本部
上流にダムはいりません
- 形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 4人 / 4~8人
- 英雄
- 3人 / 0~8人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/07/22 12:00
- 完成予定
- 2016/07/31 12:00
掲示板
-
相談とか打合せとか
最終発言2016/07/21 14:04:03 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/07/19 23:45:02
オープニング
●安いからって買えばええってもんでもない
「さて、乙姫(つばき)君、言い訳くらいは聞くけど?」
「全くもって、ないッス」
定休日の喫茶店。その床に自主的に正座をした青年――乙姫。そんな彼の隣には山盛りに積まれたソーメンの箱。量は勿論問題なのだが、それ以外に大きな問題があった。
「箱入りなんだからそれなりの値段するもんやろ。それが安値で売っとるなら、普通疑うやろ」
「そうッスね。でも、そもそもはマスターがそうめん焼きをメニューに組み込むからってーー」
「それはええとしても、数がおかしいやろ、数が」
「そうッスね」
はぁ、と大きな溜息を落とす男――猪野(いよの)は箱を一箱手に取り、その賞味期限を見つめた。
「賞味期限一か月前」
「ホント、面目ねぇッス」
土下座まで披露した乙姫に猪野は今日一番の大きな溜息を落とす。
「一日三食そうめんかな?」
「勘弁してください」
●つまり、こういうことになった
流石に自分たちでは対処しきれないなと思いつつも用途が思いつかない。そのため、猪野はそれらをカウンターの中に積み上げ、平常通り、店を開けていた。
カランカランとベルが鳴って、入ってきたのはクマーーを思わせるような大男。その背には小さな可愛らしい女の子がくっついている。
「お、クマさん、久しぶりですね。山から下りてきた感じですか」
「おう、ついさっきな。っと、そうそう、マスターにこれをやろうと思ってな」
「さいきんのしゅうかくはいのししばっかりなのですよ。おかげでまいにちまいにちいのししばっかりなのです。もう、あちきはあきあきしてるの」
クマさんこと熊王森家(くもうもりや)はドンとカウンターに袋を置く。そして、その熊王に続いて少女――ビーがこのクマがこのクマがとバンバンとその背を叩きながら、文句を猪野に告げる。
「おや、こんなにええんですか? いやー、ありがとうございます」
「いいってことよ。ビーも言ってるが、最近は猪ばっかりでな。うめーもんを食いてーわけよ」
中に入っていたのは猪肉。猪野はそれをさっさと備え付けの冷凍庫にしまい込む。その間にも熊王はメニューを眺め、どれにしようか頭を悩ませていた。
「そーめんやき! おすすめとかいているのですよ」
「そうめんか。そういや、そういう時期だな」
背中から膝に移動したビーはバンバンとメニューを叩き、そうめんに気づいた熊王もふむと頷く。そして、カウンターの横にあるそうめんの山に気づいた。
「……ちょいと聞くが、なんだ、その量」
「ははは、どっかのアホが注文しすぎてですね。やり場がないんですよ。賞味期限まであと一か月ですし」
口では笑っているが目は笑ってない猪野の言葉に喫茶店の奥で清掃をしつつ、ビクリと肩を震わせた乙姫に熊王は苦笑いを零した。ビーは既に頼みたいものを決めたようで熊王にこれこれと彼の胸を叩いて訴える。
「あー、わかった、わかった。マスターこれらを頼む」
「はいよ」
食事も飲み物も満足いくまで摂り終り、ふぅと息を吐く熊王とビー。そして、熊王が猪野にこう提案をした。
「それでそうめん流しはどうだ? 竹ならうちの山で準備できる。水もいい湧水がある。きっとうめーぞ」
「そーめんながし! あちきもたべたい!」
「……それはいいですね。私の友人とかも誘ってみましょう」
「おう、構わねぇが、オレは食うぞ!」
「あちきもくうぞ!」
ぽんと二人揃って腹を叩く様子に猪野は「望むところです」と笑みを浮かべた。そして、清掃していた乙姫は「……休日出勤ッスね、分かってるッス」と呟いていた。
後日、H.O.P.Eに椿祭りの際はお世話になった旨が書かれたそうめん流しへの招待状が届く。
解説
そうめん流しという名の早食いを楽しみましょう!
●そうめん
手のべそうめんだが、賞味期限一か月前という。量は山のようにある。
種類は白玉、薄紅玉、薄紅玉2、緑玉、黄玉、茶玉。白玉は通常のそうめん。薄紅玉は梅を練り込んだもの。薄紅玉2は辛子を練り込んだもの。緑玉は抹茶。黄玉は伊予柑で茶玉はそばとなっている。
●添え物
薬味は勿論、添え物として、錦糸卵や千切りキュウリ、千切りハムもお好みで。持ち込みも可。
●そうめん流し台
天然の青竹を使用し、流す水は湧水を使用。浄水装置も利用し、循環させるようになっている。長さは10mと5m。また、つゆが入った青竹のカップも用意されている。
※長い方では下流にいるとそうめん難民になる可能性大です。
●猪野&乙姫
喫茶店のマスターとそのバイト。以前H.O.P.Eには椿祭りの騒動についての依頼(祭りを邪魔するのは誰だ!?)を出した。今回はその礼もかねて、H.O.P.Eの人を招待。流すのは猪野、準備するのは乙姫が行う。
●くまんばち
下流にそうめんを流さないくらい食べる。大食いの早食いなので二人に挑むのも可。そうめんの合間に猪肉の燻製や干し肉も食べる。
・熊王森家。
無所属の能力者。通称クマさん。クマのように体格がいい男性でクマに間違われることもあるけれど、れっきとした人間。たまに従魔を相手しているだけのただの猟師である。大喰らい。
・ビー
クマさんの相方の幼女。小さい体のくせに吸い込まれるようにその体に食べ物が収納されていく。問題なく大喰らい。たまに人の食べる邪魔をする。
●その他
くまんばち、猪野達以外には彼らの友人が数人短い方でソーメン流しを行っている。
近くには風穴もあり、涼しい風が吹いてる。また、山の上ということもあり、景色もいい。
また、前作に関しては参加してなくても問題ありませんので思いっきりそうめん流しを楽しんでください。
マスターより
そうめんが美味しくなる季節ですね。ということで、そうめん流しを企画いたしました!
俺はそうめんを食べるとき、いつもつゆの中に錦糸卵やキュウリを入れて食べてました。これ、美味しいんですよ。卵を入れることによって、つゆが程よくなりますし。
あ、そうそう一応、辛子以外は全部存在するそうめんです。
調べて気づいたのですが、まさかの蜜柑がそうめんにまでなっているだなんて……。流石、愛媛。一度は食べてみたいもんですね。
辛子そうめんに関しては当たった際のリアクションをプレイングに書いておいていただけると幸いです。
では、ここでならではのそうめん流しを楽しんでくださいませ!
リプレイ公開中 納品日時 2016/07/30 09:41
参加者
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相談とか打合せとか
最終発言2016/07/21 14:04:03 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/07/19 23:45:02