本部
前門の虎、後門の狼
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/10/04 15:00
- 完成予定
- 2017/10/13 15:00
掲示板
-
【相談卓】動物捕獲隊?
最終発言2017/10/03 20:40:19 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/10/03 12:55:46
オープニング
●ここは、しろがね動物園
最初に異変に気付いたのは、ペンギンコーナーを掃除していた飼育係たちだった。
「そうなんだよ白鳥。久々に今週末は家族サービスでぐわっ」
「鷺沼さん!?」
ベテランの飼育員が突如、奇声を発して倒れ込んだ。先ほどまで彼がいた位置に悠然と立つのは、小型のペンギン。
「おいおいペン介、タックル激しすぎ~……って」
ペンギンの前に片膝をついた若い職員――白鳥は青ざめた。
「待って。ペン介。お前どうやって鷺沼さんにタックルしたわけ?」
フンボルトペンギンの大きさは成鳥でも、せいぜい自分の膝くらい。このペン介とて例外ではない。タックルが人間の腰には届くはずがない。振り返れば、大先輩の鷺沼は腰を抑えて倒れたまま。かなり痛そうだ。
もう一度ペン介に向き直り、後ずさりを始めた、次の瞬間。
嗚呼、空が青い。白鳥はスローモーションの景色を見ていた。彼の顎を見事にとらえたのはドルフィンキックならぬ、ペンギンキック。ペンギンは岩を足場に手すりを飛び越え、外へと飛び出していった。
「白鳥!」
昏倒した後輩に代わって、手負いの鷺沼はスタッフルームへと連絡を飛ばした。
●正門にタイガー、裏門にフェンリル
園の正面入り口に屈強な男が到着した。人気リンカーヒーローのタイガード=マックスだ。虎柄のボディスーツにマント、陽光を照り返す金髪が人目を惹く。ワンレンズのサングラスで素顔を隠しているが、なかなかの男前であるようだ。その手にはハンディカメラが握られ、胸元にはピンマイクがついていた。
「こちらタイガード=マックス。しろがね動物園の正面入り口にて待機を開始する」
彼はドキュメンタリー番組『救命戦士タイガード=マックス』の出演者として有名である。タイトルからわかる通り、番組は彼の成長を記録することを趣旨としている。しかし主役でありながら彼の仕事は主に後方支援。ときにはカメラマンやレポーターを務めることもある。彼の能力は突然変異的に回復に特化した形で顕現したため、今のところほぼ戦闘の役には立たないのだ。
そして裏口にはかつて暴走オオカミと呼ばれた少女、赤須 まこと(az0065)がいた。共鳴中の今は、頭に灰色の立ち耳が生えている。目立つのを避けるため、エージェントたちの侵入はこちらの裏口からである。
「た、た、タイガード=マックスから通信が……!」
実は彼のファンであるらしいまことは、大きく深呼吸をしてから答える。
「赤須です。打ち合わせ通り、私はここで見張りをします」
動物園を取り囲むのは、高いコンクリートの壁。裏口にはドアが一つだけ。何かが出てくれば見逃すことはないだろう。
(ねぇ亮次さん、もしオオカミさんが逃げてきちゃったらどうする?)
意識の中でまことは呉 亮次(az0065hero001)に問いかける。彼女たちの誓約は『犬を大切にすること』。従魔に憑かれていたとしても、オオカミへの攻撃は多分まずい。
(んなヘマする奴らじゃねぇさ。……と思うと、退屈な仕事だなぁオイ)
あくびでもせんばかりの亮次にまことは呆れた。
(今は弱い従魔でも、外に逃がしたら危ないんだからね? 通行人のライヴス奪ったりするかもだし)
だから、猫の子一匹通すものか。オオカミ少女は気合を入れ直したのだった。
●園内簡易マップ
裏門
トラ □□□□ オオカミ
□□□□□□
キリン □□□□□□□□□□ ライオン
□□□□□ □□□□□
□□□□ サル □□□□
ゾウ □□□ □□□ クマ
□□□□ □□□□
□□□□□□ ペンギン □□□
□□□□□□ □□□□倉庫
□□□□□ □□□□
ふれあい □□□□□□□□□□□売店・食堂
コーナー □□□□□□□□□
□□□□□□□
正門
※□……通路
※ふれあいコーナー……ウサギ・モルモット・アルパカ・ヤギ・ミニブタ
解説
【目標】
動物の保護
※撮影への協力は任意
【味方】
まこと&亮次
裏口で見張り役につく。事件解決後は動物園を見ていきたいと思っている。
タイガード=マックス
正面入り口で見張りにつく。緊急事態にならない限りは、ハンディカメラを回し続ける。回復は得意だが戦闘は大の苦手で、ただいま訓練中。事件解決後、カメラに向かってコメントをしてあげると喜ぶ(任務の感想、視聴者へのアピールなど)。
正体は一般人には非公開。解決後の予定は特になし。
テレビクルー(2名)
共鳴中のリンカー。園内を移動して撮影を行う。あくまで任務が優先であるため、エージェントの指示には従う。生放送ではないので映像は編集可能。
【動物】
イマーゴ級。見た目は変わっていないが身体能力が上がり、性格は凶暴になっている。顔つきも、どことなく怖く感じるかもしれない。人間を優先して襲ってくる。
ライオン(2頭)、トラ(2)、オオカミ(4)、ツキノワグマ(3匹)、ゾウ(1)、キリン(3)
まだそれぞれのエリア内にいるが、フェンスを壊そうと体当たりや噛みつきなどを行っている。
ペンギン(15)、ニホンザル(8)
柵の外に出て、園内を元気に走り回っている。園を囲む壁はのっぺりとしていて昇れないため、外に出るとすれば正門か裏門を通るしかない。
※ふれあいコーナー(ウサギ・モルモット・アルパカ・ヤギ・ミニブタ)は異常なし
【一般人】
・現場到着の時点で開園の1時間前であるため、まだ客はいない。
・鷺沼は白鳥を引きずって運び、ペンギンコーナー近くの倉庫に隠れている。スマホを所持。
・その他の飼育係は避難済み。正門近くにて待機。
【その他】
・檻の入り口はすべて通路側にある。
・高いコンクリートの壁が園の周りをぐるりと一周している。入り口は正門と裏門だけ。
・周辺住民はまだ異変に気付いていない。
マスターより
一匹一匹の動物はあまり強くありませんので、どんどん従魔から解放してあげましょう。カメラアピールはご自由に。
お仕事の後は、動物園で遊んでいっても構いません。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/11/06 19:40
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【相談卓】動物捕獲隊?
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