本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 9人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/06/27 09:00
- 完成予定
- 2016/07/06 09:00
掲示板
-
【相談】なつのまぼろし
最終発言2016/06/26 17:10:24 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/06/24 01:32:28
オープニング
●幸福のまぼろし
エーゲ海に浮かぶ四つの島。そこには古代遺跡と鋼の樹木が一本ずつ植えられていた。島に一つずつ、建物に守られたそれは、樹木のかたちをしたオーパーツ『クリュリア』。
五年前、イギリスの運輸会社グラノールはこの四つの島で遺跡とクシュリアを発見した。
クシュリアは触れたものの望む季節の再現と幻を、島とその周囲に発生させることが出来るオーパーツだ。
グラノールは巨額を投じてその島々を再開発した。そして、三年前からそこは春島、夏島、秋島、冬島と命名され、総じて季節島と呼ばれるようになり、世界中のセレブが利用するリゾート地となった。
────優秀なオーパーツとは言え、娯楽でしか活用されなかったそれに、利用価値を見出したセラエノが目を付けた。
セラエノによって春島・秋島が占拠されてすでに十八時間が経過。
ようやく、グラノールからの救援要請を受けて派遣されたエージェントたちが季節島のひとつ、夏島に辿り着いた。
夏島はグラノールの私設軍隊が抵抗していて、まだ完全にセラエノの手に落ちたわけではない。
幻が発動しないぎりぎりの位置で停泊した船でエージェント達は作戦を練った。
────そんな船の一角で、不穏な挨拶が交わされた。
「やあ、お久しぶりだね、ミュシャちゃん。相変わらず、色々追いかけて忙しそうだね」
にこやかな笑顔で片手をあげて挨拶をしたのは灰墨 信義 (az0055)。今回の依頼に協力するパラダイム・クロウ社の研究員だ。
「……ああ。久しぶりだ、灰墨さん」
────二度と会いたくはなかったが。
ミュシャ・ラインハルト (az0004)は信義に挨拶を返すとそのまま船室へ戻ろうとした。
「おやおや、つれないねえ。せっかく久しぶりに会ったんだ。積もる話もあるだろう? 早々会うこともないだろうしな」
「会いたくもないしな」
パラダイム・クロウ社は世界蝕発現後に現れた新技術『魔術』を研究する企業であると一般的には認知されている。しかし、元を辿れば魔術を研究する小規模魔術結社であり、秘密結社セラエノに異を唱え、対抗すべく独自に活動する組織でもある。そこに所属する灰墨も『魔術師』である。
セラエノが『クリュリア』を外に運びだすためには丸一日ほどかかる魔術的な作業が必要である。信義とその英雄ライラ・セイデリア(az0055hero001)はその作業の妨害もしくは解除を依頼されて同行していたのだが────。
「俺はそんなことは無かったよ。ライラだってそうだろう?」
「あら、ワタシは普通にお久しぶりねって感じよ?」
「俺だってそうさ」
きょとんとするライラの隣でにこやかに笑う信義。だが、ミュシャはその笑顔に騙されて今まで散々辛酸を舐めて来た。正直に言えば、ミュシャは信義を嫌っているし信義もミュシャを嫌っている。この因縁は、かつてミュシャが信義をヴィランと間違えて捕まえたところから始まった。その時は信義も充分不審な行動をしていたこともあって、ミュシャが信義に謝罪してライラも許したのだが────信義本人は許す気など更々無かったようで、ミュシャは彼に偶々会うたびに様々な小さな嫌がらせをされてきたのだ。
「依頼は依頼、しかも、相手はセラエノ────灰墨さんも因縁のある相手だ。邪魔はするな」
「俺はいつも邪魔なんてしないだろう」
信義がそう言った時、他のエージェントたちが船室から出て来た。
「おっと、H.O.P.E.の皆さんの話はまとまったかな?」
●誰かの理想を顕現した島
信義とパラダイム・クロウ社は先日のH.O.P.E.所属のエージェントたちとの依頼で、セラエノの捕虜をひとり預かっていた。今回、その捕虜から夏島襲撃の作戦を聞き出していた。
まず、この夏島では基本的に武器・スキルを使うことはできない。要人も遊べる安全なリゾート地を目指したここでは、武器は効果も含めて水鉄砲に変化してしまう。ただし、相手を気絶させることができれば、気絶した人間はこの幻からログアウトし、幻影の効果が無い島の周囲にある浅瀬まで放り出される。
そこで、セラエノは魔法と科学である物質を作り出した。それは、幻を『食う』物質で、子供が遊ぶ粘々したゲル状の物質。それはモンスターの名前から取って『スライム・ブロークントイ』と名付けられた。『スライム・ブロークントイ』は特定の幻を食うアイテムで、この使用により水鉄砲の幻などを取り去り、武器・スキルの使用を可能にする。
「────さて、準備は整ったみたいだし、そろそろ行くかい?」
信義は船の傍に浮かべた小舟に目線を移した。
「灰墨さんは行かないのか」
ミュシャの剣呑な視線に、信義は意外、というように目を丸くしてみせた。
「戦闘は君らエージェントの仕事だろう? 私のような非力な魔術師は役目まで船で寂しく待ってるさ」
そして────信義に見送られて、小舟は夏島の幻の世界へと入って行った。
「きゃああああっ!?」
まず、船の先頭に居たミュシャが異変に気付いて悲鳴を上げた。パートナーのエルナー・ノヴァ(az0004hero001)が驚いて目を丸くする。ミュシャのこんな女の子らしい悲鳴は今まで聞いたことが無かった。
「やだ、これ……何!?」
両肩を抱いてしゃがみ込むミュシャは、何故か今までの鎧姿ではなく、水色のフリルスカート付のビキニ姿に変わっていた。
「夏島の、幻────、っ!」
言いかけて、ミュシャは何かに気付いて顔色を変えた。真っ青になって露わになったはずの背中の傷を隠そうと引っ掻くように指を伸ばしたが、その手はエルナーによって止められた。
「……傷は、無いから大丈夫だよ。水着だけじゃなくて身体自体が幻のようだね」
その言葉に、ミュシャは恐る恐ると自分の身体を見る。細身とは言え剣を振い戦うために鍛えてあったはずの身体が、折れそうなくらい細く、しかし、まるく滑らかなものに変わっている。
「…………」
…………胸は、そんなに変わってない、と思う。特に小さくも大きくもない、はずだし。
手に持っていた武器は水鉄砲に変わっている。
自分の身体ではない、と気付いたものの、また別な妙な恥ずかしさが湧き上がって、そしてはたと気付いた。
「あの詐欺師……っ」
船の上でにこやかに手を振った信義。彼は恐らくこの現象を知っていたはずだ。ミュシャはぎりっと奥歯を噛みしめた。
それでも、目的を思い出し、なんとなく胸元を隠しながら仲間の方を振り返った。
「エルナー、共鳴を…………」
目の前で面白そうに笑って立って居るエルナー。
その身体が、ボディービルダーのようにむきむきになってたので、ミュシャはどうしていいのかわからず絶句した。
解説
目的:セラエノ全員を追い出して、『クリュリア』の樹を守れ
ステージ:夏島海岸(水辺・砂浜)
夏島の幻
とてもリアルで強力な幻です。
男女ともに水着姿になり、下記のような体系へ変化します。
スライム・ブロークントイにぶつかると水着はそのままですが、
現実の体型で同じ水着を着た姿に戻ります。※この状態ではスキル・AGWの武器を使えます。
女性:子供用着せ替え人形や女優などのような均整の取れたスタイルの良い姿に。
※ただし、胸は大きすぎず小さすぎずになるので、元々大きい方は相対的に小さくなります。
男性:筋肉ムキムキのマッチョに。
スキル・AGWの武器を使わない場合、共鳴する必要はありません。
味方:グラノール私設軍隊(セラエノより少数)
グラノール チームA:幻の姿のまま水鉄砲を撃っている
グラノール チームB:AGWの武器・スキルを使用できる(少数)
敵:セラエノ兵(総人数不明)
セラエノ チームA:幻の姿のまま水鉄砲を撃っている
セラエノ チームB:AGWの武器・スキルを使用できる(少数)
アイテム:『スライム・ブロークントイ』
よくあるジェル状玩具とモンスターのスライムに似た物体。
ベタベタ絡まり付き、幻の効果の一部を奪う
しかし、戦闘により大半のスライムが海や浜辺に散らばっている。
使用したい方は、自分で見つける・敵に投げつけられるのどちらかを選択してください。
注意事項
・利用規約に引っかかるような表現は大幅なマスタリング対象です
・水着の幻はスライムには食べられませんし、幻なので脱げることも破れることもありません
・セクシー過ぎる水着は出現しないので、せっかくなので可愛く素敵な水着を着用しましょう
・全員がセラエノと戦うプレイングが無い場合ミュシャ一人で戦うので失敗もあり得ます
・スライム・ブロークントイについてはPL情報です
・間違って性別の違う幻(体の性別に合った水着付)になる方は明記してください
・台詞・RPの記載をお願いします
マスターより
すみません、ひどくて……。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/07/05 22:57
参加者
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最終発言2016/06/26 17:10:24 -
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最終発言2016/06/24 01:32:28