本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/06/17 19:00
- 完成予定
- 2016/06/26 19:00
掲示板
-
相談卓
最終発言2016/06/17 17:16:39 -
質問板
最終発言2016/06/16 22:57:52 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/06/13 21:06:30
オープニング
●タオからの依頼メール
タオ・レーレ (az0020)経由で、エージェント達に一通のメールが舞い込んだ。
内容は下記の通りである。
「これはH.O.P.Eの依頼とは関係がありません。
ですが、皆さんのお力をお借りしたいと思っています。私個人からの依頼です。
そして、どうかこの件はH.O.P.Eへは内密にお願いします。後々、H.O.P.Eへは私から連絡をさせて頂く所存ですが、今はどうか漏らさないでください。
多くはこのメールではお教えすることはできませんが、とある屋敷に忍び込んでほしいのです。
そしてある物を盗み出してほしい。犯罪のような頼み事ですが、これには訳があります。訳は引き受けてくれるのであれば詳しくお話しすることも厭いません。
それでも構わない方はタオ・レーレまでご返信の程、よろしくお願いします。
また、もしこの依頼を引き受けてくれそうな方をご存知でしたらこのメールを転送して頂ければ幸いです。
タオ・レーレ」
もし、タオと面識がある者であればこの内容がとてもおかしいことが分かるかもしれない。だがアドレスは間違いなくタオのものだった。
●本当の依頼主
タオと英雄のゼファー・ローデン(az0020hero001)はイタリア南部のとある町に来ていた。イギリスやエジプトで短剣絡みの騒動が起こっているのは知っていた。自分も何か力になれないか、と考えている矢先だった。
警察署の前を通りがかった際、怪しい男が叫びながら何かを訴えるも警察署から追い出されているところに遭遇した。警察署の扉が閉まると男は疲れ切った顔でため息を逃がす。くたびれたベージュのコートを羽織り、赤毛の髪は伸び放題で、それを後ろで無造作に結んでいる。
彼が叫んでいたマフィアが、盗掘がという言葉が気になったタオは男性に声をかけた。もしかしたら証拠がなく警察に相手にされなくて困っているのかもしれない。マフィアという悪党に困らされているならば、と考えるとタオは男性を放ってはおけなかった。
それがことの始まりだった。
小さなカフェの一角に男性とタオとゼファーはテーブルを囲むように腰かけていた。ゼファーは男の怪しさにおどおどしながら口を噤みタオに身を寄せている。周りに誰も居ないことを確認してから男は口を開いた。
「私の名はコラード。考古学者です。とある剣を長年探していたのですが、それがこの地に住むファミリー、グラーベフルトのボスの元にあることまで分かったのです。グラーベフルトのボスは考古学趣味があり、金にモノを言わせて盗掘品を買収したり、実際に盗掘屋と契約して遺跡から盗掘を行わせていたりとしているのですが、ここの警察はファミリーとの癒着が酷くそのことを話しても相手にもしてくれず……」
「そうだったんですね。それならH.O.P.Eへ依頼をすればいいと思いますよ!」
コラードの話を聞いて同情したような顔をするタオ。だがすぐに名案とばかりに明るい笑みを浮かべた。しかし、コラードは首を横に振る。
「いや、それは……ダメです」
「どうしてですか!?」
「私は……セラエノに属している人間です」
暫く話そうか迷った沈黙の末、沈痛な面持ちでコラードが放った一言にタオもゼファーも身構える。セラエノ、と今H.O.P.Eが敵対している組織の名が出れば仕方のないことだ。
「すみません、ですが、私はセラエノを抜けたいのです」
「えっ!?」
その様子に慌てて言葉を更に繋げるコラード。しかし、その直後怯えた様子で辺りを見回す。もしこれがセラエノにばれればすぐに追手が差し向けられるだろう。
驚くタオにしーっと声を潜めるよう指示しながらコラードは続けた。
「抜けるとすぐセラエノに追われる身にもなりますし、それに今、H.O.P.Eへ助けを求めるとその情報がセラエノに伝わりアレクサンドロスの宝剣がセラエノに渡ってしまう可能性が出てくる。ですのでH.O.P.Eへ依頼することはできないんです」
「宝剣――って! もしかして生命の樹の短剣のことっ! ですか?」
「いいえ、それとは違います。ゴルディアスの結び目をご存知ですか?」
タオは首を横に揺らす。するとコラードはゴルディアスの結び目について簡単に説明をしてくれた。その話はこんな感じだ。
貧しい農民だったゴルディアスは神サバジオスの神託により、フリギアの王となる。
彼は自身が乗ってきた牛車を神サバジオスに捧げるため、柱にミズキの樹皮でできた丈夫な紐を使い、牛車の前方に長く突き出ている二本の棒、轅をしっかりと結びつけた。
そして、「この結び目を解くことができた者こそ、アジアの王になるであろう」と予言を残す。
この結び目はゴルディアスの結び目として知れ渡り、多くの者が挑んだが何百年も解けはしなかった。
しかしアレクサンドロス大王が遠征の際、この結び目に挑んだ。普通の手段では解くことはできなかったが、持っていた剣を紐に振り下ろした瞬間、いとも簡単に紐は切断され解けたのである。
「そしてそのゴルディアスの結び目を切った剣がグラーベフルトファミリーが保有している剣なのです」
「でも、それ、伝説だろ?」
「そうだよね……あの、なんでそんなに欲しているんですか?」
やっとゼファーが慣れて来たのか少し口を開く。タオが不思議そうに首を傾げた。
「それは……私は長年調べてきましたが、世界蝕以降、ライヴスと亜異世界化について知識を得るにつれ、ゴルディアスの結び目における伝説は、ゴルディアスの結び目そのものが亜異世界化していたのであり、それ故に誰も断ち切れなかったのではないかとという仮説に辿りつきました」
コラードの説明についていけず首を傾げるタオ。
「簡単に言えば、アレクサンドロスの剣は亜異世界化を解除できる特殊な能力を持つのではないか、ということです。もしかしたら能力は別のものかもしれませんが、とても重要なものであることは間違いないです」
徐々に説明に力の入っていくコラード。
「ですから、タオさん。お願いします! エージェントの横の繋がりを使って、マフィアから宝剣を盗み出してくれる人を探してくれませんか?」
「――っ! 私が!?」
「もし宝剣を手に入れることができましたらアレクサンドリア支部に寄贈し、セラエノで培った技術も加え研究に貢献します。約束します! ですから、お願いします!」
懸命に頼み込むコラード。このまま放っておくことはタオの性格からして出来なかった。
色々と話し合った結果、コラードが考えた文章をタオのスマフォから知り合いにメールで送った。
そして、コラードは念の為アングラな方法でも別途、協力者を募る。できれば協力者は多い方がありがたい。
ファミリー、グラーベフルトの住処に忍び込み、アレクサンドロスの宝剣を盗み出してくれるエージェントは果たしているのだろうか。
解説
●目的
深夜2時にグラーベフルトのボスの屋敷に忍び込み、アレクサンドロスの宝剣を盗み出すこと
●アレクサンドロスの宝剣
古すぎるためか柄は存在せず、刀身と鞘のみ。
刃は不思議と赤みがかっており、まるで刃に血が纏わりついているようにも見える。
鞘は古いものであるが王に相応しい細かい装飾が彫られている。
現在は屋敷の倉庫の奥の部屋に白い布のひかれたケースに入れられ飾られている。ケースには鍵がかかっている。
●屋敷
丘の上にある大きな屋敷。
庭は視界を遮るように大きな樹木に囲われ、頑丈な門が行く手を阻む。
屋敷の海岸沿いの一角は崖なのでそこだけ樹木は存在しない。
庭には番犬が6匹放たれている。
屋敷の中に入るとまず、広い玄関ホールがあり、右手に2つ、左手に3つ、正面に二つドアがある。
右手のドア入り口手前から、貯蔵庫、キッチン。左手のドアは同じく手前が浴室、奥二つのドアがトイレ。正面は二つとも同じパーティーホールに通じている。パーティーホールが崖に面しており、窓ガラスは天井から床まで、外の景色が楽しめるようになっている。
二階と地下に向かう階段があり、二階には主に客室とパーティールームの真上がボスの寝室となっている。二階の廊下全般から玄関ホールが見渡せる。玄関ホールからも二階の廊下に人が立っていればよく見える。
地下は倉庫だが、奥に一つ重たい金属製の分厚いドアがあり、その先にボスが趣味で集めたものが収められている。この金属製のドアの鍵はボスが寝室に持ち込んでおり、サイドチェストの一番上の引き出しにしまってある。
玄関ホールに二人、二階のボスの寝室前に二人、倉庫の中を見まわっているものが二人、全員能力者で共鳴をしており警備の為にうろついている。
●タオについて
タオ達はコラードがセラエノ脱退がばれた際に襲われても大丈夫なように彼の護衛についており、同行は基本しません。
マスターより
こんにちは、時鳥です。
今回はH.O.P.Eからではない依頼となります。
マフィアはあくどい手で宝剣を手に入れてますので盗んでも表ざたになることはないでしょう。
タオのメールを受け取った、アングラ関係で情報を入手した、など参戦理由はお任せします。
ぜひ、宝剣の入手をがんばって下さい!
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/06/27 18:39
参加者
掲示板
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相談卓
最終発言2016/06/17 17:16:39 -
質問板
最終発言2016/06/16 22:57:52 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/06/13 21:06:30