本部
雷鹿ディアボルトの群れ
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/03/06 19:00
- 完成予定
- 2017/03/15 19:00
掲示板
-
質問用スレッド
最終発言2017/03/04 09:08:43 -
相談卓
最終発言2017/03/06 18:35:55 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/03/05 16:33:08
オープニング
●従魔の群れ
三月を前にして、そのスキー場は最後の賑わいを見せていた。これを逃せばスキーはまた来年の暮れまでお預けである。だからみんな名残惜しんでスキーをしにやってくるというわけだ。
しかしそんな時に限って、従魔というものはふっと姿を現す。全く厄介な存在だ。その厄介な存在が一体だけならまだいい。ふらりと遊びに来ていたエージェント一人による休日対応でも、それはそれで何とかなるというものだ。だが今回は五体だ。スキー場を取り囲む森の中に、五体の従魔が群れを成して集ったのだ。厄介が厄介を呼び寄せ、厄介極まりない。
五体集った従魔がイマーゴ級だのミーレス級だの、戦場に立ってもそこにいるんだかいないんだかわからないような雑魚連中ならまだ面倒は無かった。大剣で一薙ぎ、鉄砲雷火で乱れ撃ち、それで終わりだ。だが今回はデクリオ級だ。新人なら6人8人寄って集ってぼっこぼこにしてようやく片が付くような相手だ。面倒な事極まりない。
「こっちだコラァ!」
鋼鉄の鎧に身を包んだ男が、挑発するように手にした巨大な槍を振り回す。巻き起こった風で白雪が舞い上がり、彼の姿を煌々と彩った。この戦士の名は町田平正。幾つかの戦いを乗り越えた、それなりな実力を持つエージェントである。彼を取り囲むのは、立派な角に雷を宿らせた五頭の牡鹿。苛立ったように前足で地面を掻きながら、鼻息荒く町田を取り囲んでいる。
「行くぜェ!」
町田は振り回した遠心力を載せて、幅広の穂先を思い切り一頭の牡鹿に叩きつける。しかし、牡鹿はその一撃を角の枝分かれした部分で受け止め、そのまま大きく頭を振るって払い除けた。その摩擦で牡鹿の角には光が宿る。町田は慌てて身を守る。刹那、牡鹿の角から雷撃が放たれた。燃える生木が爆ぜるような音が響き、町田は吹っ飛び大木に叩きつけられた。呻きが町田の口から洩れる。
「……!」
続けざま、一頭の牡鹿が町田に向かって突っ込んできた。頭の凶器で直接町田をぶち抜いてしまおうという魂胆である。しかし町田もただでやられはしない。槍を突き出してその角を受け止めると、そのまま身を翻して牡鹿を雪原に叩きつける。
「どうだ!」
とはいえ、一人でデクリオ級五体を相手に回すのも中々無理のある話である。友人に救援要請を頼んだが、何時になったら来ることであろうか。スキー場では避難が進んでいるはずだが、この群れがそのまま雪山を降りてしまったら大騒ぎの始まりだ。街一帯がやられて大停電になってもおかしくはない。何より、自分がやられる。町田は懐に手を突っ込む。そこには御守り代わりのライヴス結晶があった。仲間の助けが間に合わないのならば、仕方が無い。何もしないで犬死するより遥かにマシだ。
●親友の願い
というわけで、君達はスキー場に急行した。五体の従魔を一手に引き受け森林に篭った町田の救援である。戦いが始まってから既に幾らかの時間が経った。町田の決意が果たされるまであまり猶予はないであろう。一刻も早く向かわなければならない。
そんな気に君達を少しく駆り立てたのは、彼の親友である、どこだかわからないがとにかく頼りない雰囲気を漂わせる青年、神木稔の言葉であった。
――彼はいざという時に己のリスクを顧みるという事をしないのです。だからこそ勇敢に戦えてきたわけではありますが……形成危ういとなったら間違いなく彼はリンクバーストを行うでしょう。どうか、それを阻止して欲しいのです。それを阻止できるくらい早く向かって欲しいのです。今日は嫌な予感がするのです。止めないとまずい事が起こるような予感がするのです。だからお願いです。彼を守ってやってください――
急いで欲しい割には話が長い。だが彼が親友を想う気持ちは君達の心を打ったはずだ。打ったに違いない。打ったと言ってくれ。そうして君達は町田の救援へと急ぎ向かう事にした。あらゆる手段を講じて。
解説
メイン デクリオ級従魔の群れを全滅させる
サブ NPCエージェントのリンクバーストを阻止する
NPC
町田平正(まちだ ひらまさ)
スキー場に発生した従魔の群れに、救援が来るまでの時間を稼ぐため単身立ち向かったエージェント。とはいえ敵は強大であり、救援が間に合わない場合はリンクバーストの使用も見込んでいる。
クラス シャドウルーカー(回避)
ステータス 45/30相当
神木稔(かみき みのる)
町田平正の友人。平正の頼みを受けて救援要請を送ってきた。彼はエージェントではない。
エネミー
デクリオ級従魔『ディアボルト』×5
鹿型の従魔。その角に雷を宿しており、特に群れを成した場合、個体同士間で次々に雷撃を発生させるため非常に危険。
ステータス イニA、魔攻・命中B、その他C
スキル
・突進
正面3sq内のPC全員。物理。命中時減退(1)を付与される。その後、3sq先に移動する。
・雷撃
前方4sq以内のPC一人。魔法。[魔攻vs魔防]の対抗ロールに失敗した場合、衝撃を付与される。
・ディアーボルテックス
シナリオ中に1回使用。魔法。全体攻撃。これを回避、防御する場合、[残存ディアボルトの数]分判定に成功しなければならない。命中した場合、衝撃を付与される。
フィールド
スキー場のレーン外にある森。新雪が30~50㎝程降り積もっている。地形適応を受けていない場合、回避、移動力が半減する。これはプレイング等で回避する事も出来る。木は10メートル四方につき3~5本ほど生えている状態。
TIPS
・町田平正はシナリオ開始地点より約700sq離れた地点、レーンからは最短で50sq離れた地点におり、5分後(30R後)にリンクバーストを行う。この場合、ディアボルトの数は2体に減るが、町田が邪英化状態に陥る。
・スキー場には直ぐに動かせるスノーモービルが2台ある。いずれも2人乗り。
マスターより
読んだ作品にすぐ文体が影響されちゃう困った影絵企我です。
今回は独りで先行して戦っているエージェントを援護するミッションです。苦戦を厭わないのであれば任務の成功はそう難しい事ではないかと思われます……
以上です。よろしくお願いします。
リプレイ公開中 納品日時 2017/03/12 20:33
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