本部
release of the song
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- 締切
- 2017/10/05 09:00
- 完成予定
- 2017/10/14 09:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/10/04 23:51:08 -
相談卓
最終発言2017/10/04 21:24:25 -
質問卓
最終発言2017/10/03 23:31:32
オープニング
● 扉の向こうは町だった。
遺跡心臓部、その奥に隠されていた扉からさらに向こう。
そこには様々な重要施設があった。
「これはルネを作成するための培養層」
春香の構えるカメラごしに遙華は施設内部を分析していく。
今回遙華は別のお仕事があるのでグロリア社にお留守番だが、どうしても内部構造を見たいと言ってきかなかったのでこの形である。
「言語の分からない本。でも一度この遺跡の執務室で見たのと同じ文字体系のよう」
そう薄暗い研究施設を春香に横断させると簡単な鍵がかかった扉を発見する。
そのカギを春香はスキルで吹き飛ばすと扉を開ける。
すると頬をなぜたのは軽やかな風。
眼下には、広大な大地と町が広がっていた。
「すごーい」
「ここが、私達の故郷、シンフォニカ、その一部だよ」
そう告げたのは赤いルネ。
「ここがみんなに来てほしかった場所だよ」
そう、そうなのだ、ルネは話すことができるようになるなり皆を引き連れて遺跡の最奥に潜りたがった。その目的がこの光景をみせることだったとは。
「ここが、ガデンツァの世界」
「あそこまで私を連れて行って」
そうルネがねだるに任せて、一行は空を飛べる装備、天翔機を背中に背負い町へと降り立った。
そこは白亜の岩石から削りだされた石の街並み。
「この世界は風土が穏やかで自然災害に致命的な物がないから、建築物の技術を発展させようとしなかったの」
そうルネは語る。
「なるほど、これは」
モニターの向こうで遙華がつぶやいた。
「三進数。発展した科学技術。この世界の文字体系。だとしたらあの施設は直前まで誰かに使われていたんじゃ」
「どういうことなの遙華?」
「あの遺跡、erisuの世界とガデンツァの世界の技術のハイブリッドなのよ。おそらく、ガデンツァの世界を滅ぼした誰かが、ガデンツァを使ってerisuの世界を……」
「まって! まって! ガデンツァを使って世界を滅ぼした? なに? その恐ろしい話。ガデンツァの一個上にまだ何かいるみたいじゃない」
「一個上どころの騒ぎではないと私は考えているわ。ガデンツァはあくまでも将に過ぎない、だとしたらその上には王がいるはず」
「どういうこと?」
「ガデンツァを倒した誰かが、ガデンツァを邪英化、使役して使ってる。私はその線が強いんじゃないかって思ってる、ただそれだけよ。でも他の人の持論とも矛盾することは多いし、まだ見落としがあるかもね」
「情報が必要?」
「ええ、何かおもいだした? ルネ」
そう遙華が問いかけると、ルネは思い出すようにゆっくり言葉を紡ぐ。
ルネは記憶の混濁が激しく、自分の事は愚か世界の事も何も分からないありさまだったのだが、最近は記憶を取り戻しつつある。
だから、この場所に訪れて、記憶が刺激されている今なら、全ての謎が解けるかもしれない。
ガデンツァの?
いや、違う。この世界の謎だ。
愚神とは、本来何なのか。
この世界になぜ、やってくるのか。
その時である。
横切った広場の井戸水が沸き立った。
それはうねり、形を変えてそして。一人の女性の姿をかたどる。
「我自ら殺しに来てやったぞ! プロトタイプ」
ガデンツァの奇襲。おそらくは本体ではなくルネを変異させた遠隔操作型だろう。だが一瞬のすきをついて、戦闘力のないルネを殺すには十分。
そう襲いかかったのだが。
ルネは口を開いた。そして耳を覆いたくなるような音の束が周囲に叩きつけられて。
「ああああああああああ!」
ガデンツァが苦しみだした。
「おのれ! お主! 自殺を図るつもりか!」
その言葉に首を振り、けれどルネは謳うことやめない。
次の瞬間、ガデンツァ、そしてルネにひびが入り。
二つの存在が砕けた。
結晶は空へ。
「え!」
「追いかけて春香! まだルネは死んでない!!」
遙華の叫び声を聞くと春香はクラウチングスタートを切る。急加速、趣味のパルクールを生かしてスルスルと民家を上り、天へと舞い上がる水晶の欠片たちに手を伸ばす。けれど届かない。
「しま!」
数メートルの高さを堕ちる春香。その眼前で、赤い欠片、青い欠片がぶつかり合い町のあちこちに飛んでいくのが見えた。
●女王玉座に戻り。
「かはっ!」
ガデンツァは海から浮上する、酸素を求めるように口をパクパクと開いてもがき苦しむ。
痛む全身をさすって、イミタンド・ミラーリングの後遺症に耐えた。
「く……あ奴、わらわに無断でアクセスを」
げっそりとした表情で上半身だけ起こすと、ガデンツァは思う。あの時一体何が起きたのか。
分析する、なにが起きたのか。
「く……精神干渉。我が記憶屋からデータを奪い……。ばらまいた」
そう、ガデンツァの内部データに一部閲覧された記録が残っている。
「窮鼠猫を噛むか」
次いでガデンツァはばらまかれた破片に対して念を送る、その世界を破壊せよ。
崩壊が始まる音を遠くに感じながらガデンツァは佇む。
「遊んでおればいい。時期に大切なものすらかすめ取られていたことに気が付く」
●音の町
皆さんが突入した音の町。
そこでの調査は有意義なものでした。
新しい文化、あたらしい音色。新しい技術にあふれ。ルネとガデンツァの物語をひも解くのに有益でした。
ただ。この町の中心でルネとガデンツァは粉々に砕かれ町中に散ってしまうことになります。
ルネの赤い破片は八つ。
ガデンツァの蒼い破片は六つです。
これを回収することによって疑問点を解消する情報を得ることができるかもしれません。
また、ガデンツァの破片は四つ。ルネの破片は六つ集まることで自己修復可能です注意してください。
さらにこの町、音が力を持ちます。
ガデンツァの欠片は歌をうたい、皆さんに幻想の魔物を押し付けてきます。
これを倒すことは攻撃ではできません。
ガデンツァの奪うことを目的とした歌に対して、歌とイメージで戦わなければなりません。
町の構造は単純で、碁盤の目となっています。一区画80M程度ですが、それが無数に点在し、街の端と端からでは5キロ以上離れているので
天翔機という空を飛べるアイテムを背負っていますが、帰るときに必要となるので、街を探索している時に使うとエネルギーが切れる可能性があります。
解説
目標 ルネの欠片を六つ以上獲得する。
● 歌、それが切り札。
町を探索するために重要になるのは歌です。
ガデンツァの欠片は歌を操ることで、龍を召喚したり、おぞましい生物で道をふさいだりしてきます。
それに対して対抗できるのが皆さんの歌です。
歌と歌そのもののイメージが具現化するので、それでガデンツァの歌を抑え込みながら探索しましょう。
また。町中に散らばったルネの破片も歌っています。
それは、希望の音~ルネ~と呼ばれる曲で、聞き覚えのある人もいるかもしれません。
その歌が導くままにルネの破片を回収しましょう。
● ルネと雑談
今回はルネの欠片を回収する任務がメインですが、時を巻き戻してルネと町を探索するところから話を進めることができます。
彼女に聞いておきたいこと、話しときたいことがあるならこのタイミングで話しておくといいでしょう。
マスターより
今回……。
《release of the song》《song is an illusion》は連動しております。と言っても過去ほど密接に繋がっているわけではなく、同じ時系列という感じですね。
というわけで鳴海です。今回でSONGシリーズ最後の予定です。
今回ですべての伏線はりが完了するので。あとは回収するだけ。
そんなターニングポイントになる回なのでぜひともよろしくお願いします。
それでは鳴海でした。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/10/13 13:51
参加者
掲示板
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/10/04 23:51:08 -
相談卓
最終発言2017/10/04 21:24:25 -
質問卓
最終発言2017/10/03 23:31:32