本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/08/05 19:00
- 完成予定
- 2016/08/16 19:00
このシナリオは2日間納期が延長されています。
掲示板
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/08/02 22:21:53 -
相談卓…G-YAを救え
最終発言2016/08/05 15:44:47
オープニング
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このシナリオは難易度が極めて高く設定されています。
キャラクターロスト、アイテムロストなどの危険性があり、シナリオ参加時はこのことを踏まえ、十分にご注意の上で参加ください。
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●救出作戦
『あなた』たちは一所に招集され、卓を囲んで座っている。卓上の装置を見つめているのは、直にそこからホログラムの映像が映し出されるはずだからだ。
そう待たされることもなく、装置はジジッとノイズのような音を立てて、1人の男をその場に投影した。
すらりと端麗な、片眼鏡の男。H.O.P.E.のロンドン支部長であるキュリス・F・アルトリルゼイン
(az0056)だということはすぐにわかった。
彼は『あなた』たちに、急な招集に応じてくれたことへの感謝を述べると、間を置かずに状況の説明に入った。どことなく忙しげな様子に感じられ、何かしら切迫した事態であることは想像がつく。
「先の戦闘中に、門の向こうへ偵察に入ったエージェントが1名、現在連絡が取れない状態にあります。詳細は判明していませんが、私たちは、彼がレガトゥス級愚神『エレン・シュキガル』に接触した可能性が高いと考えました」
異世界へと消え、今なお消息を掴めないエージェントの名は、GーYA(aa2289)。負傷者の中にも彼の姿は確認されていなかった。
その事実を告げるキュリスの口調は淡々としていたが、ホログラムに映る表情は余裕がなく、ジーヤの身を案じているのだろうということはひしひしと伝わってくる。
「あなたがたに頼みたいのは、もちろんジーヤ君の救出です。人類の守護者たるH.O.P.E.として、見捨てるなどあってはならないことですから。それに、これは異世界について知るチャンスでもあるのです」
キュリスの言葉に、わずかに熱がこもった。それは研究者としての性分の表れだったのだろう。異世界との接触は南極での世界蝕以来の大事件であり、異世界に関するデータ収集の好機であるとはH.O.P.E.としても認識していたのだ。
「更に、彼を救えれば、我々は『エレン・シュキガル』の情報を得られるかもしれない。いずれ戦わねばならないだろう大敵の情報を事前に知ることができたなら、事を有利に運ぶことができるでしょう」
たとえ遺跡の戦いで愚神どもを退けられたとしても、門の向こうの存在が消え去るわけではない。いつか現世界へと姿を見せることは避けられないだろう。接触したと思われるジーヤを連れ帰ることができれば、彼からその情報を得られる。
しかし、この依頼のリスクは計り知れない。何せ言うまでもなく、門の向こうは人類未踏の領域なのだ。往くことはできても帰れるかはわからない。しかもそこは愚神の制圧下にあり、いわば敵地の真っ只中。しかも次元崩壊が迫るというおまけつきだった。H.O.P.E.からの万全のバックアップは確約されたが、救出はおろか生還すら危ういかもしれないのだ。
『あなた』たちの不安を察したキュリスは、付け加えるように言った。
「こればかりは、あなたがたの意思を尊重するつもりです。実験台になれ、と言うのにも等しいことですからね……。ですが今、頼れるのはあなたがただけなのです」
沈痛な面持ちで深く頭を下げるキュリスのホログラムを見て、『あなた』たちは決意する。
●万の墓場
『あなた』たちは遺跡群を走っていた。戦場の混沌を切り開き、異界への階段へたどり着き、上っていく。
飾り気も何もない扁平な段を、空間の揺らぎで縁取られた不気味な大口へとひたすらに進んだ。
やがてその異界との境界は目の前へと迫り、意を決して一線を越える。
空気が変わった。鉄錆と血の臭いが嗅覚を刺激して、吹きすさぶ風がびゅうびゅうとうるさく『あなた』たちを撫でて過ぎていく。それまでと異質な空間に投げ出されたことを肌で感じた。
そして目の前に広がる光景にあったのは、荒野に武器、磔のための巨大な十字架、それのみだった。果てのない地平に、また果てもなく何万という武器――剣に槍、斧などあらゆるもの――が突き立てられ、その合間に背の高い十字架が無造作に並ぶ。大気は彩度なく、頭上にはセピア色の空と雲があるのみだ。虚ろで、苛烈で、何もかも崩れ去ったような世界だった。
血と武器とが広がるその一帯から、かつて起きただろう凄まじい闘争を想像するのは容易い。整然と並べられた武器と十字架は、死を示す墓標のように見えた。
まさしく墓場と呼ぶにふさわしいその場所を『あなた』たちは当て所なく歩く。門を越えて侵入したはいいものの、肝心のGーYAの所在は皆目見当がつかない。
しかし、歩を進めていった中で、行き当たった。
墓標の間に倒れている人影。
紛れもなく、ジーヤその人だった。門を越えてすぐに『エレン・シュキガル』に接触して気絶したのが幸いして、彼は未だ門の周辺に位置していたのだった――が、『あなた』たちはそれを知る由もない。
だが安心できる状況ではなかった。
ジーヤは多くの影に囲まれていた。2人は黒いローブをまとった巨体、他はそれぞれ武器を携えた何者か。前者は正体不明だが愚神と考えていいだろう、後者はこちらの世界の英雄もとい邪英とするのが妥当だ。
現状確認できるのはそれらだけだが、ここは敵の勢力圏。向こうの増援は当然あるはずだった。
しかし、この機を逃せばジーヤを救うチャンスは二度と訪れないかもしれないのだ。
墓標立ち並ぶ戦野にて、『あなた』たちの戦いが始まる。
解説
■概要&クリア目標
エージェントたちは、愚神勢力との戦闘の最中に門に侵入して消息を絶ったGーYA(aa2289)の救出を依頼される。
異世界の門を踏み越えた先に待っていたのは、荒廃した世界だった。
ジーヤを救出することが今依頼の目標だが、エージェントたちの発見した彼は多くの敵に囲まれていた。
引き際を誤れば全滅の憂き目に遭う可能性もある。退くべき時は退くべき、ということは頭に入れておくべきだろう。
■敵
・ケントゥリオ級愚神『審問官』×2
2mほどの巨体を黒ローブで頭からすっぽり覆った人型愚神。声は発さず、また誰の声も聞かない。
磔のためのライヴスの杭を射出して攻撃してくる。長射程。命中した対象にBS【拘束】を付与する。
物理攻撃タイプ。物理防御が高い上に、同勢力のカオティックブレイドの攻撃を受けない。
GーYAの傍を離れず、撤退するPCは追撃しないようだ。
・デクリオ級邪英『カオティックブレイド』×10(戦闘開始以降、3ラウンド経過毎に2体ずつ新たに出現)
門の向こうの世界にいた英雄たち。傀儡のようにエージェントたちを攻撃してくる。
範囲3の無差別物理攻撃を行う。
・ケントゥリオ級従魔『レガリス・エニア』×0(戦闘開始から7ラウンド経過毎に1体ずつ出現)
すべての敵は『エレン・シュキガル』が定める厳格な秩序の下に動いているため、精神系BSの一切が無効。
■状況
・異世界探査用の小さな金属ボール型端末を1人1個所持している。センサー類が備わっており、情報をライヴスを介して送信することが可能と考えられている代物。単純な調査目的で作られていたものだが、発信器代わりにすることもできるかもしれない。
・次元崩壊が迫っているため、帰還せず異世界に残ろうとした場合は間違いなく取り残される。
・PC一組につき、運搬できるのはPC一組。
・ジーヤは愚神たちにどこかに運ばれようとしている。(PL情報)
マスターより
どうも、星くもゆきです。
今回は救出作戦ですが、状況は極めて不利のようです。
しかし手をこまねいていては彼は敵の手中に落ちてしまうでしょう。
すべては皆さん次第となりますが、くれぐれも墓標に名を刻むことのなきよう。
リプレイ公開中 納品日時 2016/08/16 19:41
参加者
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/08/02 22:21:53 -
相談卓…G-YAを救え
最終発言2016/08/05 15:44:47