本部
緑の襲撃者
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 5人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/10/08 12:00
- 完成予定
- 2016/10/17 12:00
掲示板
-
作戦相談所
最終発言2016/10/08 11:24:50 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/10/05 21:31:45
オープニング
●
アマゾンの密林に雨が降る。乾季を除き年間を通して降水量の多い土地である。
緑が生い茂るジャングルの地面はぬかるみ、ただでさえ木の根や蔓草で歩きにくい場所を難所に変える。
足元が悪い上に勢いよく降るスコールに体温を奪われ、慣れない人間なら遭難しかねない。
「今日もまたよく降ってるなあ。なんかすげえ染みて来る」
「雨具の防水ケチるからだろ。ちゃんと新しいの買うか防水掛けなおせよ」
降り続ける雨をものともせず、ギアナ支部に所属する研究員達が歩く。
アマゾンを愛する研究員はフィールドワークを好む者が多く、彼等もその例に漏れない。
「この先に小屋があるし、そこで一旦着替えるか防水掛け直せ」
「そうそう。君リンカーだからってちょっといい加減過ぎ。そんなだから相棒に呆れられるんだよ」
「へいへい」
口々に言われた男は腕につけた幻想蝶を見下ろして肩を竦めた。
男と契約した英霊はやや潔癖症のきらいがあり、密林の中では滅多に出てこない。
やれやれと溜息をついた時、視界に何かの影が過った。
『気を付けて。何かいる』
普段ならだんまりを決めこんでいる相方の声が幻想蝶から聞こえて来る。
「……みたいだな。お前らちょっと待った」
呼び止められた仲間達はすぐ異常を察した。
お互い少しずつ離れて背中合わせになって周囲を警戒する。
激しい雨の音と雨粒の勢いが動き回る音も草木の揺れも隠してしまうが、確実に何かが動き回っている。
それも男の英雄がわざわざ注意を呼び掛けるようなものが。
「支部の方に連絡取ってくれ」
「分かった」
仲間の一人が連絡を取ろうと懐に手を入れたのと、物陰から何かが飛び出して来るのはほぼ同時だった。
「レーゼ!」
男が英雄の名を呼びながら仲間の盾となるべく飛び出す。
●
「そこの人、ちょっと助けてもらえませんか」
ぽんと肩を叩かれて、気が付いたらここにいた。
怪訝そうな顔でお互いを見るリンカー達に八の字眉の職員がドリンクサーバーで入れた飲み物を置いて行く。
「アマゾンの密林まで調査グループを救出しに行ってほしいんですよ」
ちょっとで済む内容じゃない。
思わず言いそうになったリンカー達だったが、言ったとしても糸目に半月の笑みを浮かべた職員が聞いてくれるかどうか。
現に何か言いたげな視線をさらりと無視した職員は、聞かれもしないのに話を始めた。
職員が言うには密林に調査に行ったグループの一つが襲撃を受け、そのまま音信不通になったと言う。
最後に来た連絡でグループの内一人が負傷して避難しようとしている事は分かったのだが、直後に通信機が壊れたか通信状態が悪くなったかでその後の連絡は取れていない。
「負傷したのはリンカーなんですよ。ただの獣に襲われたとは思えません」
他に人はいなかったのかと周囲を行き来する支部の人々を見ていたリンカー達も、その言葉にはっとなる。
半月を描いていた職員の糸目が三日月のように鋭くなっていた。
「グループに加わっているリンカーは研究員でして。あまり戦闘は得意ではありませんが、そこらの獣に後れをとる程でもありません」
適当な人員に任せれば雨が降りしきる密林。しかもリンカーもいた調査グループに襲い掛かった襲撃者までいる状況では二次災害が起きかねない。
そこで多少の事は力押しで何とか乗り越えてしまえるリンカーのみで救出グループを作ろうと見繕っていたと言う。
「と言う訳で、こちらにサインをお願いします」
どうぞと渡された書類とペンを手に、リンカー達は断る方法はないのだと溜息を吐いた。
解説
●目標
行方不明になった調査グループの救出
襲撃者は撃破しても追い払うだけでもよし
●状況
時間・天候:午前中~・大雨
激しいスコールと密林で視界が悪くなっています。足元も木の根や蔓草などで歩きにくい上ぬかるんでます
日中は薄暗い程度で済みますが、夕方以降は灯りがあっても照らされていない範囲は真っ暗
調査隊のリンカーは負傷したものの襲撃者を一旦退かせる事に成功。近くにある小屋に避難したと思われます
小屋は最後の通信があった場所から約2km先にあります。長期調査用に使われており、防御機能は一切ない丸太小屋です
襲撃者は調査グループを追ったと思われますが、新たな獲物の存在を察知すればそちらに向かう可能性もあります
●調査グループ
ワイルドブラッド/シャドウルーカーのリンカー1名を含む4人グループ。
リンカーの名前はギャレット・ガウリン。両手足が爬虫類の鱗に覆われたワイルドブラッドで、二十前後の粗野ながら情に厚い男性です
英雄の名前はレーゼ・シュマンク。共鳴状態で直接会話はできません
ギャレットは重体。意識はありますが毒も受けており、早めに本格的な治療を受けなければ危険です
他の三人は怪我はないものの疲労が濃く雨の密林を踏破するのは難しいでしょう
●敵
・???(名称不明)
蜘蛛の従魔。大きさは2m足らず。体表に緑の苔のような物が生えて密林の中では保護色になっています
樹上や物陰から飛び出して来て一撃を加えたかと思うとすぐ身を隠し真正面からの戦闘を避ける
また弱っているものを優先して狙い、危険な相手だと判断すれば襲撃を諦める程度の判断力があります
・能力
非常に動きが素早く攻撃に毒のBS効果がある事と粘着質の糸を吐く事が確認されています
まともに交戦していないとは言えリンカー一人では相手にならなかった事から、相応の等級がある従魔だと思われます
マスターより
茶茸です。密林で何者かに襲われた調査グループを救出して下さい。
単に遭難したわけではなく襲撃者がいるようです。
救出をメインにするか、襲撃者の対応をメインにするかで内容がと変わると思います。
リプレイ公開中 納品日時 2016/10/21 12:05
参加者
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作戦相談所
最終発言2016/10/08 11:24:50 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/10/05 21:31:45