本部
初夏だ! 田植えだ! バトロワだ!!
- 形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~6人
- 英雄
- 5人 / 0~6人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/05/27 07:30
- 完成予定
- 2016/06/05 07:30
掲示板
-
田んぼバトルの控室
最終発言2016/05/26 14:08:51 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/05/23 02:46:22
オープニング
●精神年齢≠実年齢
「い、今、何て……?」
和やかな雰囲気漂う談話室にて、今し方依頼を終えて一息ついていた森田ととの(az0040)は、緊張感漂う表情で相棒の緋色(az0040hero001)の顔を見つめていた。
周囲の人々も、ただならぬ様子に手を止めて異様な様子の二人に注目している。
「バトルロワイアルをしよう、と言った」
対する緋色は大真面目な表情で先程の言葉を繰り返す。真剣そのものの顔はしかし、よくよく観察すれば微妙に目の端辺りがひくついており、鉄面皮な彼にしては珍しく表情を取り繕っている様子。
とどのつまり、茶番である。
「素手による仁義なき戦い……信じられるものは己の肉体のみ……勝つか負けるか、生きるか死ぬかの大勝負……」
この御仁、強面に似合わずノリノリである。
「あ、そういうのいいんで」
が、残念ながら彼の相棒は既にこの茶番に飽きつつあるらしく、オレンジジュース片手につれない態度だ。カラン、と涼しげな音を立てるグラスの氷。温度差で風邪を引きそうだと緋色は思う。
「まぁつまりだな、知り合いの農家さんが田植え前の田んぼを貸してくれるらしいから、全力で遊ばないかと、そういうことだ」
相棒から発せられる「さっさと話せ」という無言の圧力に屈した緋色は、ほかほかと湯気のたつ、見るからに甘そうなカフェオレを手にして茶番を終了する。何が始まるのかと見守っていた周囲の人々も、一瞬で終わった茶番劇が再開される気配がないことを察すると二人から視線を外した。幾人かは耳をそばだてたままのようだが。
「へぇ、楽しそうっすね」
「……他人事なところ悪いが、当然お前も参加するんだぞ?」
「へぁ?」
ぽかん、とした表情を晒す森田と、ドヤ顔を晒す緋色の対比は見物であった、とだけ言っておく。
●泥沼(物理)のバトルロワイアル
燦々と降り注ぐ初夏の日差し。そよそよと流れる心地よい風。まだ手を入れていない、野原と化している田畑には、シロツメクサやナズナ、ヨモギやスズメノテッポウなどの草花が揺れている。
そんな長閑な風景に、似つかわしくない一団がいた。
「それではルールを発表する!」
ジーパンに白いポロシャツ、麦わら帽子を身につけ首から白いタオル(端の方に青文字で何処かの商店の名前が入れられている)を下げたパーフェクトファッション(笑)姿の緋色が、嬉々とした表情で拡声器を握っている。
相対するのは、話を聞きつけて集まったエージェント達。先日の談話室にいた者もいれば、人伝に聞いてやってきた者、相方に引きずられて強制参加させられている者等様々だ。ちなみに、緋色の隣でぶすくれている森田は強制参加組である。
「ひとつ、武器及び防具の使用禁止! ただし防具は普段着であれば可とする! 言っておくが汚れても知らんぞ! 泥汚れはちょっとやそっとじゃ落ちんぞ!! あと靴は脱いでおくのが得策だとだけ言っておく!
ふたつ、共鳴して参加する者はスキルの使用禁止!
みっつ、首から上、特に目に対する攻撃は禁止! 故意にやった場合は即刻退場処分だ!
よっつ、行動範囲は水を張っている田んぼ1枚分のみ! 田んぼの外に出たものは失格とする! あぜは範囲に含まないから注意してくれ!
いつつ、腹、背中、尻、肩、頭のいずれかが地面についた者は失格とする!
ルールは以上だ! 最後まで勝ち残った者には賞品を進呈しよう!」
緋色からもたらされた賞品、の一言に、場が一瞬ざわめく。とことん疲れ果てた呆れ顔を晒していた森田は、ついに額を抑えてため息を吐き出した。
「なお監督はこの田んぼの持ち主である辰巳さんと、俺の知り合いの笹原さんに頼んだ」
テンションの高い緋色が紹介したのは、パーフェクト農家スタイルの70代男性、辰巳と、ラフな格好に白衣を羽織った30代中頃に見える女性、笹原。二人とも、深緑色のタープの下でアウトドアチェアに腰掛けている。監督というより観戦の構えだ。
「笹原さんは医師免許を持っているから、何かあったら頼ってくれ」
万全の態勢である。ただの遊びに対する緋色の本気加減が留まるところを知らない。
「ご紹介に預かった笹原さぁ! 気軽にさーちゃん先生と呼んでくれていいのさ!」
「なんでいるんすかさーちゃん先生?!」
森田が叫んだ。知り合いらしい。だが当然の如く二人ともガン無視だった。森田は泣いた。
「俺からは以上だ! 当然俺とととのも参加するぞ! 開始の合図は辰巳さんにお願いする!」
緋色の声に、片手をあげて応える農家のおじいちゃん、もとい辰巳氏。寡黙なタイプらしい。
「よし、では5分後に開始とする! 解散!!」
そう言って、緋色はチベットスナギツネを髣髴とさせる表情をした森田を引きずって、嬉々としながら踵を返す。
「ああそうだ。ちなみに、失格したかといって、田んぼから出る必要はないぞ」
途中、振り返った緋色が浮かべた笑みは、それはそれは楽しそうなものであった。
解説
●目的
泥沼バトルロワイアルに勝ち残る
●フィールド
水の張られた泥田
40m×100mほどの広さ(1000スクエア程度)
●基本ルール
1.武器及び防具の使用禁止(普段身に着けているものは除く)
2.スキルの使用禁止
3.首から上に対する攻撃禁止
4.行動範囲は畝で仕切られた田んぼの中のみ(注意:あぜは行動範囲外)
5.腹、背中、尻、肩、頭のいずれかが地面につくか、行動範囲外に出たものは失格とする
●特殊ルール
・足場が悪いため、移動力と回避率が半減
・移動時、5スクエア(10m)ごとに1d6の転倒判定
出目が1:完全成功
出目が2:片膝をつくが成功
出目が3:手をつくが成功
出目が4:靴が脱げて豪快に転倒(靴なしの場合、よろけるのみ)
出目が5:泥に足を取られ尻餅をつく
出目が6:アクシデント発生(1d100の対抗判定、失敗すると転倒)
・全力移動中は転倒確率が上昇する(3スクエアごとに1回の判定)
・その他、判定が必要になった場合は1d100で判定を行う
●その他
・非共鳴状態の各ステータスはマイページの「装備」ページを参照する
・能力者単体での参加はプレイングに記載がない限り「英雄不在」として扱う
※ネタバレ:開始直後に森田ととのが最初の失格者になり、以降妨害に回る
マスターより
どうもでっす!
幼少期に2度ほど自転車で頭から田んぼにつっこんだ経験がある系MS、整です! 良い子も悪い子も真似しちゃダメだぜ!!
ところで、最近の田植えは時期が早いですね。うちの近所だとGWには終わってるところもありました。最近はどこも極早生ばかりなのですねぇ。
おかげでめっきり蓮華草の花畑も見かけなくなりました。あれ、6月頃まで置いとかないとタネが落ちないらしいんですよ。私の中では花冠と言えば蓮華草、だったのですが、最近は白詰草の方がポピュラーみたいですね。
まぁこの依頼には全く関係ない話なんですけども。
それでは宜しくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/06/06 00:29
参加者
掲示板
-
田んぼバトルの控室
最終発言2016/05/26 14:08:51 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/05/23 02:46:22