本部
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- 形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/05/12 19:00
- 完成予定
- 2016/05/21 19:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/05/08 08:41:43 -
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最終発言2016/05/12 12:20:56
オープニング
●ボクの決意
「――見ての通り、私は仕事中なのですが」
マホガニー製の重厚にして機能的な執務机の上、山と積まれた書類からようやく顔を上げたアラン・ブロイズ(az0016hero001)が、ネクタイの角度を正しながら言った。
「なに仕事なんかしちゃってるんだよぉ~!」
ゆるっとキレながらアランのネクタイをぐりぐり引っぱるのは、彼の契約主にしてHOPEのオペレーター兼エージェントの礼元堂深澪(az0016)だ。
「いや、業務時間中ですから」
ぐりぐりされたネクタイの角度をきちきちなおしていくアラン。
「マジメかぁ~! タマトッタルぁ~ってイキってたアラン君はどこ行っちゃったんだよぅ……」
がっくり肩を落とした深澪に、アランはふと窓の外を見やり。
「あのころの私は、若かった」
深澪とアランの出逢いは最悪だった。
細かい話はまだ考えてないから割愛するが、この世界にやってきたばかりのころの彼は金髪リーゼントと三角形に剃り整えた細眉で、「なんじゃゴラぁあああ!?」、「ヤんならヤんぞボゲぁあああ!!」とか言っていた。
「アラン君、ヤンキーだったよねぇ~」
「尖っていましたね。触るものみな傷つけるほどに……。おはずかしいかぎりです」
「夕暮れの河原で張ったよねぇ~、タイマン」
「タイマン張ったらマブダチです――ではなく、私は深澪様のおかげさまを持ちまして、更正することができました」
深澪と出会い、労働という新たな生きかたへ導かれたアランは、初めて生きる実感というものを得た。そして生きることと向き合い、その価値を知った彼は仕事に打ち込み、万来不動産の社長という地位を得た。
「これからもみなさまの笑顔を支えるため、粉骨砕身の覚悟で業務に――」
「ちがうちがうち~が~う~っ!」
深澪が右の張り手でアランの口を、左の張り手でアランの鼻を押さえつける。呼吸を封じられたアランと30秒の攻防戦を演じた末にブレイク。
両者は呼吸を整え、気を取りなおしてまた向かい合った。
「――いったい、なにがちがうと言うのですか?」
「ボクのこと見て!」
ふん! 腰に手を当てて、毎晩「まだ希望とか残ってるからぁ~! 夢だって多分あるからぁ~!」と言い聞かせ続けている胸を張る深澪。
「なんと言いますか、その、がんばってください」
「がんばる――って、そ~じゃなくて! ボク、強そう?」
「弱そうです。というか、弱いですよね?」
「アラン君もね!」
言われたアランは自分の体を見下ろした。
どちらかと言えば細身の体は、どこもかしこもなめらかだ。――昔のシックスパックはいったいどこへ?
「……まあ、仕事仕事で、現場へ出ていませんからね」
「そこデス!」
深澪がアランのネクタイを引っぱり寄せながら声を張り上げた。
「ボクはオペレーター兼、エージェントなんだよ! それどころか、自己紹介にはいっつもエージェント兼オペレーターって書いてるんだからぁ!」
「はぁ」
「依頼、受けようかなって思うんだ」
「えっ!?」
なんて無謀なことを! この世界にゲームのようなレベル設定があるとすれば、深澪など確実に「1」。愚神に叩かれたら死ぬ。従魔にかじられただけでも死ぬ。それがレベル1の現実だぞ!?
「ボクが目ざしてるのは縁の下の力持ちだけど……。この前の香港の戦いで思ったんだ。エージェントのみんなを現場でサポートできるオペレーターになりたいって――」
危険な任務へ向かうエージェントをオペレータールームからだけでなく、現場でも支えたい。
深澪の思いを感じ取ったアランはしばし考え込み、うなずいた。
「わかりました。お供させていただきましょう。依頼は私が選んで必要書類を提出しておきますので、深澪様は出発の日までオペレーター業務を」
「りょ~かいっ!」
アランはやる気スキップで去って行く深澪の背を見やり、ため息をついた。
「まずは初心者向けの依頼を探さなくてはなりませんね。それから私たちの面倒を見てくださるエージェントの方々を募集して……同じ初心者の方にもお声がけしたいところですが」
ワーカーホリックな元ヤンは、やるべきことを整理して組み立てていく。
「私もできるかぎり鍛えておかないといけませんね。相棒の一途な思いを支えるために」
解説
●依頼
私ども(礼元堂深澪/アラン・ブロイズ)とともに従魔を討伐していただきたく思います。
●状況
・深夜、繁華街の裏路地にミーレス級のネズミ型従魔が多数現われるようになったとの報告がありました。私どもはこの従魔群を討伐しに参ります。
注1:この戦闘では10体の従魔を「1ユニット(=1体)」としてカウントいたします。
注2:数が減った従魔は、合流して1ユニットを形成しようとするようです。
●地形
・裏路地は2ルート(カラオケ屋裏、日サロ裏)に別れており、各ルートに1~8ユニットの従魔が隠れております。
・1本のルートに複数の従魔ユニットが潜んでいた場合、戦闘が起こると同一ルート上にいる従魔ユニットが奇襲をかけてくる模様です。
・2ルートとも、路地裏の幅1スクエア、長さは40スクエアで、左右を分厚いコンクリートのビル壁で挟まれております。
・2ルートとも、進んでいくと最奥の空き地(横10×縦5スクエア)に出ます。
・路地裏には灯がございません。
・私どもは2本の路地の入り口にて、情報の整理と伝達、緊急時の回復を行います。
●ミーレス級ネズミ型従魔×20
・見た目は大振りなドブネズミとなります。
・噛みつき/引っ掻き=近接単体物理攻撃(いずれも毒による「減退」のBSが付与されております)。
・従魔は生命力が半分になると(1ユニット中5体が消滅すると)空き地へ逃走し、そこで待機しているユニットと合流しようといたします。
・みなさまと遭遇いたしませんでした従魔も空き地へ向かいます。
●備考
・不慣れな私どもに、戦いかたについてのアドバイスや、オペレーターに任せたいことなどをご教示いただけましたら幸いです。
・私どもと同じ新人の方も歓迎させていただいております。
・今回は「遭遇戦」ルールが適用されます。
・通信機器のご準備をお願いいたします(お持ちでない方にはお貸しいたします)。
マスターより
みなさまはじめまして。電気石八生(でんきいし はちお)と申します。
こちら、礼元堂深澪(az0016)さんといっしょに従魔を退治していただくシナリオとなっております。
彼女と連携し、路地裏の危険を排除していただけましたら幸いです。
また、描写注文表をご用意しております。
描写重視要素がおありの方は、お手数ですが本シナリオタイトル下の私の名前をクリックし、紹介ページにてご確認いただきますようお願いいたします。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/05/17 11:18
参加者
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