本部
不発のアラート
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 6~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/10/08 15:00
- 完成予定
- 2015/10/17 15:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/10/07 21:49:35 -
相談卓
最終発言2015/10/08 06:39:54
オープニング
●3人の指名手配犯
「おいい、アニキ、ちょっと様子がおかしいぜ」
客とはおよそ思えないいかめしい風貌の3人が、通りから銀行を眺めている。
彼らはヴィラン。能力者としての力を犯罪に使う、悪しき犯罪能力者だ。
3人は銀行を襲う算段を立てていたのだが――。
休日だというのに、銀行に、大量の人の気配がする。
「フウム。ひょっとすると、HOPEの能力者がいるのかもしれん。今回は引こう」
ひときわ図体の大きな男は、外見とは裏腹に違和感に敏感なようだった。
「くそ、金が目の前にあるってのによ! ロドリゴ兄弟の名が泣くぜ!」
「落ち着け、弟よ。兄貴の言うとおりだ。慎重にこしたことはない」
「ああ、そうだ、慎重にいこう。捕まったら何もならん」
「チッ。分かったよ。なあアニキ、これで何回目だっけなあ……」
3人はそのまま引き返していった。
ヴィランたちの勘は正しかった。
銀行には、プリセンサーの予測を受け、戦闘の準備をした能力者たちがこれでもかと配備されていたのだから……。
●ハズレ続きの天気予報
プリセンサーとは、ライブスの異変を察知するのが専門の特殊能力者のことを指す。異変を察知するエキスパートであり、HOPEの活動には欠かせない存在だ。無論、この支部にもプリセンサーとしての職務を全うする能力者が多数いる。
プリセンサーが感知できる事件は限られているが、彼らが愚神などの脅威に対抗するための切り札であることは間違いない。間違いはないのだ。
しかしながら、プリセンサーである相馬の表情は暗い。
任務に赴いていた能力者たちから電話で報告を受けた管理官は、複雑な表情をしていた。
「ああ、相馬くん、今回も無事に、ええっと……何事もなく済んだようだ」
「相馬、まーた外したのか!」
同僚に肩を叩かれる。
今回で、プリセンサーが危機を予知したにも関わらず、何事も起きなかったのが10回になる。
スランプなのだ。
「まあ、そういうことはある」
「ハッキリ言ってください、ぼくの予測はアテにならないって」
「そんなことはない。何事もないのが一番だ。危険を未然に防げたんなら、それに勝ることはない」
管理官はそう言ってくれたが、自分を気遣うことばも、突き刺さるように聞こえた。
相馬は大きくため息をついた。
(なにかあってくれ……って思うのは違うけど……こうも当たらないとなると、自信なくしちゃうなあ)
●何度目かの正直
「警告、警告です! プリセンサー相馬が異変を察知しました!」
このようなやりとりが、近頃何度あっただろうか。
HOPE本部の反応はやや鈍い。しかしながら、今回ばかりは――はっきりとした予兆だった。
宝石店を襲う三人の大男の姿。
悲鳴を上げる店員の姿。
三人の男は、宝石をバッグに詰めさせると、笑いながら店員の額を撃ち抜いた――。
予測で見た未来は、あまりにも凄惨なものだった。相馬はぐっと拳を握りしめ、熱弁をふるう。
「きっと、きっと今回は……なにかが起こると思います。プリセンサーとしての直感です」
「自信があるのか?」
「割とあります」
「何割だ」
そう言われると、相馬は言葉に詰まる。
「さ、……3割ほど」
本部の職員からは失笑が漏れた。
「近隣住民からの異変の通報はありませんね」
「能力者の数も限られてるんですよ」
「でも、今回は、なにかあると思うんです」
相馬は必死だった。
「お願いします。プリセンサーとして、対処できた事態を見過ごすなんていやです!」
「わかった。わかっている。何人か能力者たちを手配しよう。こちらとしても、被害を出すことは避けたい」
相馬の目が輝くが、すぐに悪い考えにとってかわる。
民間人に被害がないのであれば、それに越したことはない。だが、プリセンサーとして、相馬は自分の能力に自信が持てなくなりつつあるのだった。
●待ち伏せ
今回のプリセンサーがキャッチした危機は、とある宝石店を指し示すものだった。
それぞれの準備を終えて、襲撃に備える能力者たち。
相馬はモニタの前で身を固くしていた。
(何事もなければ、それでいい、でも、どうか……なにかあるのであれば……万全の準備がある、今のうちに……!)
解説
●プリセンサーの予測
3人組の宝石強盗が、営業中の店内に現れ、客と店員を襲う。彼らは宝石を奪い取り、車で逃げ去っていく。
●目的
宝石店に現れる3人のヴィランを、一人残らず逮捕すること。
慎重に行動すれば、不意を突くことが可能だろう。
また、HOPEの一員として、一般人に被害を出さないように行動することが求められる。
(PL情報)
3人組は、今までに現場の違和感を察知して犯行を中止している。
宝石店に客の出入りを制限したりなどすればヴィランたちには怪しまれずに済むだろうが、その分、一般人に気を配る必要がある。
●場所
アメリカネバタ州ラスベガス、中規模の宝石店。
入り口は表口と裏口の二か所。通りに面してガラス張りになっており、奥にカウンターが一つ。店の中には陳列棚が並んでいる。
店の裏手に小さな駐車場がある。
店はHOPEの連絡を受けて、こちらからの要請に対応できるようになっている。
●登場
ヴィラン<<ロドリゴ兄弟(長男)>>
別件の強盗で指名手配されていた凶悪な強盗犯、長男。
クラスはドレッドノート。戦闘特化の能力者。
見た目に似合わず慎重な頭脳派。
ひときわ体躯が大きく、拳での力技を繰り出す。
ほか二人がやられた場合、不利を悟った場合など、逃げ出そうとする恐れがある。
ヴィラン<<ロドリゴ兄弟(次男)>>
別件の強盗で指名手配されていた凶悪な強盗犯、次男。
クラスはバトルメディック。回復・補助に適した能力者。
戦闘では前に出ず、後ろからの補助に徹する。
ヴィラン<<ロドリゴ兄弟(三男)>>
別件の強盗で指名手配されていた凶悪な強盗犯、三男。
クラスはジャックポット。長距離攻撃に適した能力者。
一番単純な性格をしている。
遠距離でも近距離でも、マシンガンのような銃器を扱う。
スランプ中に相馬がとらえた警告は、すべてこのヴィランたちのものである。
マスターより
プリセンサー、発動!
こんにちは。MSの布川です。
今回は宝石店を舞台に、ヴィランとの戦闘シナリオです。
何者かの襲撃に備えて、事前の準備が可能です。
不信を抱かせること覚悟で一般人を逃がすもよし、何か別の手を考えるもよし、
存分に陥れてやって下さい。
リプレイ公開中 納品日時 2015/10/12 15:07
参加者
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/10/07 21:49:35 -
相談卓
最終発言2015/10/08 06:39:54