本部
隠された歴史(シリアスな意味ではない)
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 7人 / 0~8人
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/09/25 12:00
- 完成予定
- 2017/10/04 12:00
掲示板
-
【相談卓】
最終発言2017/09/25 09:19:39 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/09/24 10:24:46
オープニング
「ひぎゃあああああ!」
ある日の昼下がり。教室の一角で珍妙かつ凄まじい悲鳴があがった。
悲鳴の主は日頃真面目で知られている生徒だったが、悲鳴に驚いた周囲の視線に気付くと書き込んでいたノートを抱え込んで教室から飛び出してしまった。
奇妙な事に、似たような事が別の場所でも起こっていた。
住宅街の一角。勤務を終えて自宅に帰っていたH.O.P.E.の職員が、今日書いた内容を改めようと使っていたノートを開いた。
殆どの情報がパソコンなどデジタル処理をされているとは言え、まだまだノートやメモ帳の出番は多い。
しばらく真面目にノートを見ていた職員だったが、突然目を見開く。
「これは……!」
紙面に書かれた几帳面な文字がぐねぐねと蠢き形を変え始めたのだ。
その文字はやがて職員が書いた物とは似ても似つかぬ内容に変化した。
『お前らようやく気付いたのか。そう……この世は理不尽だって事に』
『やめろ! 俺を怒らせるな。お前たちを、俺の力で傷つけたくないんだ!』
『俺には何も響かない。この体には何か大切なものが欠けているんだ……』
記憶の彼方に葬られていたはずの黒い青春、知られてはいけない歴史が、事務的な内容しか書いていなかったはずのノートに鮮やかに蘇る。
これは明らかに人ならざる力によるものだ。
急いで報告し調査しなければならない。
「……これを?」
ノートを掴み連絡しに向かおうとした足が止まる。
震える手でぺらりとめくれば燦然と輝く黒歴史。
ノートを閉じた職員は凄まじい羞恥と職務への責任感の間で激しく揺れていた。
●
「みなさんには黒歴史がありますか? ありますよね? あるでしょうあると言って下さい」
妙にやつれた職員が現れたかと思ったら突然そんな事を言い出して、リンカー達が思わず引いた。
「そう、誰にだってあるんです。誰でも通る道なんです。そうに決まってます」
両手を顔に当てて俯く職員からにじみ出る負のオーラは尋常ではない。
指の間から除く爛々とした目がリンカー達を見る。
「愚神の仕業と思われる異常事態が巷で起きています。今の所人命に関るような被害は出ていませんが、いっそ殺せと言いたくなるような被害が……」
そこまで言った職員ががくりと膝をついた。
「穴があったら入りたい。いやいっそ僕が掘って埋まろうそうしよう……」
うわ言のようにつぶやく職員にそっと上着を被せ、一人の少年が前に出た。
「後は私が引き継ぎます。どうかお休みになって、少しでも心を落ち着かせて下さい」
職員と一緒に入ってきた少年、ティリオ・アロンソが置いてあった資料を手に前に出る。
彼のパートナーであるガドル・ゴルドラは職員を促し部屋の外へと連れて行った。
「改めまして、私はティリオ・アロンソ。事件の調査に参加していました」
発端は先程退室した職員からの報告であった。
職員が使っていたノートの文字が目の前で変化し、別の文章へと変わったのだと言う。
それも職員が隠してきた記憶、職員以外はその時それを聞いていた相手しか知らない黒歴史に。
「報告を受けてすぐノートを調べましたが、すでに変化は終わっておりノートは白紙。職員がもう一度そのノートに書き込んでもなんの変化も見られませんでしたが、職員は先ほど御覧の通りの有様です」
本人は必死にいつも通り振舞おうとしているが、発作のように叫んだり落ち込んだりととてもではないが仕事ができる状態ではない。
「調査では似たような事例がいくつか発見されました。年齢、性別はばらばらでしたが、新しいノートを買った、ノートに何かを書き込んだと言う共通点があります。その全員が同じく精神的に消耗し、あるいは混乱して学業や職務に支障が出ています」
今の所生命が危ぶまれるような被害者はいないが、だからと言って見過ごすわけにはいかない。
職務もおぼつかない被害者が増えていけばその内社会的にも悪影響が及ぶだろう。
「プリセンサーによれば次に問題のノートが発見されるのはとある学校の購買です。学校側には話を通してあるので、皆さんは購買に置かれたノートに何かを書いて黒歴史ノートを発見してください」
ティリオ・アロンソの表情は少し強張っていた。
「購買のノートの数は多いので、私も引き続き調査することになっています。全員で一冊ずつ書いていきましょう。皆さんだけを苦しませたりはしません」
そう、調査にはまずノートに書き込まなければ始まらない。
そして書き込んだ時に当たりだった場合、もれなく書き込んだ人物の黒歴史が公開されるのだ。
「これもすべて異界の脅威から人々を守るためです。覚悟を決めていきましょう」
人々の平穏の為、目を背けた過去に立ち向かわねばならない。
解説
●目標
・黒歴史ノートの発見
・従魔の撃破(PL情報)
●状況
午前中/晴れ
とある学校の広さ12×15スクエア多目的ルームに黒歴史ノートが紛れ込んでいる36冊のノートを運び込んであります
当日は人数分の机と椅子を用意してもらえますが、それ以外には何も置いてありません
プリセンサーによれば黒歴史ノートは4冊。どれが黒歴史ノートかは分かっていないので、発見するためには書き込むしかありません
●黒歴史ルール!
プレイングに黒歴史の内容や公開する時の反応をお書きください
中二病的なものから子供の頃の恥ずかしい話、シリアスな意味での黒歴史も大歓迎です
黒歴史を書いた人が最低3人いなければ黒歴史ノートを全て発見できずシナリオ失敗です
また性的な内容やあまりに猟奇的な内容は採用できませんのでご了承ください
●NPC
・『ティリオ・アロンソ』
人間/ブレイブナイト/攻撃適正
最近H.O.P.E.に所属した新人リンカー。どんな任務にも真摯に取り組む姿勢が評価されています。
最初はガドルと非共鳴状態でノート捜しを手伝っていますが、戦闘が始まると共鳴して参戦します
黒歴史を書いたPCが3人だった場合、残り一つに書き込む事になります
・『ガドル・ゴルドラ』
ティリオと契約している英雄。見た目は暗黒騎士っぽいが清く正しく逞しくを地で行くタイプ
●PL情報
PL情報はすべてPCは知らないものとして扱って下さい
黒歴史ノートの正体は従魔です
書き込みを行ったリンカーから豊富なライヴスを感じてうっかり正体を現して襲い掛かってきます
・ミーレス級従魔『黒歴史ノート』×4
自力で移動できず回避能力は皆無ですが、耐久力と魔法攻撃力が高め
自分に書き込んだ相手をBS『狼狽』『劣化』状態にする他、ソフィスビショップの『銀の弾丸』に似た魔法攻撃を行います
マスターより
黒歴史は誰にでもあると私も信じています。
隠していた黒歴史が衆目にさらされると言う酷い試練を味わう事になるわけですが、どうか主に人々の心の平穏を守るため頑張ってください。
リプレイ公開中 納品日時 2017/10/03 15:51
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【相談卓】
最終発言2017/09/25 09:19:39 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/09/24 10:24:46