本部
白黒つけよう、ホワイトバレンタイン
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 7人 / 4~8人
- 英雄
- 7人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/03/17 09:00
- 完成予定
- 2016/03/26 09:00
掲示板
-
白黒つける卓
最終発言2016/03/17 01:19:45 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/03/16 18:41:36
オープニング
●ホワイトデーのお返しをくわえていった白猫
「あの、これバレンタインのお返しってことで……」
「えっ」
ホワイトデーのワンシーン。
照れながらチョコのお返しのプレゼントを渡す男と、どうしていいかわからずに困っている女。
男が渡そうとしたものは、輝く高価なブレスレット。
重かった。
女が渡したのはやっすい単なる義理チョコなのに、ウン万もしそうな返しって重すぎる。
困った。女はひたすら困った。
救いが訪れたのはその時だった。
「ウニャー!」
「おわっ!? ちょ、ブレスレット返せーーー!!」
突然、白い体毛に覆われた猫たちに襲われ、ブレスレットを持っていかれた。
光り輝くそれをくわえて、走る。走っていく。ぐんぐん遠ざかってブレスレットは彼方へと消えた。
内心ホッとしながら、女は膝をついて途方に暮れていた男の肩に手を置いて慰める。そして「残念だったね」とか声をかけてあげようと口を開いた時に気づいた。
男が、白猫が走っていった先とは違う方向を見つめていることに。
何を見ているのだろう、と女も男の視線を追う。
その先には、なんかめっちゃでっかい黒猫が歩いていた。
「にゃーーー」
巨大な黒猫は、呆然としている男女の前を悠々と通りすぎていった。
●賢い白猫、バカな黒猫
「にゃんこが街中でやっちゃってくれているようです」
もう何言ってるかわからねえ。毎度のことながら若干おかしな形で依頼を切り出してくるオペレーターに対して、エージェントたちは半ば諦めたように無言で頷く。
「失礼。街の中で猫型の従魔と思われるものが、ホワイトデーのお返しをくわえて持っていってしまうそうなのです」
ホワイトデー。そういえばそんな時期か。
「苦情等で集まった情報を総括すると、普通サイズの白猫が10匹ほど、巨大な黒いデブ猫が1匹いるそうです。白猫は普段は潜伏しており、ホワイトデーのお返しを渡す瞬間を狙って現れるそうです。ブレスレットとかハンカチとか、単純にお菓子とか。理由はわかりませんが、プレゼントを奪っていって嫌がらせをするのが目的なのでしょうかね」
ピンポイントで狙ってくるとは、ツワモノである。黒猫のほうはどうなのだろう。
「黒猫はとにかくバカすぎて行動が読めません。行列のできるラーメン店に並んでいた、道路を走る車に轢かれた、女性を追いかけていた、など『こいつ何やってんの?』という情報しかありません」
マジで黒猫何やってんの? 見るもの全てに興味津々なの?
「明らかにバカ猫ですが、白猫に比べて力の強い従魔らしく、先ほど轢かれたと言いましたが吹き飛んだのは車のほうでした。恐らくデクリオ級ほどの力はあると思われますので、ご注意を」
ホワイトデーを荒らす白猫と、何やってるかわからない黒猫と。
骨の折れそうな捕り物の、開幕である。
●美女と野獣、争う
「バカね。そんなデブ猫1匹じゃ話にならないに決まってるでしょ」
「何を言うか! こういうものは数より質なんじゃい!」
真昼間、どことも知れぬカフェのオープンテラスで議論を交わす男女。豪快な黒ひげの中年巨漢オヤジ、艶やかな白い髪をいじる麗しい女。まさしく美女と野獣だった。
2人は、数と質のどちらが大事かということを話しているようだった。周囲の客が訝しげに彼らを見ている。
「数が多いほうが効果的よ」
「ちっこいのを何匹放とうが無意味じゃわい。でかいのをどーんと1匹じゃ! 我輩の考えに間違いはない!」
「何が間違いない、よ。ロンドンでは失敗したじゃない?」
「ぐぬぬ……!」
「私は香港に行こうって言ったのに、あんたが絶対日本に行くって聞かないから、面白そうなイベントも逃しちゃってるしね。頭が悪いって認めたら? 楽になるわよ?」
「あーあーそんなこと覚えてないわい!!」
多少の脱線を繰り返しつつ、両者の主張は平行線。
だが、その先に出した結論は2人とも同じものだった。
『どちらが正しいか、ひと勝負して“白黒”つけようじゃないか』
かくして、ホワイトバレンタインを舞台にした、本当にどうでもいい勝負の火蓋が切られたのだった。
解説
■目標
街に現れた猫の従魔を駆逐して、被害を抑える
■敵
・ミーレス級従魔『白猫』×10匹
賢い白い猫。外見は通常の猫と変わらない。
普段は潜伏している。誘き出すのが効果的だろう。
ホワイトデーのお返しをしているところを邪魔するのが好き。
『男→女』に限らず『男→男』でも『女→女』でも顔を出す。
だが『女→男』だと出てこない模様。
何匹誘き出せるかは演技力次第。
何回でも誘き出しは可能だが、同じ人間同士でやると反応しない。
・デクリオ級従魔『黒猫』×1匹
バカな黒い猫。全長3mほどの巨大デブ猫。
でかいので街中を歩いていれば発見は容易だろう。
見るもの全てに興味津々なので戦闘中でもそっぽを向いてどこかに行ってしまう可能性あり。
珍しいモノでも見せてやれば反応するかもしれない。
攻撃を命中させた相手にBS封印を付与する。さらに2スクエア吹き飛ばす。
■場所
白猫は緑豊かな広い公園内に潜伏
黒猫は市街を闊歩
■状況
・駆逐に時間をかけるとH.O.P.E.への苦情が増えていく
※『●美女と野獣、争う』はPL情報
彼らは顔見せ程度はするかもしれませんが、戦闘はありません。
マスターより
どうも、星くもゆきです。
今回は、香港が過熱する一方、日本ではこんなことも……というシナリオです。
デクリオ級もいるので完全に気を抜いて、というわけにもいきませんが、息抜きにでもどうぞ。
リプレイ公開中 納品日時 2016/03/25 18:59
参加者
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白黒つける卓
最終発言2016/03/17 01:19:45 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/03/16 18:41:36