本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~6人
- 英雄
- 6人 / 0~6人
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/03/21 19:00
- 完成予定
- 2017/04/04 19:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
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最終発言2017/03/20 10:46:43
オープニング
●白い花降るホワイトデー
春はもうすぐ……とは言え、三月はまだ寒い場所も多い。
バレンタイン・ホワイトデーに力を入れる日本でも場所によってはまだ雪が降る。
こんな肌寒い季節に恋愛絡みのイベントが盛り上がるのも、寒さを理由に身を寄せ合って甘いひとときを過ごしやすいからかもしれない。
そんな三月に異界から現世界へと白い花が大量に降り注いだ。
初めは雪かと思った者も居たろう。
空から降り注ぐ白い花たちはとても美しくロマンチックなものだった。
とはいえ、アフリカ、例えばナイロビは三月でも最低気温十三度~二十五度くらいある。
アフリカ各地に雪が降った! そんな話がインターネットで流れたのはいつのことか。
よくよく読めば、それは大量の異界の花を雪に例えたロマンチックなニュースであった。
ロマンチックとは言え、そして広大な大地とは言え、更に無害とは言え、アフリカでも、まあそれなりに白い花の回収は進んでいた。
でもやはり、中々回収しづらい場所というのはあるわけで。
●サファリパークを楽しもう!
アフリカ某所に金持ちが半ば道楽で建てた宿泊施設があった。
小さなオアシスを見下ろす、少し小高いところにあるロッジ。その傍には小さな私設サファリパークが広がる。
サファリパークと言っても、建物側に居住地域との境を示す柵があるくらいで、後は他東西・幅十キロ程度をなんとなく「うちのサファリパーク」と称しているだけに過ぎない。しかし、『ビッグ5』と呼ばれる大型動物(ライオン、アフリカゾウ、バッファロー、ヒョウ、サイ)を見ることができたため、そこではロッジに泊まった客に四輪駆動車などに乗って野生生物の観察をする「ゲームドライブ」などのサービスを提供していた。
そこに、件の白い花が降り注いだ。
うちの近隣に降り注いだ白い花の撤去作業が進まない、そんな切実な訴えを受けて、H.O.P.E.から派遣されたエージェントたちは、あちこちこんもりと白い花の山が出来ているアフリカの大地を望む。
目の前の小さなオアシスは白い花が睡蓮のように浮いていて美しい。
「……で、灰墨さんがいる、ということは、そういうことですよね」
ミュシャ・ラインハルト(az0004)は冷めた目でスーツ姿の灰墨信義(az0055)を見た。
信義はミュシャの視線を食えない笑みで流した。
「まあ、そういうことってどういうことは私には判断つかないけどね、────まあ、そういうことかな」
信義は主にオーパーツを追っているリンカーだ。
つまり、彼がここに居るということは、この大地にオーパーツが……厄介なトラブルが待っているということにほかならない。
「今度はどんなオーパーツなんですか」
とげとげしくミュシャが聞くと、信義はエージェントを見回してにこやかに説明を始めた。
●オーパーツ”喜劇王”
それは、長らく存在を噂されるだけのアイテムだった。
能力もほとんど分かっておらず、ただ、”喜劇王”と呼ばれていた。
わかっていることは『場を喜劇のような不思議な空間にする』『萎れた白い花の姿をしている』それだけだった。
強力でも実用的でもなく、知的好奇心を刺激される要素も薄いアイテムであった為、セラエノも信義の所属するパラダイム・クロウ社も力を入れて探してはいなかった。
だが────それを、見つけたヴィランがいた。
ヴィランは”喜劇王”を『なにやら不思議なオーパーツ』として盗み出し、ヘリで逃げる途中に空から降って来た白い花に視界を遮られ、この付近に墜落してしまったのだった。
「ヴィランとは言え、リンカーだからな。大した怪我もなくそちらは問題なく警察に逮捕された。
問題は”喜劇王”だ。この付近に落ちたのはわかるんだが、白い花がこうたくさんあってはね」
「オーパーツ絡みなら何がなんでも回収するはずだ」
ミュシャのツッコミに信義が初めて苦笑いを浮かべた。
「落ちた”喜劇王”はどうやら暴走してしまったらしく、この一帯は”喜劇王”の能力に支配されている」
「むしろ、動物たちが、と言えばいかしら?」
信義の英雄であり妻のライラ・セイデリア(az0055hero001)がどこか楽しそうに言った。
「強いわ、ここの動物たち。一匹一匹がデクリオ級グライヴァー並みの強さがあるの」
ミュシャの顔が強張り、それを見て、ライラは微笑み、信義は顔をしかめた。
「そんなカオをしなくても大丈夫よ? ここの動物たちは攻撃してこないの。いえ、敵意はあるし、襲ってはくるんだけど」
はあ、と信義はため息をつく。
「あいつらは、ぶつかってきて、ぶつかった者はカートゥーン映画のキャラクターのように大空にはね飛ばされる」
ライラは続けた。
「それから……ふふっ、ズボンのお尻を破られるわ」
「絶っ対、嫌」
こうして、ミュシャを含めたエージェントたちは、デクリオ級愚神並みの動物たちからダッシュで逃げながら花の回収を行うことになったのだった。
解説
目的:花の回収
動物からダッシュで逃げながらできる限りの花を回収する
ステージ:広大なアフリカの大地(オアシス、草原、まばらの木々)
時間帯は午前9時くらいから
●主な敵(?)
オーパーツにより喜劇の力を一時的に得た動物たち(ビック5以外にシマウマやカバ、ワニなど)
サファリパークの中でのみデクリオ級愚神相当のステータスを一時的に持っており、エージェントたちには敵意しかない。
ただし、動物の行動は下記の通りである。
・ズボン(スカート)を破る(下着は破れない)
・大空にはね飛ばす(距離三キロ分くらい)
どちらもオーパーツの力で深刻な肉体的ダメージは受けない(微細なダメージは受ける可能性はある)
エージェントは害意を持って動物を傷つけてはいけない(攻撃を防ぐ行為は禁止しない)
希望すれば、ブルマーの貸与あり(ブルマは何故か破けない)
●オーパーツ『喜劇王』(暴走中)
萎れた白い花の形をした造花。『喜劇王』の名は俗称であり、
設定した範囲に喜劇のような不思議な空間を作り出すものとしかわかっていなかった。
現在わかっていること
・暴走中
・広大なサファリ中の動物に影響を与えている(主な敵項目参照)
・サファリの白い花のどれかに紛れている
放っておいても信義が回収する。
●白い花
花も桜からバラのような多重のものまで様々で、花びらだけのものや茎付まで色々な形で落ちている。
平均的なサイズは一般的に流通するバラ位であり、どれもがくや茎も含めて「全てが真っ白」である。
清らかで良い香りを放ち、不思議と枯れたり萎れたりはしない。そして、実や種はなく繁殖もしない。
食べても特に味はしないし害も無い。
ごく微量のライヴス反応はあるが少な過ぎるので兵器や術式に使用することはできない。
持ち帰りは可。
マスターより
動物から逃げるエージェントなんだね!
ロマンチックな白い花を集めるシナリオです。
がんばってくださいませ!
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/04/03 19:16
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最終発言2017/03/20 10:46:43