本部
hide-and-seek
- 形態
- ショートEX
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,500
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 7~10人
- 英雄
- 9人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/10/05 19:00
- 完成予定
- 2016/10/17 19:00
このシナリオは3日間納期が延長されています。
掲示板
-
しっつもーん☆
最終発言2016/10/04 01:50:01 -
作戦草案提示卓
最終発言2016/10/01 17:43:10 -
シー…
最終発言2016/10/05 15:05:05 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/10/01 22:45:17
オープニング
●兆し
HOPEニューヨーク本部では、先の大規模作戦【神月】にて観測された次元崩壊の解析が進められていた。
「んー?」
データ――次元崩壊におけるライヴス数値の変動を調べていたスタッフのひとりが首を傾げる。
「どうした?」
スタッフはこちらへ顔を向けてきた同僚にしかめっ面を返し。
「おかしいんだ」
「君のHENGAOは確かに笑えないおかしさだな」
「これHENGAOじゃないよ! って、そうじゃなくて」
スタッフが同僚に見せたのは、ライヴス数値の変動率の“穴”だった。
「崩壊のせいでライヴスは右肩上がりに増大してる。そうでなきゃいけないんだ。でも、その途中のここ! ここだけちょっとへこんでるだろ?」
「君の合コンのときのテンションみたいだな。狙ってた子に振られて落ち込んで、よし次だって盛り返す感じがさ。愛が浅いんだよ君は」
「いやいや僕の話は関係ないから! ――離脱したんだ。次元崩壊に紛れて、でも紛れきれないくらい大きなライヴスの塊が、あの砂漠から」
「……砂漠から、どこへ?」
「わからない。だから僕は上に報告と提案をしてくる。無視できないデータがあるから“お告げ”をいただきたいって」
*
スタッフの報告と提案を受けた本部は、すぐに預言者――本部所属のプリセンサーを全投入し、世界規模でのライヴスの観測と計測を開始した。
そして。
積み上げられた膨大なデータを元に、解析スタッフは結論を弾き出す。
『砂漠から離脱したライヴスの主は、トリブヌス級かそれ以上の階級にある愚神である可能性が高い』
『この愚神は次元崩壊時にその内部――すなわち異世界より出現したものである可能性が高い』
『次元崩壊を隠れ蓑にして離脱したことから、この愚神は隠密行動をとっている可能性が高い』
『愚神の向かった先は、シベリアに発生している大規模なドロップゾーンの方角である可能性が高い』
それらはあくまでも「可能性が高い」というに留まるが、ここで愚神離脱と時期同じくして大規模ドロップゾーンの南方に発生した小規模なドロップゾーンがあらためて問題視された。
小規模ドロップゾーンは無人地域にあり、人命に関わる事件は起こりえない。そのことからHOPEは対処の優先順位を下げてきたが、しかし。この新たな愚神が小規模ドロップゾーンのゾーンルーラーであるならば、それは大事件に連動した計画である「可能性が高い」。
HOPEニューヨーク本部はこの小規模ドロップゾーンの殲滅を最優先事項とし、ロシア全域の支部へ緊急出動を要請した。
●俺の記録
たった1メートル右で叫んでる仲間の声が聞こえない。
曇天と雪原、見慣れたシベリアの景色をただひとつ裏切るもの――そいつは音だ。
ここはドロップゾーン。他の場所と同じように見えても、ゾーンルーラーが決めたルールで法則はグミみたいにねじ曲げられちまう。
そんなことはわかってるが……音が聞こえない。たったそれだけのことで、ゾーンに侵入したエージェント部隊はあっさり全滅させられる。
あ。
最後の仲間が、眉間を12・7mm弾でぶち抜かれてぶっ倒れた。
銃声はない。断末魔の悲鳴も、崩れ落ちた体が雪を鳴らす音すらも、ない。
――どこだ、どこから飛んできやがった!?
最初の5人はまっすぐ進んでたはずなのに、後頭部やらこめかみやらを弾かれた。6人めから今の9人めまでは一定角度からの狙撃を受けたんだが……だめだ、従魔の波状攻撃で、もうどっちがどっちやら。
アサルトライフルを乱射しながら俺は走る。が、3歩めを踏み出す前に弾が切れた。音が聞こえないせいで、一射でどれだけの弾を撃ったかわからなかった。
と。雪に覆われた丘陵から従魔の一群が駆け下りてきた。
どうやら俺の命運ってやつはお察しだが、せめてこの情報をHOPEへ渡してやらないと。
俺は従魔に背中を向けて走りながら通信機へ叫んだ。
――敵はウェアウルフが20匹と、どこにいるのかわからないスナイパー!
音にならない声が虚しくマイクを叩いて。
俺は飛んできた弾に膝を砕かれて倒れ込んだ。
なんだよこの威力は! 俺の適性は防御だってのに、なんかスキルが乗ってやがるのか!?
でも、伝えるべきことは伝えた。俺は自分の顔を映してた小型カメラを握り潰し、命運の到着を待つ。これ以上、痛くするのはやめてくれよ――?
●雪原へ
シベリアに発生した小規模ドロップゾーンの殲滅作戦。参加要請を受けた東京海上支部では今、作戦前のブリーフィングが行われていた。
「――これが最後のブリーフィングになるから、状況とか作戦とかの確認しとくね」
礼元堂深澪(az0016)が、資料とともに簡略化した地図を示した。
〈ドロップゾーン簡易地図〉
アイウエオカキクケコサシスセソ
A□□■□□□□□□丘丘丘丘丘□
B□□□■■□□□□□丘丘丘□□
C丘丘丘丘■■□□□□□□□□□
D丘丘丘丘丘■■■□★□□□□□
E丘丘丘丘★丘■■□□□□□□□
F丘丘丘丘丘■■□□□□□□□□
G□□□□□□■■■■□□□□□
H□□□□□□□■■■□□□□□
I□□□□□□□□■■□□□□□
J★□□▲□□□□□■■■□□□
□=雪原 丘=丘陵(雪原より2~4m高所) ■=河跡(雪原より2~4m低所) ★=敵小隊スタート地点 ▲=エージェント侵入位置
※1マスは10m四方(5スクエア)の正方形
「シベリアはもう雪とか降ってるけど、移動用のスノーモービルが用意してあるから大丈夫だよ。ただ、ドロップゾーン内にはみんなの足で入るしかないってことは憶えといてね」
深澪は地図上――Jエに▲マークをつけて。
「みんなはここから突入。従魔がすぐ近くにいるから、それだけ注意しといて」
……従魔の配置や状況をHOPEに知らせたエージェントはもういない。しかし、彼が最期の時まで送り続けてくれた映像のおかげで、次に続く自分たちは備えることができる。
「問題は、ゾーンルーラーが隠れてて動かないってことだね。でも、従魔の動きは「エージェントを射程内へ引き込む陽動」になってるみたいだから、従魔の動きを見ながら探ってみて」
深澪は両の拳を卓の上へ押しつけ、激情の震えを無理矢理止めて。
「このドロップゾーンって、北側にあるおっきなドロップゾーンと連動してるみたいなんだ。だから、ここを潰しても事件は多分終わらない。でも、放っておいたら後でもっと悪いことが起きちゃう。……すごく大変な任務だけどみんな、お願い!」
解説
●依頼
雪原に潜むゾーンルーラーを探し出し、討伐してください。
●状況
・ゾーン内の空は灰色の雲に覆われ、細かな雪がちらついていますが、視界に影響はありません。
・防寒具、滑り止めのスパイクは貸与されますのでプレイングに入れる必要はありません。
●ゾーンルール
・もっともたるルールは「無音」です。よって通信機での連絡は不可能となります。
・共鳴した英雄との会話は問題ありません。また、他のエージェントとは体を触れ合うことで会話が可能です。
・常に東から西へ風が吹いており、長距離攻撃武器は命中率にマイナス修正を受けます。
・移動力は五捨六入で計算。移動力の一の位が1~5なら1マス、6~10は2マスとなります。
●愚神(トリブヌス級?)
・雪原のどこかに潜んでいます。
・アンチマテリアルライフルを装備。
・能力はオープニング記載の情報より推察してください。
・隣接するマスに到達することで愚神を発見できます。
●ウェアウルフ(デクリオ級従魔)
・強襲部隊(10匹)=【Jア】にいる部隊。武装はアサルトライフル。あとは爪牙を併用した格闘戦を行います。基本的に西から東へ向けて攻めてきます。
・迫撃部隊(4匹)=【Eウ】の丘陵から2門の迫撃砲(射程6マス)を撃ってきます。砲撃範囲は縦軸がC~J、横軸がア~コに限定されています。
・狙撃部隊(6匹)=【Dコ】に待機するスナイパーライフル部隊。エージェントが接近すると【C】列へ後退しつつ、射撃と格闘で迎撃を行います。
注:従魔は「愚神の射角を維持する」、「愚神の射撃を妨げない」ことを目的に動いています。
マスターより
皆様はじめまして。電気石八生(でんきいし はちお)と申します。
このシナリオは、シベリア方面でなにやら動き出した不穏な気配と対し、排除していただくものとなっております。「1マス=5スクエア×5スクエア」など一部特殊な設定はありますが、細かな処理はこちらで行いますので、普通にプレイングしていただければ大丈夫です。
レベルなどはあまり気にせずご参加ください。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/10/14 17:10
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最終発言2016/10/04 01:50:01 -
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最終発言2016/10/05 15:05:05 -
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