本部
きみがすき。(修羅場編)
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~6人
- 英雄
- 6人 / 0~6人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/03/19 19:00
- 完成予定
- 2016/03/28 19:00
掲示板
-
相談卓
最終発言2016/03/17 18:05:26 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/03/17 14:44:05
オープニング
●ハッピーホワイトデー!
太平洋に面した港へのアクセスが良く、ちょっと温泉があって何件かある宿泊施設の評価が軒並み良いだけの、日本のとあるちいさな町。
その街は、今、港へ向かうリンカーたちで溢れていた。町民のほとんどは「なんだかわからないがH.O.P.E.の社員旅行でもあるんだろう」という認識であった。
ちなみに、その町には地元の商工会議所青年部が作ったローカルラジオ局があった。その為、町中の地元商店は皆そのラジオ局をBGM代わりに一日中流していることが多かった。その名も「ハートリンク地元っ子放送局」略して「ラジオ ジモハー」。町外れの田圃の真ん中にぽつりと建つ、廃園となった幼稚園を利用して作られた放送局だった。
ところで、とあるたいしたことの無いイチ愚神から放たれた一体の従魔がその放送局のマイクに憑依した。
そんな町で、そんな状況で、三月十四日。世間はホワイトデーを迎えようとしていた。
●とある優しい地元ラジオDJのトーク
ハッピィイホワイトディ! もうすぐホワイトデーだね!
バレンタインと違ってホワイトデーって少し地味だって言うし、インターネットなんかではバレンタインと合わせて面白がって「お菓子業界の陰謀」だとか「リア充イベント死ね」なんていう風潮もあるけど。
こんな日に、この町にも何人かきっと死ぬほどドキドキしながらプレゼントを待っている女の子や、緊張で真っ青になって義理か本命かなんて考えてプレゼントを選んでる男の子が居るわけだよね。
ホワイトデーはそんな人がどこかにいる、大切な日なんだと思う。
そんなことを考える僕から今月発売の新曲を流したい。こんな季節にぴったりの消極的な恋の歌を歌ったこの曲。歌っているのは新人のリンカーの男女ユニット『fuwa_fuwari』。なんと今この町にも来ているらしい。もしかしたら、会うこともあるかもね!
それでは、『Fight ☆ to run!』。
●台無しだよ!
町は混沌を極めていた。
詳しく言うと、町の至る所で様々な修羅場が演じられていた。
更に詳しく言うと、町のあちこちでリンカーたちがパートナーと揉めていた。
とことん詳細に述べると、町のあちこちで能力者と英雄が修羅場を演じて町民から冷たい目で見られていた。
「どいて、僕は新天地に向かうんだ! こんな小さな町には居られない!」
「いかないで! あなたは私の天使、いえ、神なの! そう、神……GOD──この世に居るべき存在ではない……あなたを私は永遠にする!」
「おい、ちょっと何をやめて!」
「きゃっ、あ、やだ。ごめんなさい……えっ、顔赤くなんてないです! 違うの、これはっ」
「ふ、ふん、あたしの可愛さに気が付いたってことかしら!? やだ、顔の赤いあなたも可愛いなんて思ってなんてなくもないんだからねっ!」
ひとりの少年が唖然としている父親の袖を引いた。
「パパ―、あのひとたちなにやってるの?」
「リンカーっていう普通じゃない人たちだから見ちゃダメだ!」
はっと我に返った父親は慌てて少年を抱えて家へ向かいながらこう思ったと言う。
──リンカーって乱れてんなあ……やっぱりちょっと普通と違うんだな。
●とあるエージェントの場合
ぼんやりとラジオを聴いていたミュシャは突然、息苦しさを感じた。急に、斜め隣に座った青年のことが気になった。ぎょっとして、思わずミュシャは指先で飲んでいた紅茶のカップを弾いて倒してしまった。
「いけない!」
そちらを見ないように慌てて台拭きを手に取ると零れたお茶を拭き取る。
──いや、だって……。
だって、同じ部屋に居るのは、彼女を導いた英雄のエルナーなのだから……。
「ちょっと、私、外に空気を……」
頬を赤らめて立ち上がったミュシャは目を見開いた。
「……あ」
なぜか旅支度をしたエルナーがバックパックを背負うところだった。
「えっ、依頼の出発はまだ……」
「ごめん、ミュシャ。旅が僕を呼んでいるんだよ」
「旅? 今はそれどころではないですよね」
「でも、明日は明日の風が吹くって」
「そうか、何を言ってるんだ」
思わず、口調の変わるミュシャ。
「そうだね、僕は君を置いていけない。今から一緒に行こう」
「何を言ってるんでしょうか」
頭では何言ってんの、この人……と思うのに、エルナーに両肩を掴まれて動悸が止まらないミュシャ。
「これが、解散の危機というやつか」
「何を言ってるの、ミュシャ?」
とりあえず、胸と頭が痛くてどうしていいかわからない。
解説
デクリオ級従魔:ラジオ局の放送機器に憑依した従魔。巨大な姿で暴れている。この従魔を倒せば催眠は解ける。コードを鞭のように唸らせて攻撃。強くはない。
キャラクターシートの性格傾向の項目をご覧ください。
『冒険/恋愛』のステータスがあると思います。
こちらを、中心を0とし、冒険側にマイナス、恋愛側にプラスとして数値を振ってください。
冒険 □□□□□ 恋愛 → 冒険 -2/-1/0/+1/+2 恋愛
ミュシャは(冒 □□■□□ 恋)ですので0、エルナーは(冒 ■□□□□ 恋)ですので-2になります。
その数値によってパートナーに対して下記のような症状が現れます。
-2:冒険に出たくなり我慢ができません。最悪家出する。
-1:スリルを求めて悪戯・危険行為を始める
0:相手(能力者/英雄)にほのかなときめき/肉親のような過剰な親しみを感じ戸惑います。
+1:激しい恋心/激しくリスペクトにより、きゅんきゅんときめきがとまりません。あばたもえくぼ、どんな行動も好意的に素敵・素晴らしく「すげーな!」となります。例え、花粉症で鼻をかんだだけだとしても。
+2:思いつめて、ターゲットを殺す以外考えられなくなる。どうしよう? アノヒト(能力者/英雄)が好きで好きでたまらない。こんな汚れた世の中にアノヒトを置いておくなんてできない、そうだ、アノヒトを永遠に自分のモノにしてしまおう。この手で現世とのつながりを断ってあげるね……だいじょうぶ、いたくないいたくない、いまのままのきみがすき。素晴らし過ぎるアノヒトを永遠にして後の世に語り継がれる伝説にしよう!となります。
・舞台
港へのアクセスが良いため、香港へ向かうリンカーが一時的に多く滞在している小さな町
・敵情報
催眠電波をローカルラジオ局の音楽に合わせて流す従魔です
・NPC情報
巻き込まれたミュシャ&エルナーですが、エルナーが旅立ちそうなので依頼には参加できません
マスターより
恋は突然落ちるものと言いますが、それはともかくとしてみんなが変です!
あなたはこの町に滞在するエージェントの中でも比較的まだ理性を保っており、なんとか邪魔する恋心等(?)を押さえて相棒と自分(?)を説得して共鳴を果たすという大仕事を果たし、敵を倒すのです!
・注意事項
RP中心の恋愛(?)コメディです。台詞多めのプレイングをお願い致します。
英雄はAGW以外の攻撃は効きませんが、監禁なんてされたら嫌だと思います。
あまり暴走し過ぎるとH.O.P.E.エージェントの評判に関わりますのでご注意を!
ハッピーホワイトデーです!
私から皆様へ、ホワイトデーの贈り物になればいいのですが!
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/03/28 20:58
参加者
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相談卓
最終発言2016/03/17 18:05:26 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/03/17 14:44:05