本部
【白刃】黒き森へ
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~6人
- 英雄
- 6人 / 0~6人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/10/17 22:00
- 完成予定
- 2015/10/26 22:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/10/15 02:06:28 -
相談卓
最終発言2015/10/17 20:31:41
オープニング
●H.O.P.E.
「……老害共が、好き放題に言ってくれる」
H.O.P.E.会長ジャスティン・バートレットが会議室から出た瞬間、幻想蝶より現れた彼の英雄アマデウス・ヴィシャスが忌々しげに言い放った。
「こらこらアマデウス、あまり人を悪く言うものではないよ」
老紳士は苦笑を浮かべて相棒を諌める。「高官のお怒りも尤もだ」と。
愚神『アンゼルム』、通称『白銀の騎士(シルバーナイト)』。
H.O.P.E.指定要注意愚神の一人。
広大なドロップゾーンを支配しており、既に数万人単位の被害を出している。
H.O.P.E.は過去三度に渡る討伐作戦を行ったが、いずれも失敗――。
つい先ほど、その件について政府高官達から「ありがたいお言葉」を頂いたところだ。
「過度な出撃はいたずらに不安を煽る故と戦力を小出しにさせられてこそいたものの、我々が成果を出せなかったのは事実だからね」
廊下を歩きながらH.O.P.E.会長は言う。「けれど」と続けた。英雄が見やるその横顔は、眼差しは、凛と前を見据えていて。
「ようやく委任を貰えた。本格的に動ける。――直ちにエージェント召集を」
傍らの部下に指示を出し、それから、ジャスティンは小さく息を吐いた。窓から見やる、空。
「……既に手遅れでなければいいんだけどね」
その呟きは、増してゆく慌しさに掻き消される。
●ドロップゾーン深部
アンゼルムは退屈していた。
この山を制圧して数か月――周辺のライヴス吸収は一通り終わり、次なる土地に動く時期がやって来たのだが、どうも興が乗らない。
かつての世界では、ほんの数ヶ月もあれば全域を支配できたものだが、この世界では――正確には時期を同じくして複数の世界でも――イレギュラーが現れた。能力者だ。
ようやっと本格的な戦いができる。そんな期待も束の間、奴らときたら勝機があるとは思えない戦力を小出しにしてくるのみで。弱者をいたぶるのも飽き飽きだ。
「つまらない」
「ならば一つ、提案して差し上げましょう」
それは、突如としてアンゼルムの前に現れた。異形の男。アンゼルムは眉根を寄せる。
「愚神商人か。そのいけ好かない名前は控えたらどうなんだ?」
アンゼルムは『それ』の存在を知っていた。とは言え、その名前と、それが愚神であることしか知らないのであるが。
「商売とは心のやり取り。尊い行為なのですよ、アンゼルムさん」
「……どうでもいい。それよりも『提案』だ」
わざわざこんな所にまで来て何の用か、美貌の騎士の眼差しは問う。
「手っ取り早い、それでいて素敵な方法ですよ。貴方が望むモノも、あるいは得られるかもしれません」
愚神商人の表情は読めない。立てられた人差し指。その名の通り、まるでセールストークの如く並べられる言葉。
「へぇ」
それを聞き終えたアンゼルムは、その口元を醜く歪める。
流石は商人を名乗るだけある。彼の『提案』は、アンゼルムには実に魅力的に思えた――。
●生駒山侵攻
話は戻り、H.O.P.E.でのアマデウス討伐の方針が固まってから暫く……。
「生駒山に巨大なドロップゾーンを構える白銀の騎士と言う二つ名を持つ、愚神アンゼルムに動きがあり、漸くその討伐が決まりました。その狙いは未だ持って不明ですが、多くの愚神と従魔が集まっていてこれ以上の看過は出来ません」
そのH.O.P.E.支部の一つで皆を前にその話を切り出したのは、ジェイソン・ブリッツ (az0023)。巨躯の割、穏やかな声でそう呼びかけると周囲の人の輪の中から響く一つの疑問。
「具体的には何を?」
「リラ達はドロップゾーン周辺に蟠っている従魔の群れを掃討するのよ。ドロップゾーンへの偵察は別班が行うから、いわゆるその露払い……よね?」
「その認識で大よそ問題ない、リラ」
果たして響いたそれへ応じたのは彼でなくその英雄、リラ(az0023hero001)。魔女の様なその装いに、彼と比較すると殊更小さく見える小柄な英雄は、しかしその最後で首を傾げ疑問形で締め括るから、僅かに口元を緩めながら首肯してジェイソンが応じると話を進める。
「同様の作戦で別に動く班もいますが、それでも全ての従魔や愚神の気は引けないでしょう。ですが、ドロップゾーン周辺の偵察を行う班の負担を軽減する事は出来ますし後々の事を考えればいずれにせよ排除しなければなりません。力を貸してくれる方は是非、協力をお願いします」
これ以上の被害を出さない為にもドロップゾーンの除去と、アンゼルムを含んだ従魔や愚神へ大規模な掃討作戦を行う為の橋頭保を築かなければならない。
つまりはそう言う事で、言われずとも場に集う皆はそれを実感するから頷くなら次に口を開いたのは、何処か頼りなく見えるリラだった。
「リラ達が担当するエリアは、従魔しかいないみたいなの。それでも気は抜かないで。生駒山の中でも森深い所で、視界は良くないの。でも上手くすれば先手は取れる……のかな?」
「可能な限り、それは狙いたい。私達が担当するエリアに徘徊する従魔は力量こそ私達より劣る様だが若干、数が多いと聞いている」
その口から発せられたのは二人が担う事となった戦場の情報で、足りなかった従魔に関する情報はジェイソンが即時に補足すると最後に彼は皆を見回せば。
「それ故の、少数精鋭による作戦になります。皆の力、貸してくれるでしょうか?」
そう締め括り、問い掛けるのだった。
解説
●目的
生駒山に展開されているドロップゾーン近くを徘徊している従魔の掃討
従魔を倒した数に応じて成功度が変化します
●状況等
生駒山の麓の一角、木々の深いエリア内での戦闘となります
戦闘の時間帯は日中ですが、それでも日の光は遠くエリア内は常に薄暗いです
足場は多少の傾斜こそありますが大きな問題ではなく、行動に際して邪魔になる様な障害物の類も特にありません
但し遮蔽物(森の木々)が多い為、武器によっては上手く立ち回らないと制限を受ける可能性は考慮して下さい
森林と言う地形を利用して奇襲を仕掛ける事もプレイング次第では可能です
成功するかどうかはその内容次第になりますが
●従魔×14
外見や攻撃手段等は個々に異なる、カマキリやクモと言った虫型の従魔です
その詳細は不明も、行動原理は好戦的で攻撃に傾倒する個体が多いようです
また、4匹で1つのグループを組み、あたかもドロップゾーンを守るかの様に森林内を無秩序に徘徊しては何処かしらに一定時間留まって、それを繰り返している事も分かっています
その他、全ての個体に共通している点が二つ
1体1なら能力者に分がある(2対1だと結構厳しい)事と、森や闇に紛れる為の迷彩が外皮に施されている事です
とは言え、その行動原理から徘徊している間なら捕捉は難しくないでしょう
●その他
ジェイソン及びリラに関して、その行動は皆さんが決めた方針に従い行動します
特別、何かしらの指示等あればその際はお手数ですがプレイングにてご指示頂けます様にお願いします
マスターより
何時もお世話になっています、蘇芳です。
早速の大規模作戦が来ましたね! と言う事で頑張って参加した次第です。
今回は純戦闘系のシナリオをお送りします、数的差こそありますが穴もあるので上手くそこを突ければそう苦戦はしないと思います。
また、初めてジェイソン&リラも同行しますので何かあれば遠慮なくお声掛け頂ければ幸いです。
頑張ってマスタリングに執筆しますので皆さんも頑張って良い相談、良い作戦、良いプレイングを出して下さいます様に……楽しみにしています!
それでは、ご縁頂けるならどうぞ宜しくお願い致します。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2015/10/24 19:44
参加者
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最終発言2015/10/15 02:06:28 -
相談卓
最終発言2015/10/17 20:31:41