本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 不明
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- 締切
- 2017/04/05 12:00
- 完成予定
- 2017/04/17 12:00
このシナリオは3日間納期が延長されています。
掲示板
-
【相談卓】
最終発言2017/04/05 12:01:46 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/04/01 21:35:36
オープニング
十の兵力に、二の兵力で挑むとする。
その差は五倍、真っ向から当たって勝てる道理はない。
奇策を用いて敵の兵力を三つに分断しようと……それでも勝利にはほど遠い。
故に、多数の兵力を有する事は、それだけ優位であると言える。
「正道……それ即ち磐石なる備えをし、当然の勝利を収めること。その備えあればこそ、戦は勝ちを拾いうる」
これに関して言うならば、四国制圧を狙う者達は圧倒的に兵力が足りず、十を備えられるだけの時間もない。
強力な将が兵力を有していようと数の差は力の差を生んでしまい、時間をかけることは混乱の収束……即ち相手が磐石の体勢でこちらを迎え撃つ事を意味する。
現状は兵力が少なく、時間の限られた厳しい戦況だ。
奇襲に失敗した段階で、勝利に至るまでの道筋は険しいものになったと言ってもいい。
「されど……」
それは途絶えた訳ではなく……神門に仕える彼女……夜愛に言わせれば、充分な勝ち筋の残る戦であると言えた。
「十を備えられぬとも、近付ける事は出来ます」
十対二の戦であるなら、奇策を労しても勝敗の結果は知れている。
けれど二の兵力を四や五まで増やせるならば、策によってこれを補い打ち勝つ事は出来るだろう。
正道の磐石な備えを生かす事で奇道に繋ぎ、奇道によって正道を生かせる有利な戦況を作り出す……奇正を交えてこそ戦術や戦略は色を変え、戦に勝利の華を添える事が出来る。
数多の軍師がそうであるように、夜愛もまた、勝てる戦を勝つ事の出来る存在であると言えた。
「神門様の為の、明けない夜を……」
夜愛はその顔をあげ、配下であるゾンビ達に指示を送る。
――これより北上し、侵略せよ――
――――Link・Brave ―――――――
死者行軍――幻想夜襲――
――――――――――――――――――
――同時刻・HOPE東京海上支部――
「神門、芽衣紗、朱天野、夜愛を確認、愛媛から香川への同時侵攻が予知により報告されました!」
「大規模の停電発生を確認、対処を!」
「こちら愛媛山間からの従魔による進軍を確認!」
「予知情報の映像化と時期の確認を急げ!」
プリセンサーからの報告が飛び交い、HOPEは慌ただしい喧騒に包まれていた。
いつか起こるだろう予見されていた要への侵攻が、ついに始まったと言うことだ。
橋の爆破から停電……それに続けての同時侵攻……敵が要に対しての総力戦を仕掛けて来たのは明らかだろう。
そのはずだが……。
「ふっふーん、また妙ですねぇ」
「何が?」
くるっと髪をカールさせた金髪の男性が報告を聞きながら呟くと、黒髪の……外見としては少年にしか見えない職員が、怪訝な顔で聞き返した。
「はっはーん、いいですか? 香川の防備の状況を考えれば、全軍での突撃は些か早い、今回は要が狙いではないでしょうな、ゆーちん」
「弦(ゆずる)だ。早いと考える理由はなんだ?」
少年職員……弦が首を傾げる。
停電まで起こして隙を作ったなら、このタイミングで総力で攻めるのは必然ではないだろうか?
「んっふ、早い早い。今回は愛媛から香川へと向かっての進軍のようですが、香川の要には多数のエージェントが配備されています、ここまではいいですね?」
「いいよ、僕を馬鹿にしてないか? グラッツ」
「んっふ」
じと、弦は奇抜な容姿の問題職員をねめつけるが、彼はその態度を崩さない。
「もちろんしてませんですとも。して、でぇあるからにして、相手からすればぁ、この配備は邪魔、なんとかしたい……」
「だからこその停電だろう?」
「のんのん、停電で起きる混乱の合間に、愛媛から香川の要まで辿り着くことができますか? 電気設備の破壊は有効ではありますが、それだけ時間があれば代わりの明かりは幾らでも用意出来る。要を崩す為だけに停電を起こすなら、要の攻撃と同時でなければ大きな意味はない」
「……」
「だとするのならば! この暗闇と破壊、侵攻にはぁ、このような可能性が考えられますねぇ、ずばり」
「民間人への煽動と混乱を狙った、とでも言ったところか? 要以外に奴らが狙っているのは民間人だものな」
「んっふ、正解!」
びしりと指を立てたグラッツを放っておいて、弦はその小さな眉をふむ、としかめて、静かに思考を深める。
(だとするなら、全軍をあげて突撃する意味は……)
その考えを汲むように、グラッツが言葉を続ける。
「妙なのはその為に人員を動かしすぎていること、リスクが多いですよねぇ?」
で、あれば、とモニターを見ながら、続けて熱弁を振るう。
「なればこそこの行動の目的は見定める必要があぁる! 敵の狙いはただ要にあらず。要を狙う前の前段階としての攻勢である以上に、慎重な対応がぁ、我々には求められているっ!」
――四国・愛媛香川県境――
夜の市街地を、一台の軍用車両が走っていた。
「……では、エージェントを各所に送り、状況を確認しながらの応戦と言う形ですね」
その車を運転しているHOPE職員、黒松鏡子は、初めての戦場に向かいながら通信を切る。
HOPE職員の能力者でもある彼女は感染する可能性が薄い為、この現地での活動を命令された職員の一人だ。
(どう来るのかしらね……)
相手のこの夜襲には不審な点もあるが、だからと言って能力者を派遣しない理由にはならない。
全軍で迫ってきているのなら、決して防備を怠る事はできない。
(……なんにせよ、私達の背中には四国がある)
車両が、静かな夜の道を走っていく。
この先にいるのは、ただの従魔達であるはずだが……何故か胸騒ぎがする。
敵が侵攻を始めた山脈の方角……その暗い夜空を、月に照された鳥が一羽、舞っていた。
解説
『依頼内容』
1.敵従魔部隊との交戦
2.敵の動きの偵察
『詳細』
確認された従魔部隊と交戦しますが、深追いや過剰な交戦は禁物です。敵の侵攻を止めることを主目的として、偵察を考えてください。
『地形』
道幅おおよそ6mの道路。
相手は山から道路に降りて進軍しており、確認されているだけで四十体存在します。
『サポート』
HOPE職員の黒松鏡子が戦闘や車の移動、通信等を現地でサポートします。
【以下PL情報】
『OP誤情報』
1.神門、芽衣沙、朱天野、夜愛による同時侵攻が起きると予知された地点では、戦闘能力を持たない白骨死体四体とゾンビ達だけが確認されました。
幻術を使った囮の可能性が高いとの報告が任務地到着後にされます。
2.任務地到着後、現地の敵の数が三十より明らかに多いこと(実人数120)、これまで発見されていない奇妙な従魔と、夜愛が存在していることが確認出来ます。
3.夜愛は内情に関わる問いかけや揺さぶり等は基本、受け流します。偽の情報を掴まされる危険もあるので気をつけましょう
『敵情報』
夜愛
スキル
『暗夜弄月』
月なき夜に月を弄する。本来であればありえない光景を見せる幻術。
タイミング:ファースト
範囲:二人以上(詳細不明)
BS【狼狽】【翻弄40】ダメージ無し
抵抗関係:???
『三毒の呪陣』
発動条件:不明
特定範囲に魔法陣を展開、自動攻撃する『紫雷・六道呪縛』を発生させる。
対象の霊力を攻撃に利用していると推測されている。
『紫雷・六道呪縛』
足元から霊力を乱す紫電が発生する
タイミング:メイン
範囲:2(地点)
BS【封印】(魔攻対魔防の特殊抵抗)
奇妙な従魔×50
(大熊と似たサイズの歪なゾンビ。様々な形の者がいるが詳細不明、夜愛周囲に20匹、敵との交戦中、来た道路を埋める形で三十匹出現)
ゾンビ×70
雑兵。移動や攻撃の妨げになる。道一杯に展開
鳥型従魔×?
空を飛びどこかへ行き来しているようです。戦闘に参加してきません
マスターより
長い休みとなりましたが、この度復帰させていただきました。
今回の依頼は、従魔の集団かと思って迎撃に向かったら夜愛と従魔の軍団だった、他の能力者は他地域の囮に引っ掛かってすぐ来れないので、状況を見て戦闘しましょうと言った感じで、偵察や情報収集だけで充分に価値はあります。
HOPEとしても不測の事態ですし、圧倒的に不利な状態で無理に闘う必要はありません、判断を誤らぬようご注意を。撤退か抗戦か、あるいは他の判断か……皆様のPC様の決断を、楽しみにしております。
ちなみに道路から出れないわけではありません。その場合は民家や林、脇道などで戦う事になり、障害物も多いですが、闘いはできます。無論相手も利用しますが
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/04/18 07:15
参加者
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最終発言2017/04/05 12:01:46 -
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最終発言2017/04/01 21:35:36