本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 7人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/02/09 12:00
- 完成予定
- 2017/02/20 12:00
このシナリオは2日間納期が延長されています。
掲示板
-
相談卓
最終発言2017/02/08 23:20:41 -
質問卓
最終発言2017/02/07 18:17:34 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/02/08 23:11:29
オープニング
●
北欧にて。
惨劇とも呼ぶべき全てを凍らす雪嵐が、命をも奪い刈りながら災いと渦を巻いていた。
力なき者は救いを乞い、力ある者はその声に応えるべく雪原を駆け……という事件が起こっていた中、
北欧とは関係ない所では、甘くて苦くてたまにしょっぱい事件が渦を巻いていた。
そしてその裏には、従魔や愚神の影があったり、なかったり……
●チョコの香りに包まれて
どうしてこういうことになったのか、エージェントたちは考えた。
「……ここからの招待って、いつもこういう目に合う気がする……」
ぼそりと呟いたミュシャ・ラインハルト(az0004)の声はこころなしかいつもよりさらに低い。
「…………」
灰墨信義(az0055)は口を開こうとして…………やめた。
恋愛の聖地をうたい文句にする観光施設『ロートスの樹』。
クラシカルな情緒溢れる小さな建物の一つにエージェントたちは愚神によって閉じ込められた。
敵はデクリオ級愚神ルリコン。ピンクと茶色でハートモチーフがたくさんついたミニドレスを着た金髪ツインテールの美少女だ。武器はキューピッドが持つような先端にハートの付いた弓矢。背中には小さな天使の羽が生えている。周囲には同じく羽の生えたハートの従魔が何羽も周りを周回している。
……正直、この愚神はデクリオ級の中でもそう強い部類では無いようだ。
問題はそこではない。
エージェントたちは『ロートスの樹』で行われるアイドルによるチョコレートづくりの番組エキストラとして招待されていた。
しかし、全員が建物内に入った途端、この愚神が現れて建物をドロップゾーンにしてしまったのだ。
そして愚神は言った。
「きゅるるん、るりたんのドロップゾーンへようこそ~!
メンズはガールに、ガールはメンズになぁれ♪」
デクリオ級愚神ルリコンは建物の上に浮かび上がると、ハート型の従魔たちが集まって雲のようになったその上に寝そべった。
「ガールはぁ、チョコを作ってメンズに食べて貰わないと出れないからねぇ。
もちろん、メンズもガールからチョコを貰って食べないと出れないよぉ?」
●男子になってチョコを貰って食べないと出られない、女子になってチョコを作って渡さないと帰れない
窓には幅六十センチほどの色とりどりのリボンが張り付いているのが見える。恐らく建物全体に巻かれているのだろう。
しかし、それは見かけだけで、見えない力によって建物は外界から完全に隔離されていた。
「困ったな……ここにチョコはないみたいだ」
エルナー・ノヴァ(az0004hero001)※現在、女子────はパートナーのミュシャを見る。
「……そうだな」
変化に戸惑ったミュシャ※男子は人見知りモードである。
「チョコレートなら、作ればいいんじゃないのかしら? 幸い、ここには道具も具材もたっぷりあるわ」
信義の英雄であり、本来は彼の妻であるライラ・セイデリア(az0055hero001)※現在、男性化────が言うと、信義※女子は眉を顰めた。
「おい、なんで海鮮とかあるんだ────」
思わず呟いて、慌てて口を押さえる。少し高くなった声が嫌らしい。
「あの、プロデューサーさんが……番組を盛り上げるために色々使ってって……」
そう言ったのはチョコレート作りをする予定だった女性アイドルグループ『エトワール』のリーダーだった。後ろでは四人のメンバーが不安そうに肩を寄せ合っている。ただし、全員男性化している。
「そうか、じゃあ、エトワールさんたちにチョコを作って貰って…………」
顔を輝かせたのは男性アイドルグループ『ルーチェ』の五人だ。もちろん、こちらも女性化している。
だが、その時、愚神からの声がまた室内に響いた。
『だめだよー! チョコ作りはガールの特権なの! ちゃんとガールが作らなきゃ!』
えっという顔をするルーチェたち。
『もちろん、メンズはガールのチョコを『美味しい☆』ってちゃんと言って食べなきゃアウトだよぉ!
あっ、そうだ! ガールは渡す前にちゃんとチョコにキスしてから渡してね! 今決めた!』
崩れ落ちるルーチェたち。
「あ、えっ、でも、最近の男性ってお料理とか出来るって言うし……」
フォローしようとした(?)エトワールたちに、ルーチェは震え声で言った。
「僕たち、ずっと寮生活で包丁すら握ったこと無いんです」
引きつった顔のエトワールたちは、エージェントの方を振り向いた。
「────最悪、わたしたち外に出る必要無いですよね?
あなたたちがあの愚神倒して来るのを待っていればいいわけですから。
────ね?」
最後の念押しの「ね?」は非常に力強く迫力があった。
●恋愛の聖地『ロートスの樹』
風光明媚な景色を売りに特にカップルに絞った営業を続ける観光施設『ロートスの樹』。
風鈴を思わせる緋色がかった透明な花序の生るロマンチックな大樹。それに寄り添うように作られた街。
不思議で古めかしく洒落た世界観を持つその街は実は近年に作られたものだ。
海上に作られた人口島、スタッフは皆シスターの制服で来場者を優しく見守る恋愛の聖地────という売り込みで人気を集める、それが『ロートスの樹』である。
そんなロートスの樹をここ数日ずっと観察していた愚神は思った。
「んー、ルリコンはぁ、バレンタインのチョコを集めると強くなれるって聞いてぇ、集めようと思ったんだけどぉ、っていうか、ラブラブカップルって素敵よね! あっ、でもお、お仕事で嫌がらせしなきゃならないのっ!」
ふよふよと従魔たちが愚神の周りを飛ぶ。
「えっ、そんな、るりたん可愛い? 嬉しい!
────うん? さきの事とかよく考えてないよぉ」
ひとりで納得して愚神は奪って来た高級チョコレートを頬張りながら、頬杖をついて室内の様子を観戦する。
解説
●DZ(ドロップゾーン)のルールを守り、DZから脱出、愚神を倒せ
●ルール
・男子になってチョコを貰って食べないと出られない、女子になってチョコを作って渡さないと帰れない
・男性は女性に、女性は男性に、性別不詳はお好きな方に変化
・外見は元の外見に準拠します
・元の性別のままでもいいですが、そう言う人はきっとメンタルが反対の性別に近いのでしょうというレッテルが貼られます
・服装は(変化後)女子は愚神と同じようなフリル付きの可愛いバレンタインモチーフドレス、(変化後)男子は王子様風パンツスーツ(装備品の性能は変わりません)
・試練(チョコの取引)が終わった人だけ外に出ます
・チョコにキスは包み紙の上からで構いません
・食材は普通のチョコの物以外に海鮮も野菜もお肉もありますのでお好きにどうぞ!全て高級食材です!
・誰も居ないで残った場合、アイドルグループ「エトワール」(女子グループ)・「ルーチェ」(男子グループ)がパートナーになりますが、外見等は指定できません(マズイかったり気に入らないと「エトワール」は罵ります)
・愚神を倒すと元の性別に戻ります
愚神と戦う時はもちろん共鳴状態じゃないと戦えません。
NPC(ミュシャペア・信義ペア)に渡してもOKですが、断られる可能性が高いのでその場合のプレイングも書いてください。
●デクリオ級愚神ルリコン(自称、るりたん)
・飛行能力有り、素早く浮遊しながら戦う
・部位攻撃で羽根にヒットすれば飛行能力を奪える
・そんなに強くない
●ミーレス級従魔ルリコン・ハート×24
・普通のミーレス級よりは少し強く、AGW武器で無ければ倒せない
・飛行能力有、素早く浮遊しながら戦う
・非常に邪魔(うざい)
・サイズは30cm
マスターより
このシナリオの正式名称はなんとなく『男子になってチョコを貰わないと出られない。女子になってチョコをあげないと帰れない。』です。
みんなでリア充していってくださいね!
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/02/20 19:01
参加者
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相談卓
最終発言2017/02/08 23:20:41 -
質問卓
最終発言2017/02/07 18:17:34 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/02/08 23:11:29