本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 9人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- 締切
- 2016/12/10 19:00
- 完成予定
- 2016/12/19 19:00
掲示板
-
砕氷船内軍議室(相談卓)
最終発言2016/12/10 10:00:49 -
質問スレッド
最終発言2016/12/09 17:40:13 -
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最終発言2016/12/07 01:09:56
オープニング
● 人々の希望のため、船は走る。
氷に閉ざされた国、ロシア。広大な回路を有するその国では過酷な冬でも凍ってしまった海を走ることができるように砕氷船を数多く保有している。その中でも特に大型の船。輸送用砕氷船『フルシチョフ』
ガリガリと例年より分厚い氷を粉砕し、後に続く物資輸送船の航路を切り開く。
その数二隻。合計三隻の船が、冬のロシアで待つ市民たちに物資を届けるべく進行していた。
「こっちの船旅は順調だよ」
そうモニターに語りかけるのは『三船 春香』
「ええ、最近ロシアでは従魔や愚神の動きが活発になっているから、不安だったけど。このままだと何事もなくつけそうね」
そうモニターの向こうで『西大寺 遙華』は足を組み直して春香に告げる。
「これなら新型をつかう必要もなさそうだよね?」
「データを取るチャンスでもあったのだけどね」
そうため息をつく遙華、苦笑いを浮かべる春香。
「何事もないのが一番だよ。あ、船……そろそろ。あのなんとか諸島に差し掛かるね」
『セヴェルナヤ・ゼムリャ諸島』ここまでたどり着けば目的の港は目前、春香を含め船内のエージェントは安堵のため息を漏らす。
しかし。魔の都と化したこのロシアで、そう物事がうまく進むわけがなかった。
突如停泊する貨物船。
「何があったの?」
「わからない、ブリッジに行く。遙華もついてくる?」
「お願い」
小型モニターを抱えて春香はブリッジへと走った。
● 過冷却
「砕氷船が凍って動かない?」
春香はブリッジに到着するなり信じられない言葉を聞く。
「氷を割って進もうとしたのはいいんですが、不思議なことに船の表面が凍り付いて。しかも我々の船も」
「船、進むだけで氷る、凍らせているのはなに?」
遙華が顎に手をあてて何やらぶつぶつとつぶやいた。
「海水? まさか、でも海面は揺れてる、けど……、まさか過冷却?」
「過冷却って?」
春香が問いかける。
「液体が凝固点を越えても凍らずに温度を下げられ続けると、わずかな衝撃で凍ることがあるのよ」
「それで船が動かなくなったの?」
「凍った海に縫いとめられる形ね、船の馬力を考えると進めないこともないと思うけど、かなりエンジンに負荷がかかるんじゃないかしら」
その時である。
「そして見てください!!」
観測員が叫び指をさす。その方向へ船員がカメラを向け、モニターにそれを映し出した。
そこに映っていたのは麗しい少女。水の上を裸足で歩き。
そして微笑み、カメラに向かって微笑みを向ける少女。
「あれが、原因?」
その直後、その少女の背後の海から、白く巨大な塊が打ち出された。
それはぶよぶよと形を変えながら、船の眼前に着水。
直後、信じられないことが起こった。
砕ける海面の氷、舞い上がる水柱。それが前衛芸術のように孤を描き、線を描き凍っていく。
ものすごい勢いで氷に叩きつけられた白い塊は爆ぜ、あたりに散らばり、自立活動を始めた。
それだけではない、舞い上がる水しぶきは船へと降りかかり、その存在を氷のオブジェに変えてしまう。
「これ、まずいよ!」
「氷の上で戦うことはできる、けど氷が薄すぎて安定しない。遠距離からコオ激されたらさらに厄介、舞い散る海水がそのまま氷の手枷足枷に替わる」
「どうするの?」
「……新型を出すわ」
「え?」
「AALブーツのキーを出しなさい、新技術を惜しみなく使って、あいつを倒す」
● 汎用ALブーツ
今回皆さんには新型のALブーツを試作運用していただきます。
この最悪ともいえる足場問題を解決するだけではなく、機動力の強化も見込める優れものです。
華麗に氷上をかけ、敵を撃破してください。
・三種類のAALブーツ。
《セイレーン・アップデート》
水面を走ることにさらに特化させたALブーツ。水面を矢のようにかけることができる。
また、高い対氷結機能を有しているので過冷却された水の上を走ることができます。
蒼く鋭いフォルムのブーツ。海面に霊力で発光する軌跡をきざみながら進軍する。
これはALブーツ《セイレーン》を装備している場合に選択可能。
セイレーンの効果に上乗せして移動力が+2 イニシアチブに+3される。さらに陸上でのペナルティーがなくなる。
《ドリアード》
水を吸収し防壁として展開することが可能になるブーツ。
緑を基調としたデザインに加えて、霊力が高まると花が咲いたり蔦が伸びたりする。
両防御力に+100の補正。
さらにターンの終了時に生命が5回復する。
《スカジ》
水面を氷結させる機能があり、この機能のおかげで高速機動が約束される。
さらに雪上をかけることを想定して作られており、今回一番安定した走行機能を発揮できるのではないかと思われる。
銀を基調とした小型のAALブーツ。足にブレードがありスケート靴のような感覚。小回りが利き、敵を翻弄する動きが可能
回避+400の補正。
● 疑念
「それにしても」
投げ捨てられたタブレットの中で遙華は告げる。
「この広大な海をマイナス10°以下にするって、どれだけ強力な敵なの? ルサールカ自体はそれほど強力な従魔に見えないけど」
遙華はAALブーツの資料を机の上に投げ捨てると、通話ボタンに手をかけた。
「一体、あの冬の地になにがいるというの?」
解説
目標 ルサールカの撃破
●エネミーデータ
・ルサールカ (デクリオ級従魔)
ステータス:物攻? 物防D 魔攻? 魔防C 命中? 回避D 移動? 抵抗C INT D 生命?
水辺に出現する幽霊系の従魔。デクリオ級。
白い服に真白な長い髪をたらし、膝まである長い腕を持つ、鬼女のような姿をしている。顔は長い髪に隠れており、はっきりと見ることはできない。
美しい歌声で魅了して水辺の妖精などを装ったり。毒のある爪で対象を攻撃、水をまとわりつかせて水中に引きずりこもうとする。
・フローズンジェル × ?
全長:約0.5~4.0m(不定形)
ステータス:物攻E 物防C 魔攻F 魔防E 命中D 回避F 移動F 抵抗F INT E 生命C
解説:
寒冷地の雪原に潜むミーレス級スライムの一種。
半透明でシャーベット状の身体をしており、注意深く確認しなければ雪や氷と見間違うことも多い。
雪に紛れて敵を待ち伏せる戦い方を好む。知能は細菌レベルでしかなくおよそ知性と呼べるものは無いが、本能レベルで連携する事が可能で、集団で隠れ潜む際は、群れの中央に獲物が迷い込むまで辛抱強く待って一斉に襲い掛かるという。
獲物に取り付くと身体を凍らせて相手の動きを封じ、群れで襲い掛かってゆっくりと捕食する。
今回は水の中や砕かれた氷の上に生息している。
●戦場について。
皆さんは凍った貨物船からスタートです。
『フルシチョフ』は約全長150M、幅30Mで。貨物船はその半分程度の大きさです。
ルサールカは凍った海の中心にいて。貨物船からは大体100M先にいます。
わりかし近いですね。
周囲の海は、今は凍っています、しかしちょっとした衝撃で割れるので注意です。
ルサールカは通常行動に加え、フローズンジェルを投げてくるので、水しぶきなどに注意です。
フローズンジェルは自発的には移動しないようです。
マスターより
皆さんこんにちは。鳴海です。
冬ですね。鳴海はこのシナリオを描きながら、実家の流氷のことを思い出していました。
皆さん知ってますか? 流氷ってなめてもしょっぱくないんですよ?
そして今回の砕氷船。網走の砕氷船を参考に大きさなど変えてみました。
近くまで行ったなら乗ってみることをお勧めします。
それでは鳴海でした。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/12/17 14:22
参加者
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砕氷船内軍議室(相談卓)
最終発言2016/12/10 10:00:49 -
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最終発言2016/12/09 17:40:13 -
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最終発言2016/12/07 01:09:56