本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/02/01 19:00
- 完成予定
- 2017/02/10 19:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/01/28 12:35:48 -
氷点下に巣食う病魔【相談卓】
最終発言2017/01/31 09:44:15 -
質問卓
最終発言2017/01/28 09:43:11
オープニング
●奇襲
凍えるような大地を西へ西へと向かう従魔の群れ。
砲撃や刀がぶつかり合う音が響き、冷たい風の中へと消える。
進軍と対するロシア軍は劣勢を余儀なくされ、ウラル山脈東のペルミには大きな影が落とされようとしていた。
「はっ!」
青い髪を翻し、向かい来る従魔に己が拳を振り上げる少女、タオ・レーレ(az0020)。生まれた衝撃波が従魔を大きく吹き飛ばす。
早い段階で戦場へと足を向けた彼女は他の数名のエージェントやロシア軍部隊と共に「ヴァシレフスキー作戦」に参加していた。
懸命に任をこなしていたがふと気が付いた時には多くのエージェントや部隊と離れてしまっていることに気が付く。
一度、後退をしなければ。と、その時。
――ぞくりっ。
タオの背筋に悪寒が走る。
体がズンッ、と重くなったように感じた。
目の前の多大な数の従魔には変化がない。まだ、距離もある。
左腹部に衝撃が走った。
衝撃と共に雪の上を滑るように倒れこむ。
何が起こったのか、咄嗟のことに判断が遅れる。
雪の上に赤い血がぽたり、と落ちた。
体の重みが増している。
(切られたせい?)
そう考えてからタオは違う、と思った。
幾つもの戦いの中で怪我をしたことも、血を流したこともある。それとは違う。経験からそう察した。何かが体を蝕んでいるのだ、と。
後方から悲鳴が上がる。
援護についてきた小部隊が黒い馬のようなしかし、何かとは形容しがたい生物に跨った不気味な従魔に襲われていた。
髑髏を模した兜、獣臭の漂う毛皮。しかしその隙間からは黒いもやのようなものしか見えない。
ケントゥリオ級従魔――ルタ。
どこから姿を現したのか。五体のルタが次々と味方に突撃していく。槍に肩や腕を抉られ一般兵たちが呻き声を漏らした。
完全に死角からの奇襲。
一体のルタが槍を振り上げ、倒れたロシア軍の一般兵に振り下ろそうする。
「させないっ!」
タオは地を蹴った。横から拳に力を込めて殴りかかる。
その時、一体のルタがタオが狙ったルタの方に向いた。まるで、何か指示をするような仕草。けれど音も、声も、聞こえない。
拳が空を切る。
槍を振り上げていたルタが身を引いて避けたのだ。
ザッ、と滑る雪の上で踏ん張りルタの部隊に向き直るタオ。
指揮を取ったと思しきルタが赤く光った。
ほんの一瞬だけ。
そして……体の重みがまた、増した。
●ルタ・イワン
ヴァシレフスキー作戦の最中、奇襲を受ける部隊が続発した。
五体のルタが死角から音もなく現れ、病を振りまき、雪をものともしない素早い動きで場をかき乱す。
多くの部隊が向かおうとすれば、すぐに姿を晦ました。
孤立していた部隊が全滅した報告もなされているが、これもこのルタの仕業だろうか。
「このルタの部隊を皆さんに撃退して頂きます」
集まったエージェント達に説明を行う職員。敵の資料データは個々に転送済みだ。
「ルタ達はケントゥリオ級であり、一般兵を幾ら集めたところで歯が立たないでしょう」
向こうが少数精鋭で撹乱を狙ってくるのであれば、こちらも少数精鋭で対抗する。そういうことらしい。
「作戦は皆さんにお任せしますが……時間が経てば経つほど被害は大きくなりることを念頭においてください。また、ルタは機動力に長け、また指揮をとっていると思しきルタ一が体居ます」
そのルタは従魔から愚神へと変化したらしいのだ。しかし、見た目では到底普通の四体のルタと見分けがつかない、という。
ルタと遭遇したエージェントによれば、一体だけ一瞬赤く光るルタが居るらしい。その直後に体が重くなり蝕まられているように感じた、とも話していた。
「このルタを別にルタ・イワンと名付けました。状況の判断は人間並みに的確に行ってくるようです。包囲しなければ殲滅することは難しい、との見解が出ています」
必要な情報を一つ一つ職員は口にする。
ルタ・イワンを止めなければ怪我を負う仲間が増える。
捕捉から行わなければならない難しい仕事だった。
「では、後は皆さん、よろしくお願いします。ヴァシレフスキー作戦の成功を願って」
そう祈りの言葉口にし職員はエージェント達に頭を下げた。
解説
●目的
ルタの精鋭奇襲部隊の捕捉、殲滅
●敵について
・ルタ×4
ケントゥリオ級従魔
人型で、同じように黒いもやの騎乗生物にまたがり、槍や盾などで武装している。
雪原でも自由自在に高い機動力を保ったまま行動できる。
武器には常に病をまとっており一定確率で減退が付与される。
・ルタ・イワン
ケントゥリオ級愚神
従魔の中から愚神となったルタ。唯一人並みの知能を有し、他のルタを先導し奇襲攻撃を行っている。
見た目ではルタとルタ・イワンの見分けは付かないが、ドロップゾーン外で病の霧を使用した場合のみ、黒い体が一瞬赤く光るようだ。
ルタとの意思の疎通はテレパシーでしており音を立てることはない。
・部隊について
単独部隊として、側面からの奇襲、孤立無援の部隊の殲滅、を行い、縦横無尽に暴れまわっている為、次の出現場所の予測は難しい。
一体が人間並みの知能を有している為、安直な罠にかかることはない。
機動力が高く、作戦的撤退も行う為、ただ闇雲に戦うだけでは逃げられる可能性が高い。
より詳しいデータに関しては【絶零】特設ページ、「敵戦力」を参照のこと
マスターより
こんにちは、時鳥です。
絶零連動シナリオとなります。
今回は「ヴァシレフスキー作戦」の一部です!
従魔から愚神へと変化遂げたルタ・イワン率いるルタ部隊との戦闘となりますが、少し頭を使う必要があるかもしれません。
奇襲部隊を撃破して作戦を成功へ導いてください!
どうぞよろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/02/09 20:10
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氷点下に巣食う病魔【相談卓】
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