本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/08/24 15:00
- 完成予定
- 2017/09/02 15:00
掲示板
-
汚物は消毒だ(相談卓)
最終発言2017/08/24 02:09:10 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/08/21 01:10:00
オープニング
●これまでのあらすじ!
エージェント達は呆然とした。
発端はH.O.P.E.に届けられた謎の電子メッセージ。暗号で構成されたそれを解析した結果、いくつかの画像、過去の事件の報告書、そして電子メッセージの送り主……エネミーからの声明である事が明らかになった。
『もうすぐギアナ支部から応援要請メールが届きますよ』
『だって、彼らのそういった連絡を止めてたのは私ですから』
『「今、我々は【絶零】や【屍国】で忙しいから応援なんて出せません」……と、代わりにお返事しておきました』
そして入れ替わるように届いた、ギアナ支部からの協力要請。
エネミーの言葉が正しいとすれば、【絶零】と名付けられたロシアでの一連の事件……その頃からギアナ支部は何らかの危機に見舞われており、H.O.P.E.に救援信号を出し続けていた事になる。そしてその叫びは届く事なく、エネミーの手によりことごとく握り潰されていたのだ。
すぐさま返信を行ったが、ギアナ支部からの応答はなし。まさか今の要請は最期の力を振り絞って……嫌な想像が頭を過ぎる。
H.O.P.E.は動ける人員を掻き集め、すぐさまギアナ支部へと送った。もし危険が迫るような事態であったら引き返すように言い含めて。
そしてギアナ支部に到着したエージェント達は、目の前の光景に呆然とする事になる。
●潜入! 男達のくっせえ寝床!
「アーーマーーゾーーーン! 神秘の世界! そこはゴム製の蛇が暴れ! 腕時計の跡が付いた原住民族が潜んでいるという! ああ素晴らしき新世界!」
『いきなり何を言っているんですか……』
H.O.P.E.研究所でも指折りの跳ねっ返りオタクの名は仁科恭佳。相方のヴィヴィアンを引き連れ、やってきたのは南アメリカのギアナ支部。ようやく届いた救援要請を受け、彼女もまた助っ人職員として送り込まれる事になったのである。三度の飯を抜いてでも愉快な事をしていたい彼女は揚々と出かけたのだったが、当地に着くなり彼女は鬼のような形相となってしまったのである。
「いい子ぶるなヴィヴィアン! こんなんありか! こんなの! 人が住むところじゃねえぜこんなの!」
『えと、えっと……まぁ……』
両手をぶんぶん振りながら恭佳は叫び、ヴィヴィアンは頷く以外に道が無い。二人が立っているのはギアナ支部のビルに設けられた、職員用の宿泊スペースのロビー階。ゴミ袋が至る所で無造作に放置され、男苦しい汗臭さと黴臭さが漂っている。家の顔である玄関口でこれだ。中はもっとひどかった。
「はぇー風呂は大浴場になってるんだぁ……」
支部の中にあるという自慢の大浴場を覗き込む恭佳。しかし出迎えたのは一面の緑。浴槽も床も覆うぬるぬるした緑。
「誰が使うかよこんなの!」
「ひぇー寝床は個室か大部屋なんですねぇ……」
宿泊施設の個室の扉を開けた恭佳。しかし出迎えたのはこの世の汚れを一つにまとめ上げたような臭い。真っ青になって彼女は扉を閉め切る。
「誰が使うかよこんなの!」
「ふぇ……トイレなんて、嫌な予感しか……」
恐る恐るトイレへと足を踏み入れた恭佳。もちろん出迎えたのは吐き気を催す臭いと、カマドウマもかくやの、説明もつかないキモイ虫。咄嗟に逃げ出すと、振り返って必死に悪態をつく。
「だ、誰が使うかよこんなの!」
「へぇ……廊下の掃除も行き届いてないのか……」
とぼとぼと恭佳は廊下を歩く。別に虫が苦手というわけではないが、その辺にごろごろ大きな死骸が転がっていたら気分はすぐに悪くなる。頬をひくつかせ、彼女は唸った。
「こんなとこ、誰が使うかよ……つか誰も使ってねえからこんなことになるんじゃ……?」
恭佳は幻想蝶から二つのガスマスクを取り出すと、片方をヴィヴィアンに手渡し自分はさっさと被ってしまった。
「ほああああッ! ったくどうなってんの! 汗の臭いなのかカビの臭いなのかハッキリしろ! 臭くてつらい! 臭い嗅いでるだけで老化が一年一年進みそう! まだ17歳なのにそんなの気にしたくない!」
『気にしなければよいのでは?』
ヴィヴィアンは恭佳を横目にちらりと見て苦笑するしかない。
「緊急招集! エージェントをこっちに呼ぶぞ! こんなの私だけじゃ手に負えんわい! さっさと掃除して、私のようなうら若き美少女にも住みよい空間に改造してやる! アマゾンマニアがなんぼのもんじゃい!」
『抓み出されますから、面と向かってそんな事言っちゃだめですよ』
そんなこんなで、君達は恭佳からの食い気味な連絡を貰って宿泊施設の方へと駆けつけたのである。全身防護服に身を包んだ恭佳は、デッキブラシとバケツを手に君達を見渡す。
「皆さん! 既にお分かりの事と思いますが! この支部の住環境は最悪です! 台所については他の方が何とかしてくださるそうですから、まあそこは不問としましょう! ですが……! ざっと見まわしましたが、雄大な自然を見渡せる筈の大浴場の利用者は藻と苔だけ! 英気を養うための寝床はただのごみ溜め! 廊下は虫の死骸に埃だらけで一歩歩く毎にテンションが下がっていく! トイレについては説明したくも無いです! 実際に目で見て確かめてください!」
彼女はデッキブラシを槍の様に扱い、ごつんと床を一回打つ。
「これより私達は戦いに向かいます! この宿泊施設から汗臭さと黴臭さを一掃するための戦いです! ぶっちゃけその辺のケントゥリオ級を片付けるよりよっぽどハードな戦いとなるでしょう!」
デッキブラシの柄を振り下ろし、ごつごつと床を二回打つ。
「そして! その後は私達の手で住居設備を新調します。そもそも幾つかの設備は管理不徹底の為にガタが来ています。私が色々作るので、いっそこれを機にピッカピカの住みよい設備にしてやりましょう!」
さらに振り下ろし、ごつごつごつと三度打つ。
「男臭いのはまあ仕方ない。赦す! でも出来るならもう少しユニセックスな環境に近づけたい! それが! これから技術班としてこの場に派遣された私の率直な感想である!」
「さあ行きましょう! 戦闘開始!」
解説
解説
メイン1 ギアナ支部職員宿舎の掃除を完遂する
メイン2 ギアナ支部の住居設備を改善する
☆掃除場所
1.大浴場
殆ど使われていないのだからもちろん掃除も行き届いていない。浴槽に藻、床に苔が繁殖している為、全力で掬い、擦る必要がある。
2.個室、大部屋
もはやただの物置。ろくに洗濯もされない衣服が汗臭いしカビ臭い。あまりに臭すぎて現在の活動限界は10分ほどになっている。
3.トイレ
クサァァァイッ説明不要! 一応補足すると中にはキモイ虫とかやばい病気持ってそうなネズミがいる。駆除駆除。
4.廊下
廊下が汚いと歩いているうちにテンションが下がる。細かいところまで綺麗にしよう。
5.思いつき次第
○修理、改善が必要な設備(PL情報)
1.ベッド
増員がある為既存のベッド数では少々足りなくなりそう。またベッド自体も硬くて寝心地が良さそうには見えない。
2.空調
手入れしていないせいでフィルターが詰まりかけている。増員は入るがそうそう手入れしている時間もない。
3.トイレ
掃除すれば綺麗になるものの、なるべくなら手間をかけずに清潔感を保てる状態にしておきたい。床や便器には取れないシミがついているし。
4.思いつき次第
NPC
仁科恭佳&ヴィヴィアン
技術班として派遣されてきたH.O.P.E.研究課の職員。一応リンカー。必要な設備がある場合は彼女に相談すれば融通してくれる。無茶な要求も可能な限り拾ってみせる。座右の銘は”才能の無駄遣い”。
Tips
温泉はヨーロッパのスパ型。水着とかで入る混浴式のアレ。
マスターより
お世話になっております。影絵企我です。
始まりました。水曜スペシャル「○○●探検隊」シリーズ……え、違う? 森蝕? あ、はい。わかりました森蝕ですね。
という事で最初は気楽な感じで参りましょう。シリアスはもうちっとだけ後なんじゃよ。
恭佳の事を知っている人は分かると思いますが、戦いの役に立たないものならあらゆる屁理屈を尽くして作り上げる特殊能力を持っております。……今の所は、真面目なものを作る事になると信じていますが……
一応、「結果次第で支部職員の支援能力が上昇する」ので、是非真面目に(不真面目に)取り組んでいただければと思います。
ちなみに世代ではないです。生まれたのさえ十数年後でございます。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/08/31 11:11
参加者
掲示板
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汚物は消毒だ(相談卓)
最終発言2017/08/24 02:09:10 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/08/21 01:10:00