本部
- 形態
- イベント
- 難易度
- 難しい
- 参加費
- 500
- 参加人数
-
- 能力者
- 25人 / 1~25人
- 英雄
- 25人 / 0~25人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/02/20 22:00
- 完成予定
- 2017/03/05 22:00
掲示板
-
誘導開始!
最終発言2017/02/20 21:08:19 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/02/20 21:06:02
オープニング
●ウーニジェと白銀の森
ペルミから更に遠く西側。ウドムルト共和国とキーロフ州の州境に位置する「ウーニジェ」。
人口約5万人ほどの小さな街だ。中心部には目抜き通りが走り、雪にも負けぬ頑丈なビルが立ち並んでいる。
だが今は人の声の一つもせず、ただただ静寂が街中に鎮座している。
この街に人はいない。
全ての者が避難を終えていた。
脅威に対抗するために。
街は危険の真っただ中へと身を投じるからだ。
南側に位置する「白銀の森」もまた、無言のままそこにある。
雪に彩られた木々が鬱蒼と生え、人工的な大きな貯水池には白い氷が張っていた。
極寒の冷気に曝されて氷は厚く厚く、池の水を奥深くへと隠蔽する。
人が乗ったところで割れることのない氷は冷たく白く貯水池を覆いつくしていた。
ザッザッ
雪原を駆ける足音が微かだが聞こえる。
銀色の鎧を纏い盾と槍を携え、黒い馬のような影に跨った、従魔――ルタ。
音もなくただ目的へと突き進む。
その後ろを僅かな音だけで駆ける白い体毛を靡かせる大柄な狼の群れ。
小隊は風のように冷気を切り裂き、雪原をただ前へ前へと向かっていく。
そして……ウーニジェの街が見え始めた頃。
従魔達はその速い足を止めた。
ただ静寂を守る街を見据える。
ルタが槍を掲げ横へと薙いだ。
と、同時に白い狼たちは一斉に散る。
そう、密やかに。
絶零を統べる総督、ヴァルリアの為に。
抗う者どもを探りだそうと。
●作戦
「皆さんが行うのはレガトゥス級愚神『ヴァルリア』の誘導になります」
ウーニジェと白銀の森までを含めた地図を広げながら、集まったエージェント達に作戦の概要を口にするオペレーター。
秘匿名「ユラン」、今回の作戦に当たり、エージェント達に課せられた使命は二つ。
ヴァルリアの誘導と、ヴァルリアの一定箇所での足止めである。
そして、今こちらに集まっているエージェント達が集中的に行うのが、ヴァルリアを一定箇所に誘導すること、だ。
「まず、ヴァルリア周辺の従魔はロシア軍が対応してくれますので、皆さんはヴァルリアの誘導に専念してください。ただし――」
一度、言葉を切る。
「防御力が極めて高いことから、生半可な攻撃では注意を引き付けることは難しいと思われます」
先の戦況でヴァルリアの情報を得る為、8人のエージェントがヴァルリアへと挑んだ。
攻撃に打って出たものの、すぐには気が付かれず、という事態が発生していたのだ。
「その上で誘導箇所の候補は二つ。ウーニジェの街そのものか白銀の森の中です」
広げられた地図の上を指示棒を移動させながら指し示し二つの位置を確認する。
「えぇ、ウーニジェの住人は既に全員避難済みです。森に関しても問題はありません」
受ける質問に答えながらオペレーターは補足した。
「どの場所へ誘導するかは皆さんにお任せ致します」
森よりも高いビルか、鬱蒼と茂る深く広い森の中か、もしくは……、それはエージェント達に委ねられる。
街に森にもそれぞれ利点があり、地形としては入り組んでいる為、大柄なヴァルリアに対し接近するには十分だろう、ということだ。
「そして、遅滞防御によって、敵との距離はまだ存在しますが、ルタ一体とフロストウルフが数体、ウーニジェに近づいているという情報が入っています」
斥候として放たれた、ということらしい。
既に住人が脱出していることによる異変を愚神側が察知したのか。
はたまた近くを通る為の偵察か。
ルタとフロストウルフが周辺をうろついているようだった。
ケントゥリオ級従魔ルタは機動力が高く、鎧を纏い槍や盾を持ちえ、黒いもやの騎乗生物に跨っている。
その刃から滲む病は体を重く蝕む。
騎乗生物の脚を切り落としてもルタの動きに支障がないことは先の報告から判明しており、中々厄介な相手だ。
そして、フロストウルフ。
白い体毛が体を覆う大柄な狼型ミーレス級従魔。情報は少ないが、狼型であり優れた嗅覚など狼としての野性味も失っていない。
素早さも高く、複数で来ていることから遠吠えで仲間を呼ぶ可能性もある。
「ヴァルリアの周辺に関しては先程も話した通りロシア軍が対応してくれますが……既に周辺へ散っている従魔に関しては皆さんに気を付けてもらう他ありません」
眉間に皺を寄せながらオペレーターは告げる。
つまり、ヴァルリア誘導の際にウーニジェ付近に放たれた従魔が邪魔に入るであろう、ということだ。
「この作戦の最初の要はこの誘導がうまくいくかどうか、です。大変かとは思いますが、皆さん、どうぞよろしく願いします。そして、誘導とはいえ、相手はレガトゥス級です。どうかお気をつけて」
オペレーターが頭を下げた。
●決行へと
吹き荒れる風。冷たく突き刺さる空気。
猛進する軍。
その中心には強大な絶大たる脅威。山のような陸竜。ヴァルリア。
先の戦いで8名のエージェント達が挑んだものの与えられたのは僅かな傷のみ。
ましてや、一撃目はまるで蚊に刺されたかのようにヴァルリアはエージェント達の攻撃に気が付くこともなかった。
僅かな接近戦で3名もの重体者が出され、その脅威の絶大さを物語る。
そのヴァルリアをこれから罠にかける為、おびき寄せなければならない。
緊迫する空気。
遠くに見えるヴァルリアにエージェント達は息を呑む。
どうするべきか、それは決めた。
皆と共に。
多くの知恵を集め打ち出した戦略を、胸に秘める。
――荒れ狂う中へ今。
解説
●グランドシナリオについて
このシナリオは「【絶零】戻る先は明日」とシナリオの舞台を共有しています。
両シナリオで共通、連携する作戦の相談や質問などは「【絶零】作戦会議室」をご利用ください。
●目的
一定箇所へのヴァルリアの誘導
●場所
・誘導開始時
ウーニジェから少し外れた雪原
凹凸や木など遮るものは少なく、ヴァルリアの周り渦巻く極低温の霧で視界は悪い。
暴風と冷気が体を突き刺す。
・誘導候補
「ウーニジェ」
ウドムルト共和国とキーロフ州の州境に位置する人口約5万人ほどの小さな街。
都市部にはビルが立ち並んでいる。
ビルは森の木々よりも高い。
「白銀の森」
鬱蒼と茂る深い広い森。私有地。
中には元々農業用として建設された大きな貯水池が存在する。
貯水池の氷は人が乗っても平気なほど厚い。
●敵
・ヴァルリア
レガトゥス級愚神
山のように巨大な陸竜の姿をしている。
水晶に似た硬質な素材で構成された体を持ち、体全体が分厚い外殻で覆われ、防御力はきわめて高い。
周囲には極低温の霧《ダイヤモンドミスト》が広がっており、接近するにつれ激しく気温が低下していく。
・ルタ×1
ケントゥリオ級従魔
人型で、同じように黒いもやの騎乗生物にまたがり、槍や盾などで武装している。
雪原でも自由自在に高い機動力を保ったまま行動できる。
武器には常に病をまとっており一定確率で減退が付与される。
ウーニジェの付近を散ってうろついている。
・フロストウルフ×数体
ミーレス級従魔
白い体毛のやや大柄な狼型従魔。ミーレス級としてはやや強力。
たいへん素早い従魔であり、優れた嗅覚など狼としての野性味も失っていないため、偵察や斥候として活用されている。
より詳しいデータに関しては【絶零】特設ページ、「敵戦力」を参照のこと
※このシナリオの結果は同日に公開されている電気石八生MSのイベントシナリオの状況に影響を与えます。
マスターより
こんにちは、時鳥です。
【絶零】グランドシナリオ「オペレーション・ユラン」、前半戦です。
前半はタイトルの通り、ヴァルリア誘導作戦となっております。
どのように誘導するのか、どこに誘導するのか、電気石八生MSの後半戦へ繋がります。
私もめいっぱい頑張らせて頂きますので、どうぞよろしくお願いします!
リプレイ公開中 納品日時 2017/03/05 19:59
参加者
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誘導開始!
最終発言2017/02/20 21:08:19 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/02/20 21:06:02