本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/09/30 12:00
- 完成予定
- 2016/10/09 12:00
掲示板
-
相談卓
最終発言2016/09/30 00:53:50 -
質問卓
最終発言2016/09/27 10:51:00 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/09/26 16:51:43
オープニング
●一過性の食材ブーム
その世界ではとある食材による未曽有の珍味ブームが巻き起こっていた。
それは、『ドラゴンの尻尾』。
食べると香草と共に調理するとなんとも言えない味になる。食感はゴムのような弾力のあるイカのような感じだ。
どこぞの冒険者が冒険者ギルドの経営する酒場に持ち込んだことによって爆発的な広まりを見せ、今、都市も村もドラゴンの尻尾の話題で持ち切りなのだが…………如何せん、『ドラゴン』の尻尾である。仕入れる為にはドラゴンを倒さなくてはならない。
そして、早々ドラゴンが野原を歩いているはずも────。
「いた! ドラゴンだ!」
ミュシャ・ラインハルトは目の前をのしのし歩くその巨大黒蜥蜴に力一杯剣を叩きつけた。見事な花が刻まれたその剣は、一撃でドラゴンの巨体と尻尾を切り離す。
────グァアアアワオオオ!
空気をビリビリ震わせるその声をミュシャは涼しい顔で聞き流し、同時に繰り出された鋭い爪を盾で打ち払った。
「これが、ドラゴンとはずいぶん弱いな」
呟き、また一撃、その身体に叩きつける。
何度かの攻防の末、ドラゴンは地に倒れ伏した。
肉体を失い、【卓戯】のドロップゾーンのひとつであるゲーム世界に取り残されたミュシャと英雄のエルナーだったが、幸いにもそこは現実と同じように生活することが出来た。彼らは『竜牙亭』を名乗る冒険者ギルドで登録を済ませ、適度に依頼を受けて日銭を稼ぎながら、自分たちの肉体を奪った敵NPCであるイルミナートを探していた。
「それにしても────ドラゴンが沸き過ぎだろう」
ドラゴンの尾ブームに応えるかのように、この世界には、まるで雨後の筍のようにこの黒いドラゴンが大量発生していた。
このドラゴンは先日彼女が囚われていた『ドラゴンの塔』に居た個体より随分弱いが、それでも、一般人やこの世界の駆け出しの冒険者には手に余る。従魔で言えばミーレス級と言ったところか。
「それに…………」
打ち倒した黒いドラゴンをミュシャは冷たい瞳で見下ろす。
この黒いドラゴンを見る度、彼女は非常にいらついた。理由はわかっている。以前、自分が非常に危険な目にあった事件で彼女を襲ったドラゴンに似ているのだ。もちろん、記憶のそれよりもここのドラゴンは小さく弱い。
────初めてそのドラゴンを見た時、ミュシャは非常に不快感を覚えたし、それが敵ならば、彼女は萎縮するより片っ端から打ち倒す方事を選ぶ質だった。お陰で、珍味ブームもあいまって、この世界で生活するには不自由のない金銭を手に入れることはできたが。
「────ドロップゾーンになど、いつまでも居ても仕方がない」
友人や顔見知りの居る世界へ戻りたい、そんな気持ちを押し殺して、とりあえず、ミュシャは切り取った尻尾を幻想蝶へと放り込んだ。
『あまり貯め込む前に売って貰いたいな』
微かに笑う、共鳴したエルナーの声にミュシャもつられて笑った。
ところが。
●限度がある
「ミュシャさんの居る世界がドラゴンで溢れそうです」
H.O.P.E.のオペレーターが神妙な顔でそう言った。
手乗りサイズから鯨サイズまで様々なドラゴンが、もうすでに野良猫を見かける頻度で世界に溢れている。
「このままではあの世界のすべてがドラゴンに食い尽くされてしまいます。あの世界ではNPCと化し捕らえられている一般人もまだ居るはずなので、それは困るんです!」
珍味ブームで狩られる側だったドラゴンの逆襲、なのだろうか。
「ミュシャさんからの情報と『最果ての大穴』と呼ばれるところからドラゴンが湧き出ているそうです。彼女は既にそこへ向かって旅立っており、あなたたちは彼女の居るポイントへ転送可能です」
そして! とオペレーターは拳を握った。
「あの世界では、ドラゴンの大量発生にもめげず、まだドラゴンの尾ブームが継続しています。
そして、ドラゴンの尾に対する代価として────霊石が支払われているそうなのです!!」
このドロップゾーンで手に入れられる霊石が非常に高品質なのはすでにわかっている。
「ドラゴンの発生を止めて────ぜひ、霊石を大量ゲットしてきてください!」
●イルミナートの失敗
「うーん……」
イルミナートはうぞうぞとドラゴンが沸く大穴を見つめて唸る。
「世界の────危機か」
顎に手を当てて、一瞬だけ考えた。
「これは…………さっさと次の世界を作った方が早いな」
霊石や金貨目当てにドラゴンを大量生産したイルミナートだったが。アイテムが暴走してしまったのだ。
だが、彼は切り替えが早いたちだった。シミュレーションゲームユーザに例えると、駄目だと思ったらさっさとセーブデータを消してやり直すタイプである。
「しかし、アイテムはもったいない……」
けれども、彼はアイテムに対しては非常に強欲だったので、しばらくそこで状況を観察していた。
解説
シナリオ目的
霊石採集(ドラゴンを狩りまくってその尾と霊石と交換しよう)
ドラゴンの増殖を止める(イルミナートに人形を奪われると失敗)
ステージ:最果ての大穴
世界の果てにあるという火山の大穴らしきもの(5mで埋まってる)。また、そこへ至るダンジョンの総称。
六階層のダンジョンで、麓の一階から入り六階(屋外)へ出るとドラゴンが溢れる火口にたどり着く。
無限ループ・落とし穴がある、この世界のもう二度と訪れたくないダンジョン第一位。
登場モンスターはドラゴン(イマーゴ級・ミニサイズ・飛行×少量)、ドラゴン(ミーレス級・物理攻撃×大量)、ドラゴン(デクリオ級・炎が吐ける×1)であり、どれも大食いで放置すると食糧難を引き起こす。
火山口にはイマーゴ級10体、ミーレス級5体、デクリオ級1体がいる。
※イマーゴ級以外は飛べません
PL情報
イルミナート&ディアレット 六階火口近くの高い岩の上から眺めている。2ターンで撤退。
・イルミナート:金髪・長髪を束ねた鎧姿の男。外見は勇者のようだが、性格は強欲・独善・利己的。金と経験値に目がない。アイテムをたくさん所持。※能力情報は不確かです。
《運命の輪》二回『確定ロール』を行う(TRPGのダイスロール判定時、内容を強制変更)
《影払い》重傷以上のリンカーの共鳴を強制的に解除するらしい
《旅の扉》その場から退却
《追想の矢》(ツイソウノヤ) ガントレットに仕込まれた小さなクロスボウとその矢。打ち込んだ対象の記憶からランダムに”敵”の偽物を作るらしい
・ディアレット:茶髪長髪のエルフ戦士。この世界依存の攻撃・回復魔法が使えるらしい
大量のドラゴンの発生源には30cm程のぬいぐるみ人形と化したミュシャ・エルナーの肉体があります。
ただし、イルミナートを放置すると人形は奪われます。
ミュシャの人形に刺さった追想の矢(ドラゴン大量生成の為の特殊版)を破壊すればドラゴンの発生は止まります。
マスターより
イルミナートたちにどう対応するか、
ダンジョンをどうやって攻略するか、次々出て来るドラゴンとどう戦うか、
無限ループ時や落とし穴の反応など書いて頂けると助かります。
それから、イルミナートのアイテムはイルミナートが居る世界の外へは持ち出せませんし、使用方法はイルミナート以外にはわかりません。
また、ドラゴンの尾は依存性があるのではないかという疑いがあります。適度に食してください。
食材ブームが去った後って、その在庫はどうなるんでしょうね。
一部解説に誤りがありましたので、修正しました。
修正前:※ミーレス級以外は飛べません
修正後:※イマーゴ級以外は飛べません
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/10/06 23:39
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相談卓
最終発言2016/09/30 00:53:50 -
質問卓
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/09/26 16:51:43