本部
卓球の選手にまつわる少々のこと
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 4人 / 4~8人
- 英雄
- 4人 / 0~8人
- 報酬
- 少なめ
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/01/17 22:00
- 完成予定
- 2016/01/26 22:00
掲示板
-
相談卓
最終発言2016/01/17 20:32:02 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/01/16 22:13:25
オープニング
●高校時代の最後の大会
「ありがとう……三年間楽しかったよ」
その言葉を聞いたとき、俺こと国田ユキオは嘘だと思った。
卓球部のダブルスでずっと組んでいた三年間、自分はずっと相棒の田河ヨシに頼り切っていた。ヨシは部員がほとんどいない卓球部で唯一の経験者で、ずっと真面目に卓球をやっていた奴だった。ヨシのおかげで、去年の大会は良いところまで行けた。
けれども、今年は駄目だった。
味方のミスの連続で、一回戦敗退。チーム戦であるから、俺とヨシだけが勝っても全体の勝利には繋がらなかった。負けが決定したとき、ヨシは晴れやかに笑った。
でも、俺はその笑顔に見合う努力をしたことがあっただろうか。
●もう努力なんてしたくなかった
受験勉強に、身が入らない。
もうすぐ本番なのに、最後の大会のことが頭にちらつく。もっと練習すればよかった、という後悔ばかりが浮かんできて勉強に身が入らない。いや、それよりもっと酷い。
「俺、おまえと同じ大学を志望するから、大学に行っても卓球をやろうぜ」
ヨシは、俺にそう言った。
俺は、大学にいっても努力をしなければならないのか。ヨシの隣に居続けるために、また努力をしなければならないのか。また、ヨシの足を引っ張り続けることを我慢しなければならないのか。そんな俺の前に、英雄が現れた。英雄は、俺にこういったのだ。
「俺と一緒に、勝利をもぎ取ろうぜ」
俺は、その言葉に頷いた。
もう、努力なんてしたくなかった。努力して、足を引っ張って、「ありがとう」なんて言われたくはなかった。
●ヒーローは偽物なのか
最近、俺の周りがにわかに騒がしい。
中学、高校とぱっとしなかった選手の俺が大学になってから華々しく活躍し始めたせいだろう。俺の活躍のからくりは、簡単だ。英雄とリンクをして、大会や練習に出ている。俺の見た目は英雄とリンクしても全く変わらないし、普通の人間と試合をするときはいかにリンカーとしての力を抑えるかが課題だった。
試合中は、それなりに上手くいく。
だが、練習中は集中力がないのかそうもいかないことが多かった。あと少しでラケットを折り曲げそうになったり、ボールを握りつぶしてしまいそうになったり、スマッシュで壁に穴を開けそうになったり……例をあげるときりがないぐらいに俺は色々とやらかしていた。
そして、それをなんとか乗り越えて俺はヨシに相応しい相棒にようやくなれた。なのに、HOPEに目を付けられてしまったようである。監督の話によれば、近いうちにHOPEの連中が、俺たちの練習を見に来るらしい。国際大会で身体能力が高いリンカーの出場がバレれば重大なルール違反だ。だが、下手な疑いは俺の選手生命を危うくするかもしれない。だから、学校はHOPEというプロに調査を依頼したのだ。
頑張って、あいつらを騙さなければ。
俺は、二度とヨシの隣に立つことはできない。
今度は「ありがとう」すら言ってもらえない。
解説
・国際大会選手候補であるユキオに、リンカーであるという疑惑がもたれています。HOPEより派遣された皆さんは、ユキオたち練習風景を視察し、リンカーであるかどうかの有無を判断してください。以下は、現時点の調査報告書になります。
大学の体育館……立派な体育館。大抵の運動に使う道具はあり、広い。体育館にあるものでユキオに練習試合を申し込むことやプレッシャーをかけることが可能。体育館の半面はバスケット部が使用中。
コーチ・レギュラー(四人)……ユキオがリンカーではないかと疑いを抱いている。ユキオがリンカーであれば公式戦には出せなくなってしまうが、部には残って欲しいと考えている。なお、レギュラー以外の部員も大勢いる。
ユキオ……高校時代はぱっととしない選手であったが、大学生になってから活躍しはじめた。高校生のときから卓球を始めており、ヨシとダブルスで組んでいる。速攻を仕掛けることが多く、忍耐力を試すような試合が苦手。秘密を抱えることが苦手な性格でプレッシャーがかかりすぎると爆発してしまう、と友人より証言あり。常人より素早く動けることやスタミナがありすぎること練習の前に英雄とリンクしていたなどの目撃情報が、今回のリンカー疑いの原因になっている。自分のせいでヨシが負けたと考える傾向にあり、罪悪感を抱いている。
ヨシ……小さな頃から卓球をしており、将来を嘱望されていた。しかし、本人は趣味の範囲で卓球を続けたいと考えていた。ユキオに、自分の考えをユキオに告げられない。忍耐強く前向きな性格が評価されがちだが実際には自分の想いを他人に伝えることができない不器用な奴だ、と友人より証言あり。ユキオの件に関しては、証言をさけている。
PL情報……ヨシは、ユキオがリンカーであることに気が付いている。ユキオはリンカーであるとバレると自暴自棄になり、ヨシや周りの人間を素手で攻撃しはじめる。
マスターより
こんにちは、落花生です。
今回は、卓球がメインなシナリオです。
ちなみに、今回出てくる卓球の団体戦ルールは①シングル②シングル③ダブルス④シングル⑤シングルで先に三セット取った方が勝ちです。つまり、三回連続で勝つと④と⑤の人の出番がないわけです。一番一般的なルールだとは思いますが卓球は大会ごとに団体戦のルールが少しずつ違うようなので、ご注意ください。ちなみに、私は中学時代は卓球部でした。部員が一人だったので団体戦の経験は……ありません。
リプレイ公開中 納品日時 2016/01/21 13:42
参加者
掲示板
-
相談卓
最終発言2016/01/17 20:32:02 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/01/16 22:13:25