本部
【初夢】目覚めたら『愚神』になっていた
- 形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 6人 / 0~8人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/01/08 09:00
- 完成予定
- 2017/01/17 09:00
掲示板
-
質問卓
最終発言 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/01/06 00:36:14
オープニング
●前提
この【初夢】シナリオは「IFシナリオ」です。
IF世界を舞台としており、リンクブレイブの世界観とは関係ありません。
シナリオの内容は世界観に一切影響を与えませんのでご注意ください。
●明晰夢?
『あなたたち』が目覚めると、周囲は冬とは思えない暖かな陽だまりの広場だった。
「目が覚めたか」
声のする方向に『あなたたち』が顔を向けると、そこには全長2m以上はある銀色の猫と、『橘』の名札プレートを下げた白衣の女性がいた。
「私はヒーリショナー。橘(たちばな)美弥(みや)という名もあるが、一応ここの説明役でもある。これはるーぷす」
そう言うとヒーリショナーは『るーぷす』と呼ばれた銀色の猫の背に乗って説明を始めた。
「まず私が言うのもなんだが。ここは夢の世界だ。試しに『空を飛ぶ』ことをイメージしてみてはどうだ?」
言われた通りに空を飛ぶイメージを浮かべると、『あなたたち』の背中から翼が生え、思った通りに地面から浮かぶことができた。
「一応安全設計のため、高度30m以上は飛べない仕組みになっている。翼のデザインや出し入れは自分に行える」
――何の安全設計なのかは「きぎょうひみつ」らしい。
そして『あなたたち』が浮かび上がった空の先には3つの扉が見える。
「あの扉の先には、こことは違う景色や中身が広がっている。ドロップゾーンといえばイメージしやすいと思う」
なおヒーリショナーの話では、ドロップゾーンと呼ばれる空間でライヴスが喰われている様子はないらしい。というのも。
「ここでは君達も『愚神』ということになっているから、君達の考えるような事態は起こらない」
『あなたたち』の知る愚神は人にとって良い事はしない、災厄の域から出ないが、この夢の中では異なるようだ。
銀の猫に乗ったヒーリショナーが手近にあった扉の一つを開ける。
そこには3つの頭と首に『けるぷす』という看板を下げたポメラニアンな『愚神』が大量にいて、訪れる者達にもふもふな世界を提供していた。
「くるちー」
「ぎぶあーっぷ」
おや、何体かの『けるぷす』はもふもふを堪能する人々のクリンチ……もとい抱きしめる強さがきつくて悲鳴を上げているようだ。
「このあたりは穏やかな時間に楽しみたいという『愚神』向けのドロップゾーンだ。他にも材料を放り込めば料理ができる空間もある」
ヒーリショナーは、扉を閉めて『けるぷす』の悲鳴を締め出すと、大きな銀色の猫を伴って次の扉へと飛んで行く。
●『あなたたち』ができること
次の扉の向こうには、何やらキャンプのような光景が広がっていた。
「ここでは、時間制限はあるが、そこに並んでいる道具や食材を使って料理が食べられる空間だ」
空間中央にたき火があるが、火の上には鍋とフライパンが浮かんでおり、その周囲を様々な食材や調味料の入った容器が浮遊しており、『あなたたち』の前にもいつの間にか空の深皿が浮かんでいるという、現実感が皆無な状況だ。
「ここではあの鍋やフライパンに食材を放り込んだり、調味料を加えれば料理ができる。こんな感じだ」
ヒーリショナーの言葉に従うかのように、浮遊する食材の一つがフライパンへ、ふよふよと飛び込み、食材の焼ける音が響く中、フライパンの上に『回す』と書かれた白い文字が現れた。
「ここで『回す』の文字を押すイメージを念じると、こうなる」
フライパンの上にある『回る』の文字が何かに押されたかのように明滅すると、フライパンが手早く動き、食材がひっくり返って裏面が新たに焼かれていく。
「食べごろは、別の文字が現れた頃かな」
ヒーリショナーの言葉通り、それまでフライパンの上に浮かんでいた『回す』の文字が消え、新たに『出す』の文字が現れた。
「この文字が出たら、それを押して手頃な皿へと移動させるイメージを念じれば完成だ」
そして『出す』の文字が何かに押され、食材がフライパンの上からヒーリショナーの前にあった深皿に移動すると、それは何かの魚のムニエルに変化した。
「ちなみにこの料理はサハギンのムニエルという名だ。同じ食材を鍋で料理すると、サハギンのクリームシチューになる。今回は調味料を加えなかったが、念じれば調理中に調味料を投入して、さらに美味しくできる」
サハギンと言えば『あなたたち』の世界では従魔の一種だが、この空間では食材になっているらしく、ヒーリショナーは自分の皿にあるムニエルを、いつの間にか現れたフォークやスプーンを使って、あっという間に平らげていく。
「このフォークやスプーンは、君達の前に料理が並べば自動的に現れるから、特に念じなくてもいい。ただ料理になる前に焼きすぎて焦げてしまったり、制限時間を過ぎるとこの空間から締め出されるから、それは覚えておいた方がいい」
食材を動かし始めてからおよそ100秒経ったら1度外に出されるそうだが、作成中の料理は消えるものの、入りなおす事は可能らしい。
●悪役プレイ?
料理に満ちた空間から広場上空へ戻り、禍々しい作りの扉を前に、ヒーリショナーは『あなたたち』に向き直る。
「ちょっとひと暴れしたいというなら、こちらの空間を勧める」
そう言いながらヒーリショナーが扉を開けた先には、複数の人間達が少人数の少年や子供を取り囲み、よってたかって暴行を加えたり、嘲笑の声をあげていた。
その内の1人の男に近づいたヒーリショナーは肩を叩いて男の注意と顔を自分に向けさせ、『君達がその人間達に暴力をふるう理由は?』と尋ねると男はヘラヘラした口調でこう言った。
「暴力? ハハハ違うってこれ『しつけ』ってやつ。理由? 理由ならしっかりあるって。動きがトロイとか、空気読めねーとか、やたら態度がキモいとか。……あん? なんだその目は? ガンつけてんのか?」
そう言って胸ぐらをつかんできた男の手がヒーリショナーの体をすりぬけた瞬間に、ヒーリショナーが男に触れると、まるで力を吸われたように男が崩れ落ち、その間にヒーリショナーは強引に扉を閉めた。
「この中ではこんな集団ばかりだ。ただ暴力をふるってすっきりしたいという性格で凝り固まってるから、話してわかるような相手ではない。さっさと無力化する事を勧める」
ヒーリショナーの説明では、この空間内の『あなたたち』は先程のように、触れる事ができない幽霊のような存在になるが、自分の思い描く姿やイメージする『攻撃』を幻として相手に見せたり、触れた相手の『強さ』を奪って弱体化させるといった『悪役プレイ』ができるらしい。
「空間内にいる存在達は、外に出る事はできないけど、君達は自由に出入りできるから好きに動いてくれていい」
そのうち君達の目が覚めるだろうから、と言ってヒーリショナーは銀色の猫から降りると広場にある椅子に腰かけ、銀色の猫は先程『けるぷす』がいた空間へと入って行った。
解説
●目標
『愚神』になって夢の世界を楽しむ
●登場
愚神
ヒーリショナー
基本人格は本編のものだが、この夢の中では『あなたたち』に娯楽となる空間を作る存在にして説明役。
るーぷす
本編の『ループス』は巨漢の姿をしているが、この世界では大きな猫の姿をしている。もふもふだが無口。
けるぷす
3つの頭を持つポメラニアン。全長20cm。喋る。もふもふ。周囲の気温を26度にする。
食材
サハギンの切り身。ドラゴンの切り身。カプリコーンの舌。デザートイーグルの胸肉。オークのロースハム。調味料として塩、ニンニク、コショウ、ワインが1回分ずつある。使用したら食材も調味料も時々補充される。
暴力をふるう人達
ある空間内で『いじめられる人間にはそうされる理由がある』と因縁をつけ暴力をふるう人間達。更生は不可能。
状況
3つのドロップゾーンと呼ばれる空間が交差する広場。
以下の3つの『ドロップゾーン』へ『あなたたち』は自由に出入り可能。
A:もふもふでいっぱいな空間。『けるぷす』『るーぷす』はここにいる。
B:鍋とフライパンが2つずつあり、その周囲を食材の山が取り囲んでいる空間。料理と食事ができるが制限時間あり。
C:悪人で満ちた空間。ここでは実体のない姿で『悪役プレイ』が可能。
●『あなたたち』ができること
・空を飛べる(全空間共通。高さ30mまで)
・念動力(Bの空間のみ可能。念じる事で1度に1つだけ自由に動かせる)
・透過や幻影攻撃。パワードレイン(Cの空間のみ可能。『あなたたち』は触れた相手の強さや気力を強奪したり、イメージした自分の姿や攻撃を幻として相手に見せたりぶつける事ができる)
マスターより
岩岡志摩です。旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。
一部の空間だけ異色ですが、中にいる人間達は夢の中の存在なので、皆様が暴れても死にはしませんので存分に暴れて下さって構いません。またその空間で暴力を受けていた子供達は、暴力を振るう人達が無力化された時点で自動的にその空間から『あなたたち』に感謝しながら消えますので、アフターケアの必要はありません。
ここは本編とまったく関わりのない世界で、愚神もリンブレ世界のものではありませんので、この場所でできることを楽しんでくだされば、と思います。
わからないことがあれば眠りながら真継優輝が答えます。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/01/15 15:54
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