本部
- 形態
- ショートEX
- 難易度
- 不明
- オプション
-
- 参加費
- 1,500
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~6人
- 英雄
- 6人 / 0~6人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/10/02 19:00
- 完成予定
- 2017/10/16 19:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/09/29 12:58:15 -
お茶会会議室
最終発言2017/10/01 09:58:39 -
質問卓
最終発言2017/09/29 13:13:22
オープニング
●ご招待
H.O.P.E.ギアナ支部の外部通信回線が唐突にジャックされた。
オペレーター陣がコントロールを取り戻そうとあがく中、モニターに映し出されたのは。
『僕の姿は正しく映し出されているかな? 残念ながら僕のほうから君たちの姿は見えないんだけどね。これじゃ会話にはならないな。話というものは互いの顔が見えてこそだからね。できればゆっくりアフタヌーンティーを楽しみながら談笑したいね』
白地を金で飾った司祭衣装に身を包む金髪碧眼の少年だった。
早口なわけではない。むしろ噛んで含めるようなゆったりとした口調。なのにその言葉はどこか急かされているように落ち着きがなく、聞いているこちらをそわそわとさせる。
『さて、君たちすべての名前を聞かせてほしいところだけど、貴重な時間を僕にばかり使わせるのはしのびないからね。僕の名乗りを聞いてもらうだけにしようか。いちおう先に名乗ってはいるんだけど、初めて顔を合わせる諸君に敬意を払いたいからね。僕はバルドル。“ラグナロク”の長にして真世界の拓き手だよ。ああ、フレイとフレイヤが君たちと遊んでもらったそうだね。ふたりに代わって僕から礼を言わせてもらうよ』
長々と言葉を紡ぎながら、その体は止まることなく小刻みに動いている。悠然とそれ裏切る性急とがこの少年――バルドルの内に同居しているようだった。
『と。申し訳ない。どうにも言葉が多くなってしまうのは僕の至らぬところだね。さて、今日こうして君たちの回線を一時的に拝借したことには理由がある。この場で話がしたかったというのは嘘じゃないが、それだけですませたいならもっと洗練されたやりかたがあるんだからね』
コツコツコツコツ。指先で忙しないリズムを刻みながら、バルドルが言葉を継いだ。
『僕は顔を合わせてエインヘリャル――新しき世界に生きるべき勇者諸君と話がしたいんだよ。先に言ったとおりアフタヌーンティーを楽しみながらね』
コツ。リズムを断ち斬ったバルドルがカメラへ鷹揚にかぶりを振り。
『さすがに初対面の君たちをラグナロクへ招待するつもりはないよ。いや僕は両手を広げて迎え入れたいところだけど、君たちは僕をそこまで信じられないだろう? 僕は君たちとの間にきざはしをかけたい。互いに手を取り合い、真世界へ踏み出すために』
ついに立ち上がった彼を追い、カメラが上へ。どうやらバルドルのこのような行動に慣れているらしい。見事なカメラワークだ。
『アマゾンに僕の東屋がある。無粋な原生植物じゃなく、美しい薔薇を観賞できるよ。そこなら落ち着いて話もできるだろう? ただ困ったことに、東屋には執事もメイドも置いていないんだよ。頭脳を休めたいとき他人の気配があると神経に障るからね。だから僕のほうは世話役代わり、君たちとも馴染みのあるウールヴヘジンを何体か連れていく。なに、あいつらはただの従僕だ。なにか騒ぎを起こしたら罰を与えてやってくれてかまわない』
眉根をしかめて吐き捨てたバルドルがふと笑顔を取り戻す。
あらためてカメラにその笑みを向け、優雅な一礼を見せた。
『日取りは追って知らせるよ。古式ゆかしく招待状を送ってね。では、無機質なカメラ越しじゃなく、真のエインヘリャルと逢えるときを楽しみにしている』
翌日、差出人不明の封筒がギアナ支部へ届いた。
赤い封蝋を剥がして中身を確かめれば、座標と時間、そして人数指定だけが書かれたカードが一枚あるきりだった。
●森へ
「ウチでも追っかけてるアマゾンの事件、そのボスだっていうバルドルからお茶会のお誘いだよ」
礼元堂深澪(az0016)が招待状の現物をブリーフィングルームの卓に置き、一同を見た。
「向こうはバルドルと、ウチのエージェントが接触した獣人――ウールヴヘジンっていうらしいけど――何体かで来る。数はこっちに合わせるってことだから、ウチは最小単位で。戦闘じゃなくて話聞きにいくだけだからね。ただし、なにがあるかわかんないから、最初から共鳴して行くこと」
カードをあらためるエージェントたちへ深澪は今一度注目を促し。
「ギアナ支部は今手いっぱいで動けない。ボクたちだけで、できる限りの情報をバルドルから引き出さなくちゃ。すっごくよくしゃべるみたいだから質問しやすそうだけど、逆にほんとに訊きたいこと、煙に巻かれちゃうかもだから気をつけて」
モニターに映し出されたのはアマゾンの地図。そこに赤く示された“聖域”の一角こそ、今回のお茶会の舞台となる東屋の座標だ。
「ボクたちは初めて“聖域”へ足を踏み入れることになる。本拠地じゃないって言ってもそこはラグナロクの制圧圏だから、なにが起こるかわからない。……生きて帰るのが最優先だからね」
解説
●依頼
バルドルとのお茶会に臨み、ラグナロクの情報や彼の思惑についてできうる限り引き出してください。
●会場
・アマゾン深部、“聖域”の一角です。
・瀟洒な館に付随した薔薇園(クーラー完備の温室ならぬ冷室)の内に置かれた円卓にて会が実施されます。
・ラグナロク側はバルドルと、エージェント側と同数になるようウールヴヘジンが同席します。
●茶会メニュー
・きゅうりのサンドイッチ、クローテッドクリームとベリーのジャムを添えたスコーン、ペピータ(かぼちゃの種)のパウンドケーキになります。
・紅茶はラプサンスーチョンのミルクティー。ストレートがお好みの方はダージリンのセカンドフラッシュをどうぞ。
●会でのバルドル
・バルドルは過ぎるほど多弁です。
・エージェントの質問にある程度以上答えた後、エージェントをラグナロクに勧誘してきます。
・勧誘に失敗した場合、バルドルとの戦闘(1~3ラウンド)が起こります。
●備考
・(PL情報)会がつつがなく進行すると、ラグナロク側のメンバーとしてヴィランであるリュミドラ・ネウローエヴナ・パヴリヴィチと愚神ウルカグアリーが増える事態が生じます。そうなると数合わせでウールヴヘジンが減らされる(殺される)ことになります。
・(PL情報)戦闘開始と同時、ウールヴヘジンは全滅します。
マスターより
みなさまお疲れ様です、電気石八生と申します。
本シナリオはついにその姿を現わしたラグナロクのボス・バルドルとの談笑を、アフタヌーンティーセットなど囲みつつお楽しみいただく内容となっております。
放っておくといつまでもしゃべっているでしょうバルドルを誘導して、有益な情報を引き出していただければと思います。
よろしく願いいたします。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/10/10 13:29
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