本部
広告塔の少女~悪魔をよぼう~
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- 締切
- 2017/04/29 19:00
- 完成予定
- 2017/05/08 19:00
掲示板
-
相談卓
最終発言2017/04/29 11:13:40 -
質問卓
最終発言2017/04/28 18:44:17 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/04/28 15:50:43
オープニング
● ネット上の悪魔
とある少年が動画サイトで作業用BGMを流しながら携帯ゲームをしていたそうな。
そのゲームは仲間とモンスターを狩るゲームでございましたが、自分だけがへたくそで一人で修業をしているのでした。
「あー、かてねー」
ストレスで地団太を踏みつつ電源を落とし、イライラをマウスにぶつけるように拾い上げてターンと。パットに叩きつけます。
立ち上がる検索サイト。そしてゲームのタイトルを打ち込んで情報を調べはじめます。
「攻略サイト。攻略サイト」
そう少年はキーボードを軽快に叩き続けます。
その間別のウィンドウでBGMは流れっぱなし。
気分が上がる陽気なラインナップです。
そんな音声に、いつの間にかノイズが混じるようになっているではありませんか。
少年は首をかしげます。
「あん? スピーカー壊れたかな?」
そう接続のし直しをしようかと、お小遣いで買ったちょっといいスピーカーに手を伸ばそうとしたところ。
ざざっと、一際強くノイズが走ったのでした。
「なんだ?」
しかもそれは定期的に、断続的に、どんどん強く、はっきりとした声になっていきます。
それを少年がじっと聞いていると、冷や汗が流れました。
いつの間にか緊張でマウスを、握り潰さんばかりに締め上げています。
それに気が付き少年は、必死な自分を嘲笑うように口元を釣り上げると。そっとマウスを机の上に起きました。
そして再度モニターに視線をうつしたその時です。
画面にね、映っていたんですよ。
真っ白な男の顔が。
少年は飛びずさりました。しかし恐怖に喉は引きつり悲鳴は上がらない。
代わりに口を開いたのはモニターの向こうの男で。
男はつぶやきます。
「モンスターが倒したいか?」
「え?」
男の言葉が最初、日本語には聞こえませんでした。
気が動転していたためでした。
「モンスターが倒したいか」
二回目でやっと聞き取れました。少年は頷きます。
「ああ、倒したい」
「自分の手で倒したいか?」
「ん?」
最初、その問いかけの意味が解らなかった少年。
やや時間をかけて。ぽくぽくちーんと。考えますると。
やっと思い至ったのは、このゲームは協力プレイであったこと。
「協力してくれるの?」
少年は恐る恐る問いかけます。
「ああ、協力しよう。お前自身の手で。モンスターを倒させてやる」
「ん?」
接待プレイかな?
そう少年は思いましたが、なんとなくコミュニケーションが取れたので、安堵のため息を漏らし、ゲーム機に手を伸ばします。
その直後の事でした。
ゲーム機を握った少年の腕を、黒い腕が掴みました。
「え? え? うわああああああ!」
少年は画面の中に吸い込まれて行きました。
そして少年を引きずり込んだであろう男は笑います。
「ふひひひひひひひ」
笑い声が誰もいない部屋にこだまし、そして。
「いっててて、なにがあったんだ?」
少年は自分の部屋ではない場所で顔を上げます。
すると少年は驚きの声を上げました。立ち上る土煙、体は重たく、地面には見慣れた大剣が転がっています。
そして、臭い息が吐きかけられると少年は理解しました。
「おい。まさか!」
そう、目の前に何度も戦ってきたモンスターがいるではありませんか。
「うわああああああ」
少年は思います。
「俺が倒すってこういうことかよ!!」
その後少年はそのモンスターを倒すまでの十時間ゲームの世界にいたと申します。
これが今回の怪奇憚。愚神が起こした事件のお話でございました。
● 画面に引きずり込む。
「まぁ、つまりネットの中にドロップゾーンを持つ愚神なのね」
遙華はそう解説した。
「ネット上でゲームをやっている時、動画を見ている時、ラジオを聞いている時、フラストレーションをきっかけに出てくるらしいわ」
必ず決まって、なになにをしたいか? と問いかけてくるという。
「それに頷くと最後。当初の目的を果たすまでドロップゾーンから出られないわ」
被害者の一例としては下記の通り。
へたすぎる歌ってみた動画を見ていた女性が、私ならうまく歌えるのにと言って引きずり込まれ、その動画よりうまくなるまで十時間拘束された。
「これ、同時多発的に起こってるのよね。観測されている中だと。昨日の十五時二十四分に三人が同時にとっ捕まってるわ」
であれば愚神は、同時に複数の空間に存在できることになる。
「面白いのは、このドロップゾーン内で再現されたモンスターや登場人物は元のキャラクターに忠実に動くのよ」
つまり、モンスターであれば攻撃パターンはゲーム上で用意された者のみを繰り返す。
人物であれば、もととなった人物の性格や行動原理を限りなく本物に近く再現する。らしい。
「これ、個人的にはかなり危ないと思うのよね」
遙華は言う。
「野球中継を見ていて、その野球選手より自分の方がうまいと思った人がいたとする、で、愚神に野球場に引きずり込まれたとする」
愚神は引きずり込んだ人間を。その映像やゲームの中の誰か一人に置き換えるらしい。そして目的が果たされるまで何度も繰り返し、その場面をリピートするらしいのだ。
「たとえばピッチャー役にされてね。すると、その人はプロ野球選手から三振取らないと帰れないことになる。これはたぶん一生かけても無理よ」
そうなった場合、ドロップゾーンに囚われたまま死ぬことになるのだろう。
「そうなる前に手を打ちたいのだけど……」
そこで遙華は言いよどむ。
「呼び出す方法は単純よ、とりあえず動画を見てフラストレーションをためればいい。でもその後がねぇ」
愚神はほぼ確実に、自分のドロップゾーン内。つまり動画やゲームを再現した世界の、何かの登場人物に置き換わっているはずである。
「そこでアプローチ方法を考えてみたの」
● 遙華の戦略。
まず大前提として下記の事を皆さんにしていただきます。
【動画】の作成
自分たちに有利なフィールド、シチュエーションを作るために動画を作成していただきます。
自分が作った動画なのですから、生成されるドロップゾーンは性質上自分たちがよく知っているフィールドになるはずです。
であれば、誰が愚神になっているかわかるし、登場人物がイレギュラーな行動を起こすなんてこともないだろう。とのこと。
そして愚神を呼び出すためのフラストレーションですが、ほんの些細なものでも反応するようです。
語尾にイラッとする。ギャグの一部が寒かった。敵の技性能が高すぎてはめ殺される。一部分だけ音がでかい。
そんな感じのちょっとした、イラッとで大丈夫なので、好きに動画を作ってみてください。
基本的にはこの後ドロップゾーンに乗り込んで愚神を倒す、というのがマスタープランです
解説
目標 デクリオ級愚神『サモン・マジシャン』の撃破
デクリオ級愚神『サモン・マジシャン』について。
もともとはデータを食べる愚神のようです、一時期はネットワークで大人しくしていましたが人間を捉えることで大量の霊力を吸えると気が付いたようです。
スキル
・ サモンズデータ
自身が食べたデータを元に従魔を召喚します。
つまり、もとの動画データ、ゲームデータなどの一部を奪い去り自分の従魔として召喚する能力ですね。能力はまちまちですが。強くはならないようです。
食べさせるデータをある程度想定することで対処しやすくなるかもです。
・リプレイ
対象一人に前ラウンドと同じ行動を強要します。
スキルを無駄に使ってしまったり、強制移動させて壁に激突させたり。
地味ですが、使いどころによっては脅威になるかも?
・ コピー&ペースト
対象のスキル攻撃を無効化して自分で使うというスキルです。
コピーしたスキルは使用回数関係なく何度でも使えますが。
再びコピー&ペーストすると、スキルが上書きされてしまいます。
スキルをコピーするためには、そのラウンドの行動を放棄する必要があります。
● プランの増強について。
動画を作るだけでは不十分だと感じる場合はそれと並行して何か策を打ってくれて構いません。
たとえば下記のような。
* わざと複数の動画で愚神をおびき寄せてみる。
同時に複数の場所に登場する愚神が、全て同じスペックであることは考えにくいです。
ステータス、ドロップゾーンの質のダウンなど狙えるかもしれません。
* ネットワーク隔離。
この愚神が現れると通信量が跳ねあがることが確認されています。
つまり、確実に愚神はネットワークの中を『移動』しているのです。
なので、愚神がこちらの端末に姿を現した時点で。グロリア社サーバーに隔離。
こうすることで、もしかすると愚神の同時多発を防げるかもしれません。
マスターより
今回のテーマは罠ですかね。
いつも後手に回るのもどうかと思っていて。たまには愚神をこちらの有利な状況に引き込んで戦えないかなぁと考えてみました。
あと、普通に皆さんの楽しい動画お待ちしてます。
それではよろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/05/06 20:36
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相談卓
最終発言2017/04/29 11:13:40 -
質問卓
最終発言2017/04/28 18:44:17 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/04/28 15:50:43