本部
WD~水の都に沁みる歌~
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- 締切
- 2017/05/01 22:00
- 完成予定
- 2017/05/10 22:00
掲示板
-
質問
最終発言2017/04/29 00:44:01 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/04/29 16:57:23 -
相談卓!
最終発言2017/05/01 17:56:37
オープニング
● ディスペアスペシャルライブ
幻想歌劇団ディスペアというアイドルグループをご存じだろうか。
個性豊かな少女五人で構成されるアイドルリンカーグループであり。
また現在国内外で人気爆発中のアイドルユニットでもある。
現在初の全国ツアー実施中。
今日は水の都と呼ばれる某都市でのライブ二日目だった。
会場は開園と共に人で溢れかえり、グッズは一時間で売り切れる。
そして総動員数1500人以上を超えるホールは超満員。
誰もが彼女たちの登場を熱望していた。
そんなディスペアのライブに君たちは招待されたのだった。
「うわー、ライブ前って毎回緊張しちゃう」
春香がライト両手に震えながら言った。
「子供も多いねぇ」
「ららら、ちっちゃい子に人気。私も大好き」
ディスペアのファン層は広く、特に六歳から十二歳程度の女子、そして大きなお友達に人気らしい。
まるで、日曜朝の少女向け番組のようなターゲット層である。
「このだんだん会場に増えてくる、白いやつ? これが流れてくると、もうちょっとだぁって思うよねぇ」
光を散乱させるためのスモッグが焚かれ、会場の明りが徐々に落ちていく。
そして、唐突に響くギターサウンド。ファンはそのサウンドだけでも少女五人の誰が演奏しているか分かるらしい。
これは『近衛 瑠音』の音だった。
「るね……」
春香は茫然とその名を口に滑らせる。
前回、魔法少女選手権の任務で彼女が言い放った言葉。
私はルネの生まれ変わり。
「だとしたら」
その言葉が春香の頭から離れなくて。
「だとしたら何で、瑠音は私に笑いかけてくれないんだろう」
その今にも消えてしまいそうな春香を、繋ぎとめるようにerisuが掴んだ。
「梓ちゃんだよ」
指さす先にスポットライトが当たる、会場の中心、観客席に突如現れたのは『止処 梓』で。
小さく挨拶すると、曲にハーモニーを乗せる。
この旋律は彼女たちの代表曲『幻想へ誘うディスペア』である。
その後空から舞い降りてきた 『海崎 小雪』をキャッチ。二人で歌声を重ねながら壇上に登るとそこにはクルシェがいた。
炎が立ち上る。黒髪に赤を刺した彼女は広い壇上でバックダンサーと共にダンスを披露する。
直後会場を満たすのは共鳴の光。
『アネット』と梓の共鳴時の演出である。二人は導師のようなローブ姿を披露すると、その杖から様々な色の光を放ち会場を満たした。
「今日はライブに来てくれてありがとう! みんな」
直後現れたのは瑠音。アネットと梓は共鳴を解き五人は一列に並ぶ。
そこで曲はフィニッシュ。
そして次曲『トップスタンダード』に移る。
熱狂。観客たちは拳を突き上げる。
会場のボルテージは一挙に天井まで上がる。
最前列、特に濃いファンが集まったその部分はアイドルたちと行きぴったりの掛け合いをしているし。
その後ろのファンもまるで芸術作品を眺めるようにうっとりしている。
デビューしてから一年にも満たないアイドルグループがここまでできれば大したものだろう。
そうアイドル界隈に詳しくない、春香ですら思った。
だがしかし、そんなアイドルライブ中に悲劇が起きる。
突如、全ての音響機材がダウンした。
そして。流れ出たのは、悲鳴の様な歌声。
その声を聞いて春香は反射的に叫んでいた。
「愚神だ!」
バタバタと倒れていく一般人を守るために春香は共鳴、元凶を探すために周囲の索敵を始める。
● 戦闘モードディスペア。
「春香さん」
そう君たちの元に歩み寄ってきたのは、アネット。
そしてその後ろには梓とクルシェが続いていた。
「まさかライブ中に狙われる何て思いませんでした。対処するのに手伝っていただけますか?」
「うん。でも二人は戦力としてカウントしていいのかな?」
「ふーん、私達を戦力外通告ってわけ? H.O.P.E.のリンカーってよっぽど強いみたいね」
そうクルシェはあからさまに不機嫌なオーラを醸し出す。
「いや、だってみんなのライブだよ? ディスペアさんが怪我したら悲しむ人多いよ」
「お客さんが怪我したら私たちが悲しいんだよ」
梓が告げた。
「私は……誰かが悲しむより、私が悲しい方が嫌だからさ」
そう梓は卑屈に笑った。
「もう、そうではないでしょ?」
アネットは梓の手を取って言い聞かせるように告げる。
「あなたは本当に感情表現がへたね。みんなが傷つくのが嫌。それでいいでしょう?」
「でも……」
「自分の感情を捻じ曲げて、無理やり論理的にする必要はないわ。みんなが傷ついたら悲しい、それでいいじゃない。戦う理由はそれで十分よ」
そうして二人は共鳴状態となる。
「さぁ、早く終わらせて延長ライブと行きましょう」
戦いのゴングが鳴った。
● 状況整理
大抵、人が多くする街というのは愚神に対する何らかの対策。(警報装置、迎撃装置)が備わっているはずなのですが今回は機能しないようでした。
速やかに敵を排除してください。
状況については下記の通り。
・この町は陸路と水路両方を利用して人々が生活している。
そのため、水路が蜘蛛の巣のように張り巡らされている。
・子供たちが次々に水路に飛び込んでいるが。彼等はどこにいったのだろうか。
・戦闘区域は一辺10キロメートル四方の四角いフィールドだと思ってください。
今回の愚神は幸いにして物理的攻撃力や建物を破壊するような能力は皆無です。
ただし、精神的なダメージ、範囲攻撃。そしてBS付与が厄介です。
肉体が悲鳴を上げるより前に、精神が狂わぬようにお気を付けを。
(ルール的にはしっかり生命力が削られます)
そして今回ターゲットとなるのが愚神『残歌』です。
特徴は後にまとめますが。奴の目的は人間を攫うことにあるようです。
残歌の発する音には人間の脳機能をマヒさせ言いなりにさせる効果があり。一般人、特に成長しきっていない子供の脳であればなすすべなく洗脳を受けます。
さらに従魔『白龍』を使役しています。能力については後述しますが。攻撃はあまりせずに人さらいに力を入れているようです。
●ディスペアステータス
彼女らも共に戦いますが、うまい運用方法が思いつかなければ放っておいても大丈夫です
『クルシェ・アルノード』ドレッドノート。
今回は機動力の高い火力構成、武装は大剣だが、見たことのない黄色い大剣を所持。
スキルはPCの相談に従う。
『止処 梓』 ソフィスビショップ
装備はアルスマギカ・リチューン。スキルはサンダーランスをセットしていくつもりらしいが、PCの相談に従う。
解説
目標 愚神『残歌』の撃破。
---------------下記PL情報――――
デクリオ級 愚神『残歌』
外見としては、羽衣をまきつけた天女のような姿をしています。
なぜ、和風。
特徴的なのは高速で飛行する能力。
そして音による広範囲の攻撃です。
・ 天使の響き
常時発動歌スキル。自分の手番に攻撃の範囲を+5SQしていく能力です。
効果は重複するので、対策を練らないと町全体に攻撃が及ぶかも?
ただし、瞬間的に大ダメージを受けると歌をキャンセルするようです。
・ 墜落の音色。
自身中心25SQのすべてに、無差別に攻撃します。対象が飛行している場合地面に落とし、2ラウンド飛行を禁止。
命中した対象にBS減退を与えます。これは徐々に精神がすり減っていくほどひどい音であるという表現です。三半規管をかき乱します。
・ 魔王の一声
直線範囲、横3SQ、縦10SQの音波を放ちます。これも無差別攻撃で威力は高め。
命中すると。『移動力-3』『命中力-200』のペナルティです。
BS扱いでスキルで回復可能。効果は重複します。
これも同じく、精神に影響すると思ってください。
・ 硝子の宣告
心を撃ち砕く音色です。自分中心範囲25SQの中から二人選択し。攻撃。
命中すると放心状態となり、回避能力が80%ダウンします。
従魔『白龍』
町の中に20体は存在します。
攻撃能力は風を起こして吹き飛ばす程度。
ダメージはほとんどありませんが、10SQほど後退させられます。
常時飛行しており、子供を攫います。どこかに連れて行こうとします。
ステータスとしては、回避と移動力以外は極端に低く。戦闘力には個体差があります。
================ここまでPL情報=============
マスターより
皆さんお待たせしました。ディスペアのシナリオでございます。今月はディスペア関連が多めでございますのでご期待ください。
ただ、WDの流れも汲んでいるので、今回も子供が被害者です、それにしてもなぜ、WDシリーズはこんなに子供たちがひどい目にあうのでしょうか。
鳴海にはさっぱりわかりません。
それでは久々の、わりとスタンダードな戦闘依頼。お楽しみください。
今回は戦闘描写に力を入れたいと思っていますので。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/05/09 16:51
参加者
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最終発言2017/04/29 00:44:01 -
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最終発言2017/04/29 16:57:23 -
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最終発言2017/05/01 17:56:37