげる必要がありますが、もしできなかった場合、彼女を愚神として殺処分してしまっていいと許可が出ています。
彼女は親友を殺してしまった自分が。
親友を助ける手段を持たなかった自分が。
親友のいない世界でのうのうと生きている自分が、憎いのです。
そのような言葉を吐きますが、それは彼女の本心でしょうか。
彼女の心の問題を解決するためには、彼女の本当の気持ちに気づかせてあげる必要があるでしょう。
解説
目標 愚神の討伐。
今回のポイントとしては四つです。
1 愚神への対処方法
2 罪悪感の克服、もしくは罪悪感を抱えたままどう戦うか
3 自身の現身。オルタ化したあなたをどうするか。
4 マリアをどうするのか
考えることが多いので、手分けして担当を決めると楽かと思います。
今回敵従魔のステータスが、コピー元のリンカーによってだいぶ変わってくるので、対応を考える必要があるでしょう。
愚神『断罪者 エセバス』
今回の敵ですが。断罪者エセバスには罪悪感の通った攻撃は一切通用しません。
皆さんの心には罪悪感がありませんか? それも、生きていてはいけないんだという罪悪感のお話し。
要は、今のあなたは胸を張って生きられているかどうかなのです。
誰かを殺した罪を、誰かを裏切った罪を、誰かのかわりに生きている罪を背負いこんで生きてはいませんか?
それが悪いという話ではないのです。
ただただ、その罪悪感の通った攻撃ではエセバスを倒せない、ただそれだけです。
またエセバスは骸骨の体に手のかかった豪奢なローブ。そして巨大な鎌を携えた姿で現れます。基本攻撃は鎌による薙攻撃と、ろっ骨を突き刺しての至近距離攻撃。
特殊な攻撃は鎌から追尾性の高い炎を射出することと。邪英化スキルを持ちます。
この邪英化スキル『宣告死限』と言います。
このスキルの対象に選ばれた人間、もしくはオルタリンカーは自身の周囲に十二この黒い炎が浮かびます。
この炎はダメージを受けるごとに一つへり、零になると邪英として正気を失います、即座に邪英になるわけでは有りませんが、エセバスの肉となりその体を乗っ取られるでしょう。
最後にエセバスのステータスですが。平均型です。
実は戦闘そのものはそんなに得意ではありません、ステータスはケントゥリオ級ですが、戦闘知能と言いますか、戦術や戦闘技術に関しては疎いのです。
マスターより
皆さんこんにちは、この年末に忙しい時にトップクラスで難しいシナリオです。
危険フラグ久しぶりだなぁと思ってつけています。
でも正直邪英化の危険性を示しただけで、重傷にはならなそうかなと思ってます。
ではよろしくお願いします。
リプレイ公開中 納品日時 2017/12/30 10:41
参加者
掲示板
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汝の罪を数えよ(相談卓)
最終発言2017/12/22 03:22:19 -
NPC質問卓
最終発言2017/12/17 22:02:13 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/12/18 01:13:05