本部
キッズハロウィン・オートマータ
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/10/30 22:00
- 完成予定
- 2017/11/13 22:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
『質問卓』
最終発言2017/10/30 19:45:53 -
【相談卓】トリックオアトリート
最終発言2017/10/30 08:55:11 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/10/27 23:15:53
オープニング
●子どもたちのハロウィン
十月の終わりのある夜のこと。
エージェントたちはパラダイム・クロウ社に依頼されて子供たちのハロウィンの引率と警備に駆り出された。彼らは思い思いのハロウィンに相応しい、もしくは場に馴染む服装を心掛けて参加した。
ところが、待ち合わせの公園に行ったエージェントを待っていたのは一人の母親だった。
「すみません。学校で水疱瘡が流行ってしまって今日は全員お休みです。楽しみにしていたのに残念です」
どうやらその日の午前中に芋づる式に感染が発覚したらしい。予防接種をしっかりとしていたため子供たちは皆すこぶる元気だが外出はできないらしい。
何度も頭を下げて去って行った母親を見送ると、公園の入り口に立っていた一人の子どもがエージェントたちに駆け寄って来た。
『はろうぃん、デキナイノヤダ』
それはカボチャのマスクを被り紫色のマントを着けた吊りズボン姿の子供だった。
四歳くらいだろうか。まだ言葉遣いが少し怪しい。
『はろうぃん、Halloween、ヤリタイ!』
その瞬間、異変が起きた。
突然、エージェントたちの視界が下がった。
光も音も痛みなく──エージェントたちは子供の姿に変わっていたのである。
『イッショニはろうぃんヲ、マワッテ欲シイノ』
カボチャの仮面を着けたそれは言った。
『わたしハ、オートマータ・トリート。はろうぃんノ夜ダケ動ク自動人形……オ願イヲキイテホシイノ』
トリートがそう言った時にスーツ姿の男が公園へ走り込んで来た。
「トリート! 単独行動はするな!」
険しい顔でトリートを叱ったのはパラダイム・クロウ社の灰墨信義である。彼は子供になったエージェントたちに気付くと、慌てて笑顔を浮かべた。
「おっと、すまない。この子はおじさんの知り合いの子なんだ。今回のハロウィンに参加させて欲しい」
後から信義の英雄であるライラとミュシャ、彼女の英雄のエルナー・ノヴァがやって来た。
「灰墨さん、お子さんの手はちゃんと繋いでもらわないと困ります!」
「ごめんなさい、ミュシャちゃん。信義に代わってアタシが気を付けるわね」
「元気でいいんじゃないかな」
三人のやりとりに信義は一瞬ムッとしたがすぐにいつもの笑顔を浮かべた。
「すまないね。気を付けるよ。だが、何度も言うがこの子はうちの子じゃなくて会社の同僚から預かった子なんでね。いい加減、覚えてくれないかな。──君の能力者はどうしたんだい?」
「そうだね、ミュシャはちょっと最近ちょっとぼんやりしているみたいだね」
エルナーは苦笑した。
「そんな状態で……まあいい、それにしても、H.O.P.E.のエージェントは遅くないか」
眉を顰めた信義のスーツの裾をトリートが引っ張った。
『えーじぇんとサンタチハ、すまーとふぉん?トオ話シテテ、アワテテ出テイッタヨ。ごめんッテ言ワレテ、トリートガ大丈夫言ッタ!』
一瞬、離れていてもわかるくらい信義の機嫌が悪くなったが、すぐにまた笑顔を浮かべてトリートに聞き返した。
「お前がそれでいいのならいいが──ゆっくりはできないぞ」
『ウン』
信義は子供たちから離れて、ミュシャたちと引率の振り分けについて話し出した。
しばらくそれを見ていたトリートはくるっと振り返った。
ジャックオーランタンの三角にくりぬいた目が楽しそうなのが何故かわかった。
『ソウダ、モシ、オ菓子ヲクレナイオ家ガアッタトキヨウノ、trickドウグ、ココニアルカラ』
トリートは背負った紫のリュックの中からアイテムを出して説明してゆく。
トイレットペーパーは相手や庭の飾りをぐるぐる巻きにするために使うらしい。
『包帯男ニスルノ』
生卵は本物ではなくスライムやスクイーズだった。他にも水鉄砲(洗濯で落ちる色水入り)、パーティースプレー(甘い味)などなど……。
『タノシミネ』
トリートは両手で頬を抑えて楽し気にくるくると回った。
……お菓子を貰いに行くのではないのだろうか。
●それぞれの家で
住宅地のスギモト家では、ヒーローの恰好をした子供たちがきゃあきゃあ騒ぎながらたくさんのお菓子をリビング中にバラまいていた。悲鳴を上げた母親は慌ててそれを袋に詰める。
あまりに慌てたものだから、その袋の中に父親のつまみのサキイカやハバネロのドライソーセージなどが混ざったことに気付かなかった。
老夫婦が住むヒビキ家では毎年恒例ハロウィンの子どもたちがやってくるのを心から楽しみにしていた。リビングで子供たちの仮装についてあれこれと想像しては話している。おやつは婦人が作ったとびきり美味しいジャムクッキーとバターキャンディーだ。
ただし、耳の遠い夫妻のために特別に作られた呼び鈴の電池が切れていることに夫妻は気付いてなかった。ドアとリビングの掃きだし窓は防犯上しっかりと鍵が閉められている。
ずっと空き家だった家の玄関にはハロウィンの参加を示すカボチャのランプが点いている。
サトー家と登録された家は、実はセラエノのヴィランたちが住人として潜んでいた。
大人の男性三人、女性三人。皆、二十代になったばかりリンカーにもなったばかりの日本人の若者たちで、ミイラ男、ドラキュラ伯爵、狼男の仮装をした男性と、セクシーな魔女・小悪魔・女海賊の仮装をした女性組たちがオーパーツ・トリートが訪れるのを待っていた。
「今、集合場所の公園に行ったんだが、リンカーらしき大人が四人も居たぞ」
外に出ていた狼男が慌てた顔で駆け戻って来た。
「四人ということは共鳴して二人ね」
魔女が赤いリップを直しながら、鏡を見て微笑んだ。
「こちらは共鳴して六人だ、なんとかなるんじゃないの」
女海賊が腰に下げた本物のサーベルを引き抜いた。
「いや……それが、パラダイム・クロウの灰墨が一緒だ」
狼男の一言に小悪魔が顔を歪めた。
「うわあ、いやだ。あのエグイ魔術師でしょ?」
「私は知らないがどんな奴だ」
ドラキュラの疑問にミイラ男が頷く。
「俺とこいつはあの男からオーパーツを奪い損ねたことがあるんで知ってるが、あいつが居るなら他の一人は強い奴に違いない。何食わぬ顔をして不意を付いてトリートを奪うか、子供を人質にして逃げた方がいいな」
「お菓子をあげるふりをして家の中に呼んで、オートマータを奪って裏口から逃げましょう」
「庭の茂みに潜んでこっそりと後ろから捕まえるのもいいな」
悪人どもはハロウィンのお菓子を食べながらひそひそと話し合った。
H.O.P.E.技術開発研究紫峰翁センターの研究者のジョン・スミスはつくば市内の別宅でくつろいでいた。
「今日はハロウィンのイベントがある日ですね。たくさん用意したので、早く来てくれませんかねー?」
玄関には彼が丹精込めて作った野菜がリボンをかけて積み上げられていた。
これを渡された時、恐らくトリートが悪戯を敢行するであろうことを彼は知らない。
解説
●目的
オーパーツ「オートマータ・トリート」をセラエノから守る
ハロウィンを楽しむ
●子供化:未就学児~中学二年生まで
●ステージ:住宅街
住宅街をかぼちゃランタンのある家を周ってお菓子をもらうか悪戯をする
1.公園(固定)
2.双子の幼児がいるスギモト家、老夫婦ヒビキ家
3.セラエノが潜むサトー家
4.ジョン・スミス家
5.公園(固定・戦闘)
上記の家は必ず全員が訪問しなくてはなりません(はぐれたことによる時差OK)
描写は基本的にありませんが他にも家はも訪問しています
悪戯が可能な家はセラエノのサトウ家とジョン・スミス家のみ
セラエノの家を訪れた後、セラエノたちはこっそりとハロウィンの一行を追って来る
ゴールの公園で戦闘 ※PCたちは子供の姿のまま戦う
元の姿に戻るのは次の日の朝
悪戯は悪戯の範囲内で済ませること
●グループ
引率者を先頭に、A~B~Cの3グループが基本的に一列に並んで行く
途中のトラブルによってそれぞれのグループが列から一時的にはぐれることはある
はぐれても必ず引率者一名を含めたグループ単位の行動になる
はぐれても次のポイントでまた隊に戻る(他のグループが待っている)
子供になったエージェントたちが正体を告白しても引率者は信じない
引率者性格
・A:信義…口うるさい
・B:ミュシャ…色々あってボケと天然気味
・C:ライラ&エルナー…酷く無ければ放任主義
●登場
・オートマータ・トリート
セラエノに狙われているオーパーツ(ミュシャペアは子供だと思っている)
ジャックオーランタンのマスクを被っている
・敵:セラエノ 大人の男女3名ずつ6名 (PL情報)強さは不明だがあまり強くはない
子どもたちからオーパーツ『オートマータ・トリート』を取り上げるつもりで来た下っ端
お菓子を大分食べてしまったので、くれるお菓子は飴玉一個とかチョコ一個とか
公園に着くまでは平和的に?子供を攫おうとする(お菓子で誘ったり「お母さんが呼んでるよ」等)
マスターより
ハッピーハロウィン!
ハロウィンモチーフってワクワクしますね。
折角のハロウィングッズがありますからぜひ活用して、今夜は子供になって遊んで行ってくださいね!
オートマータ・トリートはパラダイム・クロウ社の所有物です。
ハロウィンの夜が終わったら元の人形に戻ります。
ジョン・スミスは「英雄たちは斧を持ち」「小さなテーブルの大冒険」他のシナリオにたまに出ていますが、過去のシナリオを読まなくても野菜作りが大好きで呑気ではた迷惑な性格のAGW開発者と思って頂ければ問題ありません。
悪戯されてもあまり怒らないと思いますが、悪戯の範疇を出ると信義から叱られます。
宜しくお願い致します。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/11/14 19:45
参加者
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『質問卓』
最終発言2017/10/30 19:45:53 -
【相談卓】トリックオアトリート
最終発言2017/10/30 08:55:11 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/10/27 23:15:53