本部
- 形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 500
- 参加人数
-
- 能力者
- 25人 / 1~25人
- 英雄
- 25人 / 0~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 10日
- 締切
- 2017/01/01 09:00
- 完成予定
- 2017/01/13 07:30
掲示板
-
相談卓
最終発言2016/12/31 21:33:39 -
質問卓
最終発言2016/12/29 05:37:20 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/12/31 22:59:29 -
駅方面
最終発言2016/12/29 23:54:56 -
劇場方面
最終発言2016/12/31 11:01:22 -
住宅地方面
最終発言2016/12/31 22:06:28
オープニング
●愚神『リボリー』
愚神リボリーは、ノリリスクの地図を眺めながら、らんらんと表情を輝かせていた。狙いすまされた異常気象の網は、見事に交通路を遮っているように思われる。主力部隊が、今にノリリスクを襲撃するだろう。
準備は整った。なにもかも『遅かった』のだ。
(ああ、人のプライドは、どうしてかくもくだらない!)
もしもロシア軍が、最初から素直にH.O.P.E.に協力していたら――。ひょっとすれば、何か違ったかもしれないが。
大勢の従魔が住民を食い尽くす様子を思い浮かべると、喉が鳴った。
ああ、ライヴスが食べたい!
怯え切った人間のライヴス、精神の揺らぎが、ライヴスの収量を多くする。それは、リボリーのなによりも力の源だった。
最後にもう一仕上げ。彼は一張羅のスーツを着込み、ぴしりと指を打ち鳴らす。
『絶望』を。
●ポーラ・スター劇場
ノリリスクの劇場、ポーラ・スターは、吹雪で外に出るに出られなくなった避難民たちでごったがえしていた。
劇場は暗く、外がどうなっているのか分からない。
果たして、助けは来るのだろうか。
凍えるような室温が、徐々に体力を奪っていく。
『ノリリスクはもう、おしまいだ』
誰か。――それは、愚神のささやきだったのかもしれない。誰かが呟いた言葉は、しんとした劇場に恐ろしいほどによく響き渡った。
「おい、そんなことは……縁起でもない……」
打ち消す声もあった。けれど、その一石をきっかけとして、徐々に徐々に、不安という名の波は広がっていく。
「そうだ、もう、おしまいだ。誰が私たちを助けてくれるっていうの?」
「落ち着け。きっと軍やH.O.P.E.が助けに来てくれる……」
『なあ、どうして助けが来ないか知ってるか?』
誰か。――誰かが言った。大衆の内の誰か。
「俺の知り合いが、軍にいるんだけどよ――H.O.P.E.が、手柄を独り占めするために、ロシア軍を押さえてるんだ。だから、軍が助けに来れないんだよ」
「それは! いくらなんでもそんなこと……」
「ありうるはなしだな……。もともと、俺たちは無事に済むはずだったんだ。H.O.P.E.どもが市の安全を考えて苦渋の決断をした市長を捕らえたせいだ」
「いやでも、どうしてそんなわざわざ、自分の首を絞めるようなことするんだよ?」
「恩着せがましく、助けたってことにしたいんだろ?」
「そんなことないだろ、いい加減にしろよ!」
根拠のない話だ。普段ならば、一顧だにしなかったかもしれない考えだった。
しかし、この空気が重くのしかかった。
不安に陥った人々は、明確な敵がほしかったのだ。
●惑う人々
ノリリスクの駅は、愚神らの襲撃を前に混乱を極めていた。
「夫が見当たらないの! まだ、まだ町に夫がいるんです!」
「落ち着いてください、奥さん、あとから必ずやってくるはずです」
「いやよ、一緒に逃げるって決めたの。それなら私もここに残るわ!」
電車の中から叫ぶ女性を、ロシア軍の兵士が押しとどめる。女性の叫び声に合わせて、隣にいた赤ん坊がぐずり始めた。
「構うな! 準備ができ次第、順々に脱出だ!」
ノリリスクに持ちこたえる体力があるのかどうか。北の住宅街には、前線からはみ出した従魔がいる。
●無謀
「ここにいてもしょうがないだろう。俺は市街地の様子を見てくる」
「おい、大丈夫か。下手な真似はするな」
避難している住民の一部が、スコップを持って動き出す。
「いや、俺も行くぜ。助けなんて来ねえんだよ、自分たちで何とかするしかないんだ」
客観的に見れば、それは蛮勇だった。この状況を一般人が何とかできるはずはない。けれど、そこには希望があったのだ。――偽物の希望が。
「腹が減ったなあ」
「ああ、もし無事にことが済んだら、ママの作ったあったかいボルシチが食べたいなあ!」
解説
●目標
住民の脱出と列車での撤収。
●作戦
ロシア軍は南部の包囲を試みる敵軍に対して遅滞防御を展開し、避難所の住民が救出されると戦線を縮小して退路である駅の防衛に集中する。
普通列車は民間人の脱出に使用される。エージェントたちは最後に残される貨物列車で離脱する。
●救出
駅南方にはポーラ・スター劇場。
駅北の住宅地は敵前線の背後にあるが、逃げ遅れた住民や、状況判断を誤って引き返してしまった住民がいる。
敵前線の背後にあるため、多数の敵が徘徊しており危険。
<住宅地>
敵前線の背後にあり、多数の敵が徘徊している。
・アイスゴーレム数体(状況・行動により増減)
・デスアーミー数体(状況・行動により増減)
・雪喰蟲(群れ)
吹雪の中、複数の群れが確認されている。こちらに関してはただ気まぐれに空を飛び、成り行きに任せて人を襲っているようだ。
<ポーラ・スター劇場(避難所)>
住民が内部にバリケードを築き避難・籠城している。
エージェントたちの指示を聞かないということはないが、避難所には不安と閉塞感が満ちている。脱出中、半ばパニックになるものもいるだろう。
劇場周辺にはゴブリンスノウが多く待ち受けている。
・愚神リボリー
ケントゥリオ級愚神。前線には出ない。人々の恐怖や不安といった感情で強化される。
・ゴブリンスノウ×25
統率が取れており、通常のゴブリンスノウよりも強力に思える。民間人を優先して攻撃するようだ。何者かが後方で指揮を執っているものと思われる。
何かあればコリー・ケンジ・ボールドウィン(az0006)がなるべくお答えしますが、特に年末年始、タイミングによっては返答が行えない可能性があります。ご了承ください。
マスターより
ノリリスクに取り残された住民たちは、閉塞感にさいなまれているようです。
果たして、エージェントたちはノリリスク住民のヒーローとなれるのでしょうか。
こんにちは。MSの布川です。
凍てついた心を溶かすような、熱いプレイングをお待ちしています!
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/01/12 23:18
参加者
掲示板
-
相談卓
最終発言2016/12/31 21:33:39 -
質問卓
最終発言2016/12/29 05:37:20 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/12/31 22:59:29 -
駅方面
最終発言2016/12/29 23:54:56 -
劇場方面
最終発言2016/12/31 11:01:22 -
住宅地方面
最終発言2016/12/31 22:06:28