本部
広告塔の少女~魔晶の歌姫~
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/01/02 22:00
- 完成予定
- 2016/01/11 22:00
掲示板
-
相談卓
最終発言2016/01/02 18:26:38 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/12/29 23:20:40
オープニング
市内某所、半径数キロの小さなドロップゾーンが展開されている。
そこからは従魔が大量に湧き出ていた。
その従魔は小さな虫のような従魔が、群れをなし、一塊になって押し寄せてくる。
単体の性能はそこまででもないが、なにぶん捉えずらく、一匹でも逃せば新たな従魔を生成するため、一匹残らずこの従魔を倒す必要性があった。
しかし、一口に一匹残らずと言っても、それはとても困難だ。相手は普通の蠅程度の大きさと変わらない。そんな相手を一匹残らず倒すというのは困難を極める。
そのため対処のしようがなかった従魔に対抗する新たな作戦が立案された。
『三船 春香』そして彼女と契約した英雄の名前は『ルネ・クオリア』2人の協力のおかげである。
彼女は戦闘能力は一切持たないかわりにその歌は愚神や従魔を引き寄せる特性がある。
そんな彼女が一つの提案をH.O.P.E.に持ち出してきたのがことの発端だった。
それが「滅びの歌」作戦である。
「本当にいいの?」
遙華はガラス越しに少女達に問いかけた。
「ええ、ありがとう遙華」
ルネが凛とした声を響かせ答える。
ルネは全身が水晶質の少女型の英雄だった。その少女を抱きしめるように春香が座っていた。
この英雄の歌が従魔や愚神を引きつける。おびき寄せられた従魔、および愚神を掃討するのが今回の作戦なのだが。
この作戦の性質上、他の地域の従魔や愚神が作戦地域めがけて迫ってくる可能性がある。
その場合周囲の町を従魔が横断することになるだろう。
そのため住民の避難計画は大規模になり。その為グロリア社が協力を要請されたという経緯がある。
「貴方、歌を歌うの、つらいんでしょ」
グロリア社が見返りに求めたのは、この一件の撮影許可。それを編集し番組として全国放映する権利を望んだ。
すべてはグロリア社の宣伝活動のため。番組を面白くする要素として遙華はルネや春香の日常風景を撮影した。
沢山遊んだ。料理をし、将来を語り合ったり、この世界をどうしていきたいかそんな真剣な話もした。
ゲームをしたり、買い物に行ったり、打ち合わせと称してかけた電話が長引いたこともあった。
三人はすっかり仲が良くなっていた。
「貴方にはもっと別の幸せがあると思うの、まだこの世界にはあなたが見たことがない楽しいことがたくさんあるのよ、それに春香とだって仲良くなれた。もっとたくさんの人と仲良くなれるわ」
「たのしそう……」
ルネはそう鈴が鳴るような硬質な声で言った。
「でも遙華、私たちは、私たちができることをしないと」
苦しそうにルネは言った、重たく閉ざされたルネの唇のかわりに、春香が言葉を継ぐ。
「戦えない私が、戦えないこの子と結ばれたのはきっと、何か意味があると思うの、その意味をみつけたのよ。お願い、やらせて」
「けど……」
そう春香が静かに遙華を見つめる、それをみたルネはさみしそうに微笑むと。遙華は彼女に背を向けた。
「分かったわ、作戦開始は追って通達するから、それまで待機、必要なものがあれば遠慮なく言って。私が用意させる」
遙華はそう口にしてその場を後にした。
その一室の外にはロクトが立っていた。
「大丈夫? 遙華」
「ええ、大丈夫。このくらいなんてことないわ」
「強がらなくてもいいのよ。だって遙華はあの子を友達だと…………もう思っているんでしょ」
その瞬間、遙華はロクトにしがみついた。ふらつく足元に、うるんだ視界。目の前が真っ暗になって立っていることすらできなかった。
遙華は今まで知らなかったのだ、大切な人が消えるというのが、こんなにもつらいことだったなんて。
「言わないで、決意が鈍る」
そう言って震えるそのか弱い少女をロクトは抱きしめた。
そうして君たちリンカーが収集されることになる。
遙華は語った。
「今回は大規模な作戦よ、特に戦闘力の高いあなた達にはルネの護衛を任せたいの」
彼女は町の中心で音を奏で続けなければならない、それを増幅しスピーカーから流すことで周囲の従魔を呼び寄せ撃滅する。
そのため彼女たちは敵の攻撃に対して防御行動も回避行動もとれない。
「歌を妨害させないために、あなた達には梅雨払いをお願いするわ」
ルネと春香は共鳴中であれば歌を歌っていても、水晶質の体全体が振動する上に、複数の振動を両立できるため会話ができる貯め、連携も取れる。
「あなたたちにはこれから、町の中心にある公園で待機してもらわ。見晴らしがいいので戦闘には最適よ」
事前に知らせるべき情報を資料にまとめ、それを
「それじゃ、よろしく」
そう遙華はそっけなく言い捨てると、すぐさま会議室を飛び出した。
明らかに様子がおかしい。そう感じたあなたは遙華の後を追った。
遙華を追うと屋上にたどり着いた、燃えるような夕陽を眺め遙華が佇んでいた。
その背に向けて、何かあったのか尋ねると。遙華は振り返って寂しそうに笑った。
「気を使わせたわね、ごめんなさい。でもせっかくだから聞いてくれる? 理由」
消え入りそうな声でそうつぶやくと遙華は意を決したように貴方に言いました。
「理由、理由はね。そうね、この作戦があの子の命と交換だからかしらね」
遙華は拳を握りしめる。
「彼女の歌は、命を削るのよ」
「分からない? 彼女はこの作戦が終わったら死んで……、死んでしまうのよ!」
遙華は悲痛な声を上げた。
「あの子、唄えば歌うほど体がぼろぼろと削れ始めるのよ。そして最終的にはひび割れて砕けてしまう」
「でもね、厄介なことに。あの子、死ぬことをどうとも思ってないのよ!」
「私が何を言ってもね、『この世界の人々は救うに値する』って言って、きかないのよ! どれだけこの世界が好きなのよ。ほんと、バカみたい!!」
遙華は矢継ぎ早にまくしたてる。
「消えゆく命をみんなのために使いたい…………。そう言って、もう私の言葉を聞いてくれない」
彼女は力が弱く、英雄としてこの世界に現れたものの戦力にならなかった。
そんな経緯があった。
春香と契約してもほとんど戦う力は無く。
さらに、この世界に現れた際のトラブルなのか、徐々に力が弱くなっていった。
このままであれば近いうちに消えてしまう。
「命を使い切っちゃわなくていいじゃない。そう私たちは、言ったのよ?」
ルネに対して、春香と遙華で。千の言葉と万の思いを伝え説得したが。
ルネの決意は固く。結局は2人が折れることになる。
「あの子。あの子ね、自分の命だけど、自分のためだけに使うなんてもったいないって……言うの。とってもいい顔で言うのよ。あんな顔で言われたら、もうかける言葉もなくて」
遙華はそう、とめどなくあふれる涙をぬぐいもせず、ただただ立ち尽くしました。
自分では彼女を救えない無力さを感じながら。
「私、あの子に死んでほしくないのに……」
これは、死を決定づけられたものの、命の使い道をたどるお話です。
解説
目標 ルネの護衛、および群体従魔八体と愚神ゼブルスの撃破。
群体従魔とは、小型の虫従魔が寄り集まったものだ。今は歌の影響でひとまとまりになっている、なので一塊を一体とカウントする。
行動特徴は以下の通り
・最初のターンに三体登場し、それ以降は一体撃破されるたびに一体追加されていく。合計八体確認されている
・群体のため物理攻撃はあまり効果がない
・群体で襲いかかりで翻弄の効果を与える近距離攻撃を行う。
また群体が一体でも倒されれば愚神ゼブルスが合流します。
ゼブルスは巨大なハエに腕や足が生えた、気持ち悪い見た目をしてます。
戦闘能力が高く。春香とルネの力を吸収しようと積極的に狙います。
ゼブルスの特徴は以下の通り。
・双拳による単体物理攻撃
・ライブスを纏ったキック、これは魔法攻撃
・少しの間飛行し、回避力を上げる。
公園は一辺三キロ程度の大型で、北にはミニサッカーコート、バスケットコート等公共施設。南には売店立ち並び木々が生い茂る遊歩道。中央に噴水広場があり、半径50メートル程度の円系に開けた土地になっています。
この噴水広場で敵を向かい撃ってもらうことになる。
敵一体一体の力はそこまで強くはありませんがルネ自身も強くはないので、少し攻撃を受けると死んでしまいます。
彼女が攻撃されないように気を使ってください。
ちなみに彼女は外界の情報に対してすごく興味を持ちます。あなたが休日どう過ごしているかとか、周りにどんな人間がいるかですとか。話してあげると喜ぶでしょう。
なぜなら、彼女があなた達の日常を知ることによって、あなた達と仲良くなればなるほど、彼女の力はまし。より強く愚神や従魔を引きつけることになるからです。
理由としては彼女の守りたいという思いが、愚神や従魔はとてもうっとおしく感じるからです。
そんな愚神たちの間の手から彼女たちを守りきり、周囲の従魔、そして愚神を全て倒しましょう。
マスターより
今回の遙華さんはかなり不安定です。
ずっとルネを助けたいモードのまま話が進むので。ちょっとめんどくさいかもしれないですね。
そんな遙華さんをやさしく慰めてくれる人募集中です。
叱咤激励してくれる人もいいなぁ
普通にシナリオを楽しんでくれる人も募集中です
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/01/08 01:24
参加者
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相談卓
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