本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/08/22 09:00
- 完成予定
- 2017/09/03 09:00
このシナリオは3日間納期が延長されています。
掲示板
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お粥をつくろう(相談卓)
最終発言2017/08/22 05:15:26 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/08/18 16:14:25
オープニング
●
エージェント達は呆然とした。
発端はH.O.P.E.に届けられた謎の電子メッセージ。暗号で構成されたそれを解析した結果、いくつかの画像、過去の事件の報告書、そして電子メッセージの送り主……エネミーからの声明である事が明らかになった。
『もうすぐギアナ支部から応援要請メールが届きますよ』
『だって、彼らのそういった連絡を止めてたのは私ですから』
『「今、我々は【絶零】や【屍国】で忙しいから応援なんて出せません」……と、代わりにお返事しておきました』
そして入れ替わるように届いた、ギアナ支部からの協力要請。
エネミーの言葉が正しいとすれば、【絶零】と名付けられたロシアでの一連の事件……その頃からギアナ支部は何らかの危機に見舞われており、H.O.P.E.に救援信号を出し続けていた事になる。そしてその叫びは届く事なく、エネミーの手によりことごとく握り潰されていたのだ。
すぐさま返信を行ったが、ギアナ支部からの応答はなし。まさか今の要請は最期の力を振り絞って……嫌な想像が頭を過ぎる。
H.O.P.E.は動ける人員を掻き集め、すぐさまギアナ支部へと送った。もし危険が迫るような事態であったら引き返すように言い含めて。
そしてギアナ支部に到着したエージェント達は、目の前の光景に呆然とする事になる。
●
臭い。
ギアナ支部に到着したエージェント達がまず思ったのはそれだった。
例えるなら真夏の高校野球部。それぞれに夢を追い、汗と泥に塗れながらグラウンドを駆け抜ける高校球児達……の一週間洗っていないユニフォームが山と積まれた部室のかほり。いやもしかしたらそれは高校球児達に対する偏見かもしれないが、つまり、とにかく、汗臭い。すっぱさが鼻腔と目をダイレクトにアタックする。修羅場を掻い潜ってきたはずのエージェント達もさすがに鼻を押さえた、その時、床に倒れていた臭いの発生源……もといギアナ支部職員達が次々と顔を起こし始める。
「う……き、君達は……まさか応援に……?」
「おい……応援だ……」
「応援が来たぞ!」
ギアナ支部職員達は 動き出した。汗臭さが 5 上がった。その中の一人、戸丸音弥はなんとかその場に立ち上がると、幽鬼のごとき足取りでエージェント達に近付いてきた。頬はこけ、目の下にはクマ、例えるなら天に召される5秒前という感じ。
「君達……よく来てくれた! さっそくで申し訳ないのだが、全員もう5日ぐらい何も食べていないんだ! 食堂に案内する、何か作ってくれないか!」
そしてあれよあれよという間に通された食堂の光景に、エージェント達はまたしても呆然とする事になる。汚い。床にはレトルト食品の抜け殻が散乱し、かろうじて調理場までの道は空けてあるが、それ以外は足の踏み場もない。冷房が壊れているのか全体的に蒸し暑く、例外なくすっぱい臭いが鼻腔と目を刺してくる。おい、今ゴミの中で何か動いたぞ!
「とりあえず米と塩だけはある。炊飯器は……これは無理だな。コンロはこれ、鍋はこれ、蛇口はここだ。みんな餓えに餓えているから米も塩も全部使い切るつもりでとりあえずお粥を作って欲しい。僕は他のエージェント達に資料整理を頼んでくる。悪いがよろしく頼む!」
そして音弥は出ていった。エージェント達がハッとしたのはしばらくしてからの事だった。
あまりの暑さと臭いと光景にすっかり流されてしまったが、こんな暑い場所で(しかも鍋を使って)お粥を作るなど冗談じゃない。下手をするとこっちが倒れる。というか色々な要素に色々やられる。
お粥を作るだけなら一旦戻って、向こうで作ったお粥をギアナ支部に持ってきても構わないはず。エージェント達はそう思い、食堂の扉に視線を向けた。
だが。
「……」
「…………」
「………………」
食堂の扉越しに、じ……とこちらを見つめるギアナ支部職員達の無数の瞳。彼らは待っている。お粥を。彼らは餓えている。お粥に。彼らは集まっている。お粥を望んで。これを突破し、冷房がきちんと生きている安息の地に戻る事が出来るだろうか。
無理だな。
エージェント達の顔に微笑みが浮かんだ。
●お粥の作り方
1.米を洗う。(米を30分ほど浸水させると、よりおいしく炊ける)
2.米と水を鍋に入れる。(全粥の場合は米1:水5)
3.蓋をして強火で沸騰させる。(すぐに沸騰するので吹きこぼれに注意)
4.沸騰したら米を底の方からひとかきして、弱火にする。(底に米が張り付くのを防ぐ。後はお湯の対流が発生するので、混ぜる必要なし)
5.蓋を少しずらした状態で、35~45分程煮込む。(吹きこぼれに注意)
6.塩を振って味を調える。
解説
●目標
お粥を作る(成功度で今後のギアナ支部職員の援護力が変わる)
●使える食材
・米(たくさん)
・塩(たくさん)
・水(たくさん)
●使える調理器具(どの器具もそれなりの数がある)
・ボウル
・軽量カップ
・コンロ
・蓋つき鍋
・菜箸
・皿・お椀・茶碗
・スプーン
・その他必要な器具があればプレイングに記載可(ない場合もある)
●食堂
・入口から入って手前が食事スペース、奥が調理場になっている
・食事スペースはレトルト食品の空が散乱しており、たまに何か動いている
・調理場はそれなりに広い。長らく掃除してないので汚れてはいるが辛うじて使えるレベル
・窓はあるが、開ける場合は真夏のアマゾンである事を留意すべし
●NPC
ギアナ支部職員×100
空腹と過労で倒れている職員達。かろうじて動ける者もいるが、お粥を求め食堂の扉にへばりつく程度の体力と知力しか残っていない
戸丸音弥
まだかろうじて動く余裕のあるギアナ支部職員。OPでPC達を食堂に案内した後、別のエージェント達を伴って何処かに移動したのでリプレイには出てこない
●PL情報
・ゴミの中にいるのはアマゾンの生物。危険はない。従魔でもない。食堂にいてはいけない生物ではあるかもしれない
・炊飯器を開ければ炊飯器を使えない理由は分かるが、あまり開けない方がいい
●その他
・使用可能物品は装備・携帯品のみ
・英雄でも暑いし汗をかく
・共鳴しても暑いし汗をかく
・コメディ(キャラ崩壊の危険性あり)です
マスターより
こんにちは雪虫です。ついに【森蝕】が始まります。
餓えたギアナ支部職員にお粥を作って下さい、ただそれだけの依頼ですが、とにかく暑いです。OPにも書きましたが冷房は死にました。あとすっぱい臭いがします。何か動いています。そんな中で鍋を使ってお粥を作れなどなんて酷い事を頼むんだ!
ですが皆様の努力(お粥)がギアナ支部職員の命運を左右するのです。頑張って下さい。ぐっどらっく。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/09/01 15:00
参加者
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お粥をつくろう(相談卓)
最終発言2017/08/22 05:15:26 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/08/18 16:14:25