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日常

炬燵なの、エアコンなの

落花生

形態
ショート
難易度
易しい
参加費
1,000
参加人数
能力者
9人 / 4~10人
英雄
9人 / 0~10人
報酬
無し
相談期間
5日
締切
2017/05/03 15:00
完成予定
2017/05/12 15:00

掲示板

オープニング

「そろそろ寿命ですね……炬燵の」
 エステルは、神妙な顔で呟いた。
 引っ越した時に大家の好意で頂いた炬燵は、貰ったときからすでに壊れかけていた。
 タイマーなんて機能はついていないはずなのに三十分も使い続けると自動的に電源が切れてしまい、柱に足が当たってもすぐに電源が切れる。つまり、なにやっても電源がすぐに切れる炬燵なのである。
「ああ、新しいものに買い替えないとな」
 アルメイヤは、いそいそと電気店のチラシを集める。
 季節外れだから炬燵なんて売ってないんじゃないんだろうか……というツッコミは誰もしなかった。それに、アルメイヤは今は売っていなくとも来年買う気満々であった。
 なぜならば――なぜならば、炬燵を愛してしまったのだから。
 冬の寒い時期、足を温めてくれたのはエアコンではなかった。
 炬燵であった。
 初めて炬燵に入った時の感動を、アルメイヤは今でも昨日のことのように思い出せる。体の一部が極端に暖かくなるって……なんて気持ちが良いのだろう。
 そのときアルメイヤは炬燵に身をゆだね、朝までそこで眠って風邪を引いた。エステルにはうつすことがなかったが、そのときアルメイヤは思った――ちゃんとした炬燵が欲しい。
 一代目炬燵は残念ながらもらった時からポンコツであったが、二代目は新品が欲しい。願わくば、ちょっと居眠りしただけで電源が切れてしまうような炬燵ではないようなものを。
「あの…・・・ 二代目を購入するんですか?」
 だが、エステルは炬燵に関しては否定的であった。
「炬燵を置いておくと……アルメイヤは怠けるでしょう」
 ぎくり、とした。
 エステルは、シーカの長になるべく育てられた少女である。祖父から厳しい教育を受けてきた。そんなエステルにとって、だらだら過ごすことは好ましくないことなのである。それに……言葉にすると大暴走しそうなので言わないが、炬燵で寝てしまうアルメイヤを心配しているのである。
「だらしないのは……嫌いです」
 エステルは、冬の間はほとんど炬燵に入らなかった。
 エアコン派だった。
「電気代のこともありますし……来年のために決めておいたほうが良いでしょうね。エアコンか、炬燵――どちらかの暖房器具が優れているかを決めましょう」

●素晴らしく冬の暖房器具
「炬燵……といったらミカンとか鍋なのか?」
 アルメイヤは悩む。
 炬燵嫌いのエルテルに「炬燵は素晴らしい」と力説しなければならないのである。そうでなければ、来年の炬燵はお預けである。
 それは、嫌だ。
 冬の活力がなくなってしまうではないか。
 そんな危機に、アルメイヤはHOPEの支部に助けを求めた。どうしてそんなところに助けを求めたかというと、そこぐらいしか相談できる場所がなかったからである。
「あー……会議室が開いているから、そこで鍋パでもして炬燵の素晴らしさを解いたらどうですか?」
 支部の職員は、非常に忙しかった。
 そのため、適当に空いていた会議室をアルメイヤに貸し出した。
「なるほど! 炬燵で鍋だったら、エステルも説得できるかもしれない!!」
 目を輝かせていたアルメイヤは、職員の話を聞いていなかった。
「そういえば、さっきエステルさんも来てたわね……エアコンと鍋があれば炬燵はいらないとか言ってたような」

解説

・季節外れの鍋パーティーで、炬燵あるいはエアコンの素晴らしさをアルメイヤとエステルにプレゼンしてください。

・鍋パーティー会場(19:00)
HOPEの会議室。それなりに広い部屋にエアコンと炬燵がある。パーティー当日は大雨が降り、春にも関わらず夜は非常に冷え込む。暖房がないと非常に寒い。

・鍋の材料
 持ち込み化。アルメイヤとエステルも材料(白菜、シイタケ、肉団子)を持ってきている。


・アルメイヤ
 炬燵が絶対欲しい派。鍋と炬燵の最高コンビネーション力を説明したいが語彙力がない。放っておくと、鍋の野菜や肉を全部微塵切りにする。

・エステル
 エアコンでいいじゃないか派。炬燵はアルメイヤがだらしなくなるので、嫌い。調理に関してはゆっくりだがまともなので、放っていても普通のものができあがる。

PL情報
パーティーの最中に落雷による停電が起きて、暖房がすべて消えてしまう。

マスターより

こんにちは、落花生です。
今回は季節外れの鍋パーティーです。
鍋をつつきながら炬燵の素晴らしさをプレゼンするもよし。鍋食べながらエアコンの素晴らしさをプレゼンするもよし、という感じです。もちろん、全然関係ないことをしてもOKです。

関連NPC

  • シーカからの逃亡者
    エステル・スライマーンaz0062
    人間|13才|女性|生命適性

リプレイ公開中 納品日時 2017/05/08 17:10

参加者

  • 太公望
    御神 恭也aa0127
    人間|19才|男性|攻撃
  • 非リアの神様
    伊邪那美aa0127hero001
    英雄|8才|女性|ドレ
  • 来世でも誓う“愛”
    麻生 遊夜aa0452
    機械|34才|男性|命中
  • 来世でも誓う“愛”
    ユフォアリーヤaa0452hero001
    英雄|18才|女性|ジャ
  • まだまだ踊りは終わらない
    餅 望月aa0843
    人間|19才|女性|生命
  • さすらいのグルメ旅行者
    百薬aa0843hero001
    英雄|18才|女性|バト
  • その背に【暁】を刻みて
    藤咲 仁菜aa3237
    獣人|14才|女性|生命
  • 守護する“盾”
    リオン クロフォードaa3237hero001
    英雄|14才|男性|バト
  • きっと同じものを見て
    桜小路 國光aa4046
    人間|25才|男性|防御
  • サクラコの剣
    メテオバイザーaa4046hero001
    英雄|18才|女性|ブレ
  • エージェント
    グライア・ダンテ・オフィーリアaa4392
    獣人|16才|男性|回避
  • エージェント
    クーフィアス・メイガスaa4392hero001
    英雄|28才|男性|ソフィ
  • エージェント
    エレオノール・ベルマンaa4712
    人間|23才|女性|生命
  • エージェント
    フェンリルaa4712hero001
    英雄|16才|女性|シャド
  • その背に【暁】を刻みて
    阪須賀 槇aa4862
    獣人|21才|男性|命中
  • その背に【暁】を刻みて
    阪須賀 誄aa4862hero001
    英雄|19才|男性|ジャ
  • 絶対零度の氷雪華
    氷鏡 六花aa4969
    獣人|11才|女性|攻撃
  • シベリアの女神
    アルヴィナ・ヴェラスネーシュカaa4969hero001
    英雄|18才|女性|ソフィ

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