本部
お化け屋敷のモニター調査
- 形態
- イベント
- 難易度
- 易しい
- 参加費
- 500
- 参加人数
-
- 能力者
- 17人 / 1~25人
- 英雄
- 17人 / 0~25人
- 報酬
- 寸志
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/08/21 22:00
- 完成予定
- 2017/09/04 22:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/08/21 19:15:45
オープニング
●飛び入り参加はエージェント
「お化け屋敷のモニター、ですか?」
普段請け負う依頼とはちょっと毛色が違う内容に、佐藤 信一(az0082)は営業スマイルも忘れて首を傾げた。
「簡潔に言えばそうなるね。できれば相応の人数を集めてくれると、こちらとしてはありがたいな」
依頼主は主にテーマパークの企画・運営などを生業(なりわい)とする会社の社長。彼は以前にもH.O.P.E.に依頼を出したことがあり、その時の担当職員だった信一とは顔見知りのため、態度がどこか気安い。
「施設はほぼ完成してて正式なオープンは来年なんだけど、社員教育がまだ不安でね。お客様からの意見収集や、スタッフの実践指導をかねた試験営業をするんだ。皆さんにも純粋にお化け屋敷を楽しんでもらって、忌憚(きたん)なき感想や意見などを聞かせて欲しいんだよね」
調査場所は、ずいぶん前に山の上という立地と交通の不便さから閉園し、廃墟と化した遊園地を利用した大型お化け屋敷だ。社長が土地ごと施設を買い取って改装した、夜間限定の上級者向け施設――になる予定である。
『リアルに近い肝試し』をコンセプトに、まるで本物の心霊スポットを歩いている錯覚さえ覚える精巧な作りと、真夜中に探索するスリルが売りの、結構ガチなお化け屋敷だとのこと。
現状では事前に広告を打った後、夏の集客具合を見て営業を通年か季節限定か決めるらしい。利益よりも社長の趣味を優先した施設のようで、まずは実験的な運用をしてから経営方針を固めるそうだ。
「う~ん、時期も時期ですから希望者の募集をかけるのは構いませんが、もう少し詳しい事情をお聞きしても?」
ただ、レジャー施設のモニターに何故エージェントが必要なのかと信一が話を促せば、社長はどこか楽しそうな笑みを浮かべた。
「いやぁ、一般向けのモニターは別枠で募集したけど、もしかしたら能力者や英雄のお客さんもくるかもしれないじゃない? そう考えたら、いつもお化けより怖いのを相手にしてるエージェントさんの意見って、集めて損はないだろう? まぁ、彼らの反応そのものにも純粋な興味があるんだけどね」
「……はぁ」
要するに、時にお化けのような従魔・愚神とも戦うエージェント視点から、お化け屋敷のクオリティを評価して欲しい、ということだった。若干、社長が公私混同ぎみな本音を漏らしているが、依頼としては許容範囲かと信一も相づちだけを返す。
「頼むよ、佐藤君。エージェントの皆さんにはサービスで、ウチのスタッフが一番力を入れる『丑三つ時』コースに招待するからさ?」
「それ、サービスなんですか?」
むしろ、お化けの類が苦手な人からすればただの追い打ちでは? と社長の懇願に信一は首を傾げる。
「とにかく、募集だけでもお願い。参加費とかはもちろん取らないし、こっちが忙しいエージェントさんを呼ぶわけだから、少しだけど謝礼も出すよ。どうかな?」
「……わかりました」
態度は下手なのに押しが強い社長に根負けし、最後には信一も了承した。
●は~い、点呼とりま~す
「――以上が、今回の依頼になります」
あっという間に時間が過ぎ、調査当日の夜中。
募集に応じて集合したエージェントたちへ、信一は概要説明を終えた。
彼らがいるのは、調査場所であるお化け屋敷と直通のバス乗り場。バスは社長が事前に用意した物らしい。ただ、都心からやや離れた駅で人気が少なく、電灯の数もそれなりなため頼りない光が周囲を照らす。
「なお、モニター終了後に申請すれば、タクシー代などの交通費は依頼主が負担してくれるそうなので、領収書等は残しておくことをオススメします」
というのも、調査の時間を考慮すると終電には間に合わず、始発にはやや早く終わる可能性が高いため、公共交通機関で移動してきた者たちは若干の不便を強いられる。オープン時までには対策を講じるらしいが、今回は経費の補填でフォローすると信一から補足された。
「お化け屋敷、ですか……」
『そういえば静香って、お化け屋敷は初めてだっけ? あんまり娯楽施設に興味ないもんねー』
そして先導役である信一のそばには、碓氷 静香(az0081)もレティ(az0081hero001)と共鳴した状態で控えている。
静香も参加することになった理由は、実に単純。
『え? 佐藤君彼女できたの? しかもリンカーで社内恋愛? いいじゃんいいじゃん、一緒に来なよ! 彼女さんに格好いいところ見せて、頼れる男アピールできるチャンスだよ!』
という、非常にノリがいい先方の鶴の一声で誘うことになったのだ。
「碓氷さん? どうしたの?」
「大丈夫です。……大丈夫」
『あれ? 静香、なんか震えてない?』
エージェントたちをバスへと促す信一は、隣から服のすそを引っ張られて静香の様子に気づいた。静香はいつも通り無表情無感動な声で答えるが、ちょこんと指でつまんだ信一の服を一向に離そうとしない。
その疑問は、静香の変化に一番敏感なレティの発言で氷解する。
少なくとも、静香はお化け屋敷系が得意ではないらしい。
(……不安だ)
社長の甘言に乗ったのは、失敗だったかもしれない。
すでに怯えているらしい恋人の背を撫でて慰めながら、信一はこっそり静香が暴走して腕力に訴えないことを切に祈った。
解説
●目標
お化け屋敷のモニター調査
●場所
閉園した遊園地を丸ごと改装した、夜間営業の大型お化け屋敷(予定)
人里から遠く、入り口以外は木々に囲まれた山奥に位置
全設備は再整備済みだが、雰囲気を重視し光源は少なくかなり暗い
わざと未整備のまま放置した場所も多く足場に要注意
施設内の至る所にスタッフ・仕掛けが配置
遊園地の乗り物・施設などをチェックポイントとして再利用(絶叫系を除く)
●調査概要
2:00頃にバスで到着し、好きにグループを組んで園内を散策
支給品は懐中電灯(1人1つ)・園内マップ(1組1枚)・お札入れ(1組1箱)
規定ルートはあるが今回は無視し、すべてのお化け・仕掛けを見て回り評価(自己申告でリタイア可)
施設内に配置されたお札をすべて集め、出入り口のスタッフに渡せばゴール
ゴール(またはリタイア)後、アンケートで印象に残ったことを自由記述で評価
全員の調査終了後、バスで駅まで送迎され各自帰宅
●施設概要
遊園地に墓地のDZが展開されたような雰囲気
入り口から見て左側が和風、右側が洋風と世界観を区別
施設例は以下の通り
・和風
ゴーカート…ミニ自動車を運転し、幽霊遭遇・エンスト・窓に手形などの疑似心霊体験ができるコースを1周
観覧車…密室空間に怪談が流され隣接ゴンドラから人影や物音が発生、ゴンドラは当たり付き
売店区画…内装を廃墟じみた家屋・旅館・病院などに模様替えした建物内の散策
・洋風
メリーゴーラウンド…幕で景色を隠され、プロジェクターでホラー立体映像を投影
ミラーハウス…足下にガラス片、通路はひび割れた鏡の迷路、ときどきお化けと遭遇
フードコート…カウンターの死角などからゾンビ風メイクのスタッフ出現、お触り厳禁
(PL情報
その他、絶叫系を除く乗り物や施設に限り、持ち込みアイディアも可能な範囲で採用
ただし、もれなくグループ全員が巻き添えになる可能性大)
マスターより
PCはお化け屋敷を評価する依頼として参加し、アンケート内容は各PCのリアクションプレを依頼主へ伝える形のため、省略可能です。こんなお化けや仕掛けでPCを怖がらせたい! という熱い気持ち(?)が大切です。
一緒に行動したい方がいる場合は事前相談を推奨します。特に持ち込みアイディアで怖がらせたい場合は、リアクションを打ち合わせすればより雰囲気が出ると思います。指定がなければランダムに組を決めますので、そこだけは注意して下さい。
その他、質問などは依頼主から施設情報を聞いた信一が返答します。リアクションのイメージを固める補助として、可能な範囲で対応させていただきます。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/09/04 19:12
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最終発言2017/08/21 19:15:45