12月26日
　とあるH.O.P.E支部に、リンカーと英雄――それぞれ片割れが集まっていた。彼らがもってきたのは、ビデオカメラあるいやスマホ。
「これより、『相棒の部屋の忍び込んでサンタに扮してクリスマスプレゼント渡してきました』の報告会を始める」
　誰かが、そう言った。
　だれしもが、子供の頃に枕元にプレゼントを置かれた経験――あるいは置かれたいと願ったような経験はあるのではないだろうか。12月25日に前に、彼らはそう思った。
　同時に、これって録画したら『寝起きドッキリ』みたいで楽しいのではないかと思った。そして、仲間は集まり「クリスマスプレゼントを枕元に置く会」は結成されてしまったのだ。
　事前に決めたルールは三つ。
・プレゼントは気づかれないように、サンタに扮して枕元に置く。
・その様子を録画しなければならない。
・くじ引きで決めた、試練を乗り越えないといけない。
　試練、とはなんなのか。
　それは事前に決めた、クリスマスプレゼントを置くに行くときに必ず行なわなければならないミッションである。
　とあるものは、鈴をつけ。
　とあるものは、相棒の鼻を羽根箒でくすぐり。
　とあるものは、眠っている相棒に（嘘でもいいから）愛をささやき。
　とあるものは、布団に忍び込み。
　とあるものは、相棒の顔に落書きをする。
　ここに集まった彼らは、それらのミッションを乗り越えた猛者なのであった。
「じゃあ――聖夜に何があったのか各自発表してもらおうか」

・自分の相棒（パートナー）に気がつれないように、枕元にプレゼントを置いてください。また、その様子を録画してください。

　発表場所（21：00）……とあるH.O.P.Eの会議室。お菓子やお茶が用意されており、一通りの録画の再生機器がそろっている。

・試練……相棒の枕元にプレゼントを置く際に達成しなければならないミッション。プレゼントを私に行く際には、サンタに扮する。
　『鈴を付けて部屋に侵入する』『眠っている相手を羽箒でくすぐる』『相手に愛をささやく』『布団にもぐりこむ』『顔に落書きする』などがあるが、オリジナルの試練でもＯＫ。

ＰＬ情報
　一通りの発表が終わると撮影された相棒たちが、会議室に乱入する。