本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/09/13 09:00
- 完成予定
- 2017/09/22 09:00
掲示板
-
【怒れる森の神】(相談卓)
最終発言2017/09/12 20:50:31 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/09/09 19:44:33
オープニング
●
多種多様な動植物が生息し、いまだ全容が明らかになっていないと言うアマゾンの密林。
常ならばむせ返るほど濃い緑と土の臭いと共に動物たちの声が満ちる密林が、一つの群れに蹂躙されて行く。
獣毛や羽毛を体にこびりつかせた二足歩行の異形達。
腕を二本持っているものもいるが、あるものは背中からも腕が伸びており、あるものは肩から先が翼になっている。
異形の獣たちは理性なく自我もなく、異形の身を僅かなりとも満たそうと目にした生物を手当たり次第に貪る。
不思議と一本道を描くように進むのは偶然ではないだろう。その先にはより多く自分達を満たせるものがあるのだ。
密林に住まう原住民の集落が。
言葉を持たない異形の獣たちがまき散らす餓鬼の咆哮を遠くに聞き、集落の人々は硬い表情で黙り込んだ。
「大地が侵入者の傍若無人にお怒りなのだ」
沈黙を破ったのは重ねられた毛皮に座る集落の長老だった。
皺のできた顔は常ならば長老たる威厳と人々に対する慈愛を表していたが、今は怒りと畏れに強張っている。
「大地は穢れ、怒りの化身が現れた」
同意する声があちこちから上がった。
この集落に住む人々は先祖代々この場所で生き、密林を汚す「侵入者」と戦って来た。
侵入者は常にこの地に災いをもたらし、その度に大地は怒り時に「怒りの化身」を生み出して災厄を撒き散らす。
特に「侵入者」の中でも特異な存在である異能の者共。自らをリンカーと称する彼等が現れるようになった頃から怒りの化身は頻繁に現れ、いくつもの狩場や集落がその怒りに滅ぼされた。
そして今日、ついにこの集落が怒りを受ける事になったのだ。
「大地を鎮めるために、私達が贄となるしかあるまい」
大地の怒りが収まらなければいずれすべてが滅びるかも知れない。
長老が重々しく告げると、集まった人々はそれを受け入れた。彼等は長老の庵の前に並び「怒りの化身」を待つ。
程なくして集落の周辺に広がる密林に、咆哮と断末魔の叫びが木霊した。
●
「ギアナ支部の救援、ありがとうございます。正直色々とアウトだったので助かりますよ」
八の字眉に糸目の職員、タオ・リーツェン(az0092)はいつもの白衣姿だったが、下には明らかに戦闘用とわかる装備を身に着けている。
援軍を得たとは言え、ギアナ支部はいまだに以前の状態を完璧に取り戻したとは言い辛い。
まして今ギアナ支部はヴィラン組織である『ラグナロク』の活動を察知し、その対応に追われている所なのだ。
普段は研究員兼職員として活動しているタオも、現状ではエージェントとして前線に出ながら手が足りない業務をいくつも掛け持ちしている有様だった。糸目の下にくっきりついたクマは一体何日ものなのか。
そんな現状に追い打ちをかけるように従魔の襲撃が予知された。
標的になるのは特に部外者を嫌う部族の集落だ。
「侵入者」が来ると土地が穢れ怒るのだと部外者を追い払う。
特にここ最近リンカーに対する敵視が強くギアナ支部でも近くを移動する際は注意をしていた。
「どうも彼等は密林に現れる従魔を『大地の怒りの化身』と見ているようでして。化身を倒す私達のせいで、余計に従魔が活発化していったのだと考えています」
集落の人々はいち早く従魔の襲撃に気付きながらも「大地の怒りを鎮めるため」と進んで生贄になる。
「救助に向かっても避難の呼びかけに従わないばかりか、従魔との戦闘を邪魔して来る可能性もあります」
従魔との戦闘だけでなく、住民からの妨害にも注意しなければならない。
「集落の人々は従魔を大地の化身と考えていますが、奴らはむしろ愛するアマゾンの大地と生物を汚す私達アマゾンマニアの天敵です。 皆さん、どうか従魔の群れを一匹残らず完膚なきまでに撃破して下さい」
思わず力の入った手の中でぐしゃりと資料の束がひしゃげた。
おっといけないと資料を広げるが、皺がくっきりついた。
「従魔は数こそ多いですが、等級はそれほど高くありません。加えて、不可解な行動がよく見られます」
どう考えても外しようがない攻撃を空振りする。突然動きが止まったり見当違いの方向に襲い掛かるなど、まるで欠陥品の機械のようだったと言う。
とは言っても従魔は従魔。「餌」となる集落の人々に接近させれば確実に甚大な被害が出る。
「集落の人々への対処をどうするか、如何に従魔を的確に倒していくか、皆さんでよく話し合って下さい。今回は手の空いている職員がいないので、私が皆さんを現地まで案内します」
最短最速で現場まで行きますので、皆さん頑張って下さいね。
濃いクマのせいで胡散臭さが増した糸目がにっこりと笑った。
解説
●目標
・従魔の撃破
・住民の救出
●状況
・午前六時~/一日曇りが続く
集落には従魔が到達する30分前に着けます
密林は乗り物が通れる場所がなく、現地の部族を刺激しないよう上空からヘリコプターなどでアプローチする方法も取れません。移動は歩きですが、アマゾンをよく知るNPCタオ・リーツェン(az0092)の案内で問題なく辿り着けます
・集落の様子
密林の中に自然にできた30×30スクエアの四角形に近い拓けた場所に、中央の長老の庵を囲むように小さな庵が点在しています
植物を編んだ庵はしなやかかつ意外と頑丈で、住民なら斧などを根気よく叩きつけないと壊せない
長老の庵は特別大きく屋根の高さは約4m。住民全員を収容できる広さがある
従魔は集落の西側に現れ、予知ではまっすぐ長老の庵の前にいる住民に向かって行きます
●NPC
・『タオ・リーツェン』
アイアンパンク/カオティックブレイド/生命適性
使用スキル/ストームエッジ、インタラプトシールド、ウェポンレイン
所持品/応急処置を行える程度の用意はある
皆さんを案内した後は指示があれば戦闘の援護や偵察等を行います。
指示がなければ自己判断で集落の人の救護に回ります。
・『集落の住人』
老若男女合わせて14人。長老の庵の前に集まっています
こちらが何もしなければ積極的に従魔の生贄になろうとする、従魔とリンカーの戦闘を妨害するなどの行動をとります
●敵
『異形の獣』×8
等級はミーレス級
耐久力は低めで知能があるかも不明
攻撃を空振りする、1ターンの間行動不能に陥るなど、不可解な行動が見られます
人型に羽毛や獣毛を張り付けたようなシルエットをしていますが顔は動物とも人間とも判断がつきません
『殴る』:最も近い対象を殴りつけます
『噛みつく』:最も近い対象に鋭い牙を持った口で噛みつきます。バッドステータス『減退』の効果あり
マスターより
茶茸です。このシナリオは【森蝕】連動となっています。
襲い来る従魔への対処も大事ですが、積極的に従魔の「生贄」になり戦闘の妨害すらしてくるような住民をどうするかも考えなければいけません。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/09/26 22:09
参加者
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【怒れる森の神】(相談卓)
最終発言2017/09/12 20:50:31 -
依頼前の挨拶スレッド
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