本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/12/01 19:00
- 完成予定
- 2016/12/10 19:00
掲示板
-
相談卓
最終発言2016/12/01 06:37:47 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/11/29 02:19:59
オープニング
●死への隊列
ロンティアは静かな町だった。かつては市場や広場やあるいは小道、町のいたるところで笑い声の聞こえるにぎやかな土地であったという。それを壊したのは3か月前にこの地で暴れた大型従魔だった。人口はがくりと減ったが、町が痛々しい静寂に包まれたのは何も人が減ったからではあるまい。
歌が聞こえる。重苦しく低い声はまるで墓場から這い出してきた死人のそれだ。彼らは、一応は生きていた。バンシーによる洗脳で歩く亡者のようになっていたけれど。
あの人に会おう 町の西へ
あの人に会おう みんなで行こう
ファニーガイは良い男 会いたい人に会わせてくれる
大事な仕事 明日会う友達 何もかも捨てよう もう帰らない
町を出て西へ ロンドンを目指そう
今行くよ 今行くよ 待っててね
住民たちの中に仮面をかぶった者が数名いた。デザインは嘲笑うヒゲの男――ガイフォークス。葬列の中、平面のガイフォークスだけは無言の笑い声をあげていた。
●Pied Piper(誘導する者)
パーティに行こう 町の東へ
パーティに行こう みんなで行こう
ファニーガイは良い男 おいしいお菓子用意して待ってる
ママのご飯より おいしいらしい 食べたらきっと もう帰れない
町を出て東 ロンドンを目指そう
今行くよ 今行くよ 待っててね
キドゥラン町の住人は陽気に歌いながら歩いていた。曲はロンティア町のものとよく似ていたが、短調が長調になり底抜けに明るい雰囲気だ。ただ、しんと静まり返った町中に響くのは不気味としか言いようがなかった。さらに異様なのはみな表情やしぐさが子供そのものになっていること。老若男女問わず、彼らの心は甘いお菓子に心躍らす子供だった。ここでも、数枚のガイフォークスの仮面が住人に憑りついている。
ふたつの隊列が向かう先はロンドン。甘いお菓子みたいにファニーガイに食べられてしまう前に、嗚呼、誰か彼らを助けて。
●パレードを止めろ!
――意識がなくなる前に報告します。私は今キドゥラン町にいます。そう、ロンドン市に愚神が現れるかもって予測がでたから、皆に注意するよう言いに来たんです。先輩たちは強い愚神と戦わないといけないから、おつかいです。歩いたら30分以上かかるくらいの離れた町だから、軽めの注意で良かったはずでした。「もし愚神や従魔がここにも来たら危険だから、外出しないで。見つけたら通報してくださいね」とかそんな感じで。
町のみんなを引き連れてバンシーが歩いています。ううん、アイルランドで見たあのバンシーじゃない。前の奴はこんなに上手く人を操れなかったもん。ロンティアに行った亮次さんは平気かな……。
悔しいけど私だけで戦っても負けちゃいます。だから今は列の中に紛れて通信しています。GPSはONにしました。みんな、おびえることも逆らうこともなくて、子供みたいにはしゃいでるんです。話しかけても「きみもいっしょにうたおう」とか「なんのおかしをたべようかな?」とかしか言ってくれません。こっちも私じゃどうにもならない……です。
おかしいなぁ。なんだかぜんぶどうでも良くなってくる……ですよ。……おかしとおにく、ファニーガイがいっぱいたべさせてくれるって。……うれしいな! だから、まこと、いくね。みんなも、はやくきてね。ばいばい!
解説
【目標】
一般人の救出
※ロンドン市から見て東の方角にロンティア(L町)、西にキドゥラン(K町)がある。PCたちが到着した時点でそれぞれの町からは10~15分ほど進んでおり、ロンドン市から徒歩20分ほどかかる別々の街中にいる。街の住人たちは家の中に籠城している。
【敵】
・バンシー×2(列の先頭に1体ずつ)
デクリオ級従魔。ずっと泣いている。攻撃や回避はしない。スキルにより住民を洗脳し誘導中。現在は隊列の先頭を歩いている。
☆スキル≪呼び声≫
バンシーの泣き声。聞いた者は彼女の後をどこまでもついて行ってしまう。音であるため壁などをある程度通り抜けられる。明るい気持ちや強い意志を持つ者は洗脳されにくい。洗脳にまで至らない者も以下のような精神状態になる。
K町:気持ちが沈み、やるべきことを忘れそうになる。
L町:何だか楽しくなり、やるべきことを忘れそうになる。
・ファニー×10(バンシー1体につき5人)
ガイフォークスの仮面をつけた人間。バンシーへのカバーリングを行う。武器は非AGWの包丁や鈍器。仮面を割ると戦闘をやめ、通常の洗脳状態に戻る。
L町:死を望むような言動をとる。亮次が紛れている。(H.O.P.E.制式コート着用)
K町:子供のような言動をとる。まことが紛れている。(同上)
【救出対象】
・ファニー
・一般人×30名ほどずつ
バンシーの後について行進している。従魔化はしていない。五感は正常通り。会話も可能。戦闘中は行進をやめてぼんやり持っている。
【プレイヤー情報(※バンシーを倒すと発覚)】
住人たちはバンシーを倒すと行進を再開する。つまり、バンシーが消えてもファニーガイが存在する限りスキルは継続する。このシナリオは『【仮装騒】ファニーガイの襲撃』から少し前(昼間)の出来事であるため、シナリオ中にガイが死亡することはない。
マスターより
こちらは、依MSの『【仮装騒】ファニーガイの襲撃』とともに【仮装騒】の最終決戦に位置づけられるシナリオです。時系列としてはこちらが先。卑劣なファニーガイの出鼻をくじいてやりましょう。
というわけで、『【仮装騒】お化けなんて怖くないっ!』より一回り厄介になってバンシー再登場です。バンシーのスキルに動揺することもあるかもしれませんが、気をしっかり持てば打ち勝てるはずです。気合です。と言うわけで最重要課題は住人の洗脳解除、もしくは安全な場所への誘導とその後の対策です。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/12/09 23:47
参加者
掲示板
-
相談卓
最終発言2016/12/01 06:37:47 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/11/29 02:19:59