本部
Die Geissel Gottes
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/09/09 19:00
- 完成予定
- 2017/09/21 19:00
このシナリオは3日間納期が延長されています。
掲示板
-
暴走族止め隊(相談卓)
最終発言2017/09/09 00:03:16 -
質問卓
最終発言2017/09/09 01:17:45 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/09/06 02:01:19
オープニング
●彷徨う炎
海沿いの道を、爆音を響かせ派手な装飾を施されたバイクの群れが疾走する。今時珍しい走り屋系の一般ヴィランズだ。ところにより珍走団などと呼ばれているとかいないとか言う状況に置かれても、彼らはただの道路を野良のサーキットに変えてスピードを競う事に喜びを感じ続けていた。
潮風を切り、若者達は夜の中を疾駆する。わざと五月蠅くなるように改造したマフラーは、速度が上がるごとにその音を激しくしていく。近くに住まう人々にとっては堪ったものではない。窓を閉め切ろうとカーテンを閉め切ろうと、その音は遮れないのだから。
しかしそんな爆音が、”それ”を引き寄せてしまったのかもしれない。
「……そうだねぇ。今回は”神の災い”にでも倣ってみよう」
ローブを頭から被り、全身を包み込んだ男がヴィランズを見下ろして呟く。その左手に提げたカンテラを掲げると、ふとその中に込められた石炭の炎が激しさを増す。辺りには目もくれずに走っていたバイクの群れが、突如その場に止まる。
「あん?」
先頭を走っていた若者が、間抜けな声を上げて山の方を見上げる。彼の眼にまず映ったのは、闇の中で揺らめく炎だった。人魂のように浮かぶ炎。若者は初め怪訝な顔をしていたが、やがてその目は虚ろになっていく。
「んだよ、これ……」
森の中からぬっと男が姿を現わす。その脇には、無数の霊魂を従えた紅い騎士が立っている。
「血気盛んな若者たち……我らの力になってもらうよ」
男の操る炎を前に意識朦朧とする若者達に、男の言葉は聞こえない。騎士が腰に差した刃を抜いた瞬間、霊魂はぼんやり立ち尽くす若者へめがけて一直線に飛んでいった。
●彷徨える魂
「ヒャッハー! ヒャッハヒャッハヒャッハー!」
休日の遊園地に爆音が響き渡る。派手なモヒカン、袖の千切れた革ジャン、まるで某愚神に倣ったかのような姿恰好で若者たちが続々とバイクで乗り込んでくる。その目は全員紅く輝き、いかにも狂気的な色を帯びていた。しかし悲鳴を上げて逃げ惑う市民はいない。プリセンサーがこの襲撃を事前に察知、手を回していたのである。
「大丈夫だ。こっちに来たら俺達が追い払ってやる」
「今、他のエージェントの皆が実際の戦闘へと向かってる。安心して待つんだ」
白と黒、テレビの中から出てきたヒーローのような装いを身に纏った二人のエージェントがレストランへと逃げ込んだ市民達に呼びかける。年端も行かない子どもが多かったが、彼らの姿に興味津々で外で従魔が暴れているとは気づいていない様子だった。
かくして避難の済んだ遊園地の広場にて、君達は爆走する走り屋達と対峙していた。彼らは短銃を引き抜くと、バイクで一直線に突っ込んでくる。素早く武器を構えた君達だったが、突如ヒャッハー達はバイクを百八十度転じ、急にエージェント達から距離を取りながら銃弾を撃ちかけてくる。咄嗟に躱して追いかけようとするが、従魔の力で強化されたバイクにはさすがに追いつけない。昔々から数で勝る農耕民族が幾度となく苦しめられてきた、遊牧民族の絶技パルティアンショットである。
「ヒャッハー!」
「ヒャッハー!」
もうこれしか言わない。銃の一発一発は石ころをぶつけられた程度にしか感じないが、叫びと合わさり重なると煩い。若干イラついたりしたかもしれない。しかし油断する事も出来ない。そのバイクにも勝るとも劣らぬ速さで汗血馬を駆り、紅い鎧を纏った騎士が深紅の長剣を君達に向かって振り下ろそうとするのである。
「ふふ……来たねぇ、常世の兵士達。私は貴様達を待っていたのさ……戦をする相手を……」
ローブを纏った男が、遊園地を一望できる鉄骨の上に立ってヒャッハー軍団とエージェント達が衝突する様を見つめている。右手の剣を強く握りしめると、ローブの奥に隠れた目をギラギラと光らせ叫ぶ。
「寄せては返す”神の災い”を前に敗れるがいい!」
解説
メイン レギオンに囚われた一般ヴィランズをどうにかする
サブ 犠牲者を出さない
エネミー……[]内PL情報
ミーレス級従魔レギオン(走り屋)×30
レギオンに取りつかれた走り屋集団。プリセンサーの予測通り遊園地に襲い掛かってきた。
●ステータス
[物攻A、その他C~E]
●スキル
・パルティアンショット
巧みにバイクを操り攻撃。[バイク搭乗時:攻撃を行った後、直ちに最大移動力分まで移動する事が出来る。]
・転倒
盛大に事故る。[バイク搭乗時:戦闘不能になる時、直ちに10ダメージをこのキャラクターに与える。]
●装備
・短銃
[単体物理、射程0~10]
・バイク
[搭乗時:移動力を12にする]
ケントゥリオ級従魔ベルーム
レギオンを操る紅い騎士。バイクに勝るとも劣らぬ速さで疾駆する。
●ステータス
[移動S、物攻・生命B、その他C~E]
●スキル
・死の舞踏
血染めの旗が空に揺らめく。[レギオンの物攻・物防+50]
・再行動
[移動力を消費しきっていない場合、攻撃後に再度移動できる]
――以下PL情報――
ケントゥリオ級愚神ウィルオウィスプ
どこかから戦いの様子を見つめている愚神。やたらと戦術に拘っている。
●ステータス
ステータス:回避A、その他D以下、飛行
●スキル
・呪いの焔
魔法。前方範囲型。命中時劣化[攻撃‐50]を引き起こす。
フィールド
・遊園地(広場)
半径30sqの円形。地面はアスファルト。別働隊によって既に避難は完了している。
・晴れ
見通し良好。
Tips
・バイクから落ちるとレギオンに取りつかれていた走り屋は重篤なダメージを受ける。
・ウィルオウィスプはレギオンが全滅すると捨て台詞を残して撤退する。
マスターより
影絵企我です。ドイツ語は格好いいから使っています。エスツェットとかウムラウトとか使えないのが残念です。
今回は機動力馬鹿との対決になります。もちろん遠距離で戦うのが楽ですが、適当に倒してしまうと惨劇が広がるので注意してください。その意味では近接での戦いも大事となる事でしょう。
後なんかボスっぽい風格出そうとしている奴についてですが、遊園地を一望できる鉄骨というと結構場所が限られますよね……というところをアドバイスにしておきます。
以上です。よろしくお願いします。
アッティラがお隣さんの時は素直に諦めるのが一番だ!
リプレイ公開中 納品日時 2017/09/17 16:01
参加者
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暴走族止め隊(相談卓)
最終発言2017/09/09 00:03:16 -
質問卓
最終発言2017/09/09 01:17:45 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/09/06 02:01:19