本部
その追撃者達を撃退せよ
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/04/26 07:30
- 完成予定
- 2016/05/05 07:30
掲示板
-
荒野の迎撃戦作戦会議室
最終発言2016/04/25 22:26:26 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/04/23 20:59:59
オープニング
●表は弔意。裏は策謀
とある場所で、とある組織の最高幹部が息を引き取ろうとしていた。
「ヤーセル様……フランツ・フォン・ノイラート様が参られました」
医師の呼びかけと共に、1人の男がヤーセルと呼ばれた男に歩み寄り、その手を握る。
「お前を30年来の同志と見込んで頼む。フランツ。どうか我が孫娘エステルの後見となって、共に『シーカ』を盛りたててくれ」
「謹んでお受けいたします、ヤーセル様」
フランツと呼ばれた男が内心の感情を隠し、謹厳な様子を見せて応じる。
医師達がヤーセルの死を告げたのはその後の事だった。
そのフランツは自室で、己の密偵よりエステルのいる館が、愚神や従魔達の襲撃を受けたとのからの報告を受けていた。
密偵からの報告では、館の使用人達は全滅したが、唯一エステルだけが突如現れた『英雄』らしき存在に助けられ、襲撃した愚神や従魔達を全滅させ行方を晦ませたとの事だ。
一瞬瞑目すると、フランツは密偵にエステルの追跡と保護を命じた。
そして密偵が消えたところで、フランツは己の影に声をかける。
するとフランツの影が揺らぎ、部屋の隅に人の姿をした何かが現れ、フランツに向け片膝をつき頭を垂れる。
フランツはその存在に命じる。
シーカの秘密がエステルよりどこかへ漏れる事態は防がなければならない。
シーカの人間達よりも先にエステルに追いつき、その口を封じろ、と。
その存在は頭を垂れてフランツに応諾を示し、こう提案した。
『この世界では通りすがりの愚神や従魔達に、人間達が襲われて死ぬ話はありふれたものです』
自分の直属部隊を使うので、事の正否に関わらずフランツは無関係でいられるとの愚神の提案をフランツが受け入れると、つかの間部屋に生じた一陣の風に紛れ、愚神の姿は消えた。
フランツは自分に協力する使い勝手のいいこの愚神を重用していた。
そしてこの愚神の動かす災厄達が、追撃者となってエステルとその英雄を追う事になる。
●追撃者
その追撃者となった愚神達は、追跡の末、エステルのいる街に出没した時点でH.O.P.E.所属のプリセンサーによってその存在や規模などを捕捉され、直ちにこれを防ぎ止める為の依頼が斡旋されることになる。
部屋に急遽集められたあなたたちリンカーに向け、担当官がスクリーンにある都市の地図を映し出す。
その都市は別件で既にH.O.P.E.のエージェント達が集められ、これから出撃する場所でもあった。
「現在この都市に流れてきた何者かと、この都市のギャングの間で騒動が起こり、警察を巻き込み多数の負傷者が出た事から、今別室で騒動鎮圧のための依頼を斡旋しています」
騒動鎮圧や何が起こっているか調査する話は、そちらの依頼で行われる形になるとの事らしい。
「こちらでは、プリセンサーの感知した愚神や従魔達への対処が主な依頼内容になります」
そして担当官の口から、プリセンサーの感知した内容が伝えられる。
「これからこの街に現れる愚神は1体。ケントォリオ級です」
その目的は不明ながらも、その強さから鑑みて、この愚神を放置すればその街の人間達が皆殺しにされる事は容易に想像できる。
そして従魔達については全て骸骨姿の従魔で、強さは推測でミーレス級との事だ。
現在現地のH.O.P.E.別働隊の手で、既に発生している騒動から逃れた全ての人間を退避させ、周囲の封鎖に当たろうとしているが、いまだに騒動の野次馬が多く存在し、そちらへの対処へ動員限度の人数を出しており、現在の任務に専念するので手一杯であるため、増援や別任務要請には応じられないとの事だ。
またH.O.P.E.以外で、現地の人間達の所属する全ての組織への要請は、上層部より次の言葉と共に認可できないという判断が示された。
『彼らにも帰りを待つ家族がいる』と。
なお無線は全員に貸与されるが、担当官はこう助言する。
「ご不安でしたら緊急連絡にはライヴス通信機をお使い下さい。それならば指定先の通信機を持つ方以外の他者に話を傍受される危険はありません」
既に現地には『あなたたち』という精鋭たちを送り込む『露払い』として、エージェント、真継 優輝(az0045)とシャレーク(az0045hero001)を含めた先発隊が出撃している。
彼らに託された任務は2つ。1つ目は可能な限り、これから現れる愚神と周囲の状況がわかる情報を集める事。
2つ目は、愚神達の率いる従魔達を街に入られる前に掃討する事だった。
●迎撃地点は
そして『有志』達は満身創痍で帰還し、従魔達の掃討完了と、入手できた情報をH.O.P.E.に報告する。
その内容を整理分析した結果、判明したのは以下の3点だ。
・これから街に来る愚神は、空気をライヴスで圧縮硬化した刃を構築し、斬撃を繰り出してくる。刃の長さは目測10mだが、射程や一回に放つ刃の数は不明。
・従魔達を全て失った愚神は、現在速度を上げて街へ向かっている。
・この愚神を街の周囲に広がる見通しの良い荒野で迎撃できれば、街への被害を抑えられる。
優輝を含む『有志』達はそれらの情報を『あなたたち』にもたらしたが、貴重な回復役として守られていた優輝を除き、全員集中治療が必要で、彼らへのこれ以上の任務要請も一切認められないとH.O.P.E.より報告があった。
そしてスクリーンに映された現地地図が、これから愚神がやってくる方角部分を拡大され、地図の中で、愚神を示す赤い点が、その先にある街を目指して荒野の中を一直線に突っ切って進んでいるのが『あなたたち』にもわかる形で示されている。
敵の移動速度と街との距離を鑑みると、現場へ直行するならば荒野で迎撃できるが、現場へ直行する前に別の行動を取ると敵の荒野到達に間に合わなさそうだと、『あなたたち』にも判断できた。
担当官が皆様に頭を下げて訴えた。
「騒動につきましては、別班の方々が解決します。どうか皆様にはこの街にこれからやってくる愚神達を撃退し、街を守ってくださいますようお願いいたします』
そして『あなたたち』は、現地へ到着後、現地にいる別働隊に感謝の言葉を残し、あなたたちの回復を支援する役目を与えられた優輝と共に動き出し、あなたたちは弾丸のような速さで街へとやってきた愚神と対峙する。
「我が憎悪と命の続く限り。お前ら人間とこの世界を1つ残らず斬り刻むのが、我が切なる願い(ホープ)」
そう告げると、その愚神は大きく両腕を広げて戦闘態勢をとり、あなたたちにこう名乗った。
我が名はフィロ。属する組織は『パラダイス・メーカーズ』(楽園の作り手達)と。
●潜伏
どこかの遠い高所から密かにあなたたちと愚神の対峙を見つめる謎の人物がいた。
「さて。お手並み拝見と行きましょうか」
私は自分に手出しをされない限り攻撃はしないつもりですが。
解説
●目標
愚神の追撃を迎撃し退けるor20ターンしのぐ
登場
ケントォリオ級愚神『フィロ』
愚神組織『パラダイス・メーカーズ』(楽園の作り手達。以下『PM』と略)に属する愚神。
今回PMの首領からの指示を受け、追撃者となってこの街に来た。
人間を憎悪しており、人間の言葉に耳は傾けず殺しにかかる。
二回行動。ライヴスで空気を圧縮硬化して構築する無数の刃で攻防する。
防刃
射程3以上の射程攻撃を、無数の刃で編まれた壁で『切り刻み』防ぐ。
煌刃
空間に浮遊する刃を無数に構築し、切り刻む。範囲5(射程1~10)
(以下PL情報)
この他にも何か斬撃の種類がある模様。
フランツ・フォン・ノイラート
暗殺結社『シーカ』幹部。今回現れた愚神の上位存在であるPMの首領と協力関係にあり、愚神や従魔達の襲撃で生き残ったエステルへの追撃と口封じを首領に命じた。
真継優輝
今回唯一の有志。使用スキルはケアレイ、クリアレイ。皆様の指示に従う。
状況
とある海外の1都市。現在内部でOPに出たエステルと『英雄』、ギャング達が乱闘中。
現場へ直行するならば荒野で迎撃できるが、現場へ直行する前に別の行動を取ると敵の荒野到達に間に合わない。
街周囲の封鎖と残る住民達の避難は完了しつつあり、迎撃予定地点の周囲にはH.O.P.E.の手で非常線が張られ、民間人は接近できないよう取り計らわれている。
無線貸与済み。
マスターより
岩岡志摩です。
OPのうち『表は弔意。裏は策謀』『潜伏』の部分はPL情報となります。
こちらはエステル達を追撃する愚神を迎撃する話になります。
急げば街を戦闘に巻き込まずに済ませることができます。
目標にない行動を達成しようとする場合、難易度は上がります。そしてそれらの行動は、果たして眼前の愚神の刃から街や人々を守る以上に大切な事でしょうか?
質問は真継優輝が回答します。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/05/02 10:11
参加者
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荒野の迎撃戦作戦会議室
最終発言2016/04/25 22:26:26 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/04/23 20:59:59