本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 8人 / 0~10人
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/12/18 22:00
- 完成予定
- 2016/12/27 22:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/12/18 14:24:07 -
【相談卓】酔っ払いとナマハゲ
最終発言2016/12/18 13:23:13
オープニング
●働きたいんです、勝つために。
『英雄だけで参加できる、依頼はないだろうか?』
HOPEの支部にやってきたアルメイヤは、考える人のポーズで受付に尋ねた。こっそり支部内で「友達ナイメイヤ」というあだ名で呼ばれているとも知らず、今日も彼女は奇妙な相談事を受け付けにする。
「そんな依頼はないですね。第一、契約者だけでも英雄だけでも十分に戦えないでしょうが」
金欠ですか? と尋ねられて、アルメイヤはきっぱりと答える。
『違う。エステルにクリスマスプレゼントを買ってやりたいんだ。だが、今私の手元にあるのはエステルと二人で稼いだ金だけ……。これでプレゼントを購入するのは、違うような気がする。だから、単身で戦える仕事を紹介してくれ』
どうやら、アルメイヤのなかで「仕事=戦う」という図式ができているらしい。
「あー……戦うわけじゃないんですけどありますよ、仕事。まぁ、従魔退治に巻き込まれてアルバイト店員が全員逃げ出した店の手伝いなんですけど」
とどのつまり、他の依頼のアフターケアである。
「繁忙期だけ手伝ってほしいという話ですし、比較的簡単な仕事ではあると思いますよ。給料は良いとは言えませんけど」
『それでいい!』
アルメイヤは、即決した。
「でも、いいんですか……? この仕事は、決してあなたがやっているとバレてはいけないんですよ。子供たちの夢を壊さないために」
『むっ。まさか、噂に名高いサンタクロースに扮してケーキを売る仕事か』
全然違います、と職員は答えた。
●クリスマスに一人ぼっちだなんて
「アルメイヤ……今日も遅くなるんだ」
支部に来ていたエステルは、ぼそりとつぶやいた。
本日は簡単な事務手続きのために来たのだが、彼女の隣にアルメイヤの姿はない。
このところアルメイヤは、エステルに隠れてコソコソなにかをやっている。帰ってくるのも夜遅くだ。
「もしかしたら、デートなのでしょうか……」
だとしたら、クリスマスの夜に連絡を取ろうとするのは野暮だ。エステルにできることと言えば、アルメイヤの帰りを静かに待つことだけだろう。
「今日中にプレゼントを渡せればいいなぁ」
デパートで選んだチャームビーズ。
これをアルメイヤに渡して、驚く顔を見てみたいような気がする。
「エステルー! 暇だったら、これからクリスマスパーティーに飛び入り参加していかない? ちょっと面白い店を見つけたんだ」
とあるリンカーが、そんなふうにエステルに声をかけた。
●ナマハゲ
「悪い子はいねぇかー!!」
エステルたちが入った居酒屋には、ナマハゲがいた。
秋田の名物である、アレである。
「この店は、秋田名物がそろってるんだって。しかも、この時期だけはナマハゲが接客してくれるの」
「そうなんですか……。あれって、悪魔?」
初めて見るナマハゲに、エステルは目を丸くする。
人生で初めて見るナマハゲは、子供たちがいるテーブルによってきては「悪い子はいねぇかー!」と脅して回っている。その様子を見たエステルは、ナマハゲを「子供に教訓を学ばせるための守り神」なのだろう、と考えた。
「居酒屋だけどナマハゲがうけて家族連れもいっぱいくるし、子供も過ごしやすいだろ?」
「そうですね……」
騒がしいのは少し苦手だが、アルメイヤのいない今日だけは少しだけ安心するかもしれない。
●お仕事してました
『エッ……エステル?』
店の裏側で、アルメイヤは混乱していた。
『なんで、居酒屋に来てるんだ?』
アルメイヤのアルバイト――それは、ナマハゲだった。
正確には、ナマハゲに扮しての接客である。
『くっ。ここでエステルにバレたら、こっそりプレゼント作戦が――』
「アルメイヤちゃん、早く仕事に戻ってね」
●店内は大混乱
店の端っこに、愚神がいた。
この愚神は酔っていた。
「ナマハゲか……。一地方の神様がいきがりやがって」
別にナマハゲに恨みがあるわけでもないし、秋田に行ったこともない愚神であった。しかし、酔っていると気が大きくなって関係ないものに喧嘩を売りたくなる。
酔っ払いとはそういうものである。
「見てろよ」
愚神が「ふふふ」と笑みを漏らす。
その後ろで「きゃー、ナマハゲの衣装が勝手に動き出したわ!」という悲鳴が聞こえてきた。
解説
・居酒屋に現れた愚神および従魔を退治してください。
※本来ならばリンカーは酔っぱらいませんが、このシナリオではクリスマスの雰囲気で酔った気分になっています。そのため、未成年でも酔っぱらいます。
・店……「居酒屋 秋田」秋田の名物と地酒とナマハゲが名物。現在は夜七時のため、客はファミリー層が多め。個室などの区切りはない。客は大人が十名。子供が五名。敵が出現すると大人たちは、子供を抱えて避難しようとする。
・従魔
ナマハゲ仮面――ナマハゲの面の部分。客・PLにかかわらず子供の顔に張り付いて、操ろうとする。なお、操られたところで戦闘能力などはアップしない。攻撃を食らうと、次の標的へ飛び移ろうとする。三体出現。
ナマハゲ草履――すごいスピードで飛んでくる草履。人の顔ほどの大きさであり、どこから飛んでくるのかは予測が難しい。仮面の行動をサポートするように飛んでくる傾向がある。
四足分出現。
ナマハゲ包丁――出刃包丁。リンカーを狙って飛んでくる。切れ味は最高であり、少しふれただけでも怪我をする。八体出現。
完全体ナマハゲ――店の店主が上記の従魔全部に襲われた結果。操られた店主に意識はなく、上記従魔がすべて討伐されると現れる。一撃でも攻撃を食らうと、再びバラバラになってエステルに取りつこうとする。
愚神――完全体ナマハゲが出現すると登場。酔っぱらいながらアルバイトのナマハゲを人質に取ろうとするが、数分もすると吐き気を催してしまう。
エステル……クリスマスなのに一人なので、少しさびしい。アルメイヤに渡すために、クリスマスプレゼントを持ってきている。酔っぱらうとアルメイヤに対して愚痴(過保護、心配性)や自分に対して愚痴(力のない子供なのが嫌だ)を言い始める。
アルメイヤ……バイト中。ナマハゲの扮しており、正体がばれないように接客している。エステルが狙われそうになると、全身全霊でかばおうとする。
マスターより
こんにちは、落花生です。
今回は文字数の関係でタイトルに入れられませんでしたが~酔っ払いのためのRPG~です。
エステルもノンアルコールを飲んで酔っぱらいます。
アルメイヤは、基本的にまじめにアルバイトをしています。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/12/25 15:14
参加者
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【相談卓】酔っ払いとナマハゲ
最終発言2016/12/18 13:23:13