本部
屋敷に埋められた少女のハナシ
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 9人 / 4~10人
- 英雄
- 8人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/12/05 19:00
- 完成予定
- 2015/12/14 19:00
掲示板
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【相談】屋敷を調査せよ
最終発言2015/12/05 19:21:09 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/12/04 19:32:12
オープニング
●死者は音もなく忍びよる
その屋敷は、近所でも評判の『でる』と噂の屋敷だった。
どことなく大正ロマンを感じさせる洋館はバブル期にナリ金によって建てられて、バブル期の終わりに破産したナリ金にあっという間に手放された屋敷だった。
「やっぱり、冬は寒いなぁ」
「仕方ないだろう。夏に撮影したら、肝試しの小学生と鉢合わせしたりするんだから。今もいるかもしれないぞ」
そんな屋敷に無断で入っていたのは、美大の学生たちであった。映画を作るという授業の課題をこなす為に、洋館に忍びこんだ彼らの手にはカメラなどの機材があった。
主人公とヒロイン役の学生の血糊もばっちりときまっていた。一見するかぎりでは、彼らは非常に明るい死人に見えなくもなかった。
「スケジュールの都合で、最後からの撮影から始めるからな。自覚もなくユーレイになっていた主人公とヒロインが、自分たちが死んでいるって自覚するシーンだぞ。刃物に気をつけろよ。金がないから偽物が買えなくて、家から持ってきた本物の包丁だからな」
「はーい、ところでカントク」
主人公が、ひいふうみいと何かを数えはじめた。
「またストーリーを変えたのか? 演者の数が、台本とあってないぞ。それに、小さな子まで連れてきて」
●吸血鬼は伝染する
「ひっひっ……。なっ、なにが起こっているんだ?」
カメラを握ったままの学生が、上がる息を整えようとする。
自分が見たものが嘘ではなかったと確認するために、学生はビデオを再生させた。主人公役の学生がひいふうみいと数えだした映像がビデオに映り、同時に見た事ない人間もビデオに映りこんでいた。
――それは、五歳ぐらいの少女だった。
「それに、小さな子まで連れてきて」
という言葉の後に、少女が演者たちに襲い掛かる。悲鳴を上げながら主人公にヒロイン、それに脇役の人間たちが次々と喰われていく。そして首を噛まれた演者たちは、噛まれていないものたちに襲いかかった。友人を抑え込み、少女に他人の首筋を差し出す。あとは誰が敵なのか味方なのかもわからない、地獄絵図であった。学生はその地獄から、命からがら抜け出してきたのだ。
ここは、食堂なのだろうか?
部屋が暗くて、良くはわからなかった。
「ワタシヲサガシテ……」
学生の隣から、声が聞こえた。
学生の手から、ビデオがこぼれ落ちる。
「う……あっあああ!」
学生のビデオが最後に映したのは、血みどろのヒロインであった。
●悪寮の館
館には、噂がある。
館を建てたナリ金は借金を抱えて、妻にも逃げられた。男の元に残ったのは、幼い娘だけであった。ナリ金は残された娘を疎ましく思い、娘を殺して逃げてしまった。
今でも館には、娘の死体が埋められているという。そんな噂を聞いて、人知れず忍びこんだ小学生。彼女が、出会ったものはたして……。
「ワタシヲサガシテ……」
解説
館……昔、ナリ金が建てた広大な洋館。手前から、応接間、食堂、客室、ベットルーム、図書室、がある。どれも立派な作りであり、壁等を壊すのは手間である。いたるところに、小学生が仕掛けたイタズラがある。
応接間……何もない部屋。家具は全て売却されたようである。壁には血の染みのような模様が浮き出ている。
食堂……椅子だけが置かれた部屋。物が散乱しており、今にも落ちてきそうなほどにボロいシャンデリアがある。なお、撮影のためにシャンデリアは下を通ると落ちてくる仕掛けがされている。
客室、ベットルーム……ソファーとベットがだけがある。他の家具は売却されたようである。身を隠すところは少ない部屋。なお、ベットの下には偽物の白骨がある。
図書室……本が散乱している。部屋のなかで一番暗い。なお、一番奥の本棚を倒すと、天井から少女の人形が落ちてくる。
少女の霊(愚神)……図書室に出現。少女に噛みつかれると操られてしまう。なお、普段は少女の姿は見えず、少女が相手に触れている最中は視認することができる。見た目は少女であるが、強靭な身体能力で直接攻撃をしてくる。実体はある。(PL情報……演者と撮影班が残っている状態で図書室に行くと、少女の霊は演者と撮影班たちを近くに呼びよせ盾として使用する。なお、愚神は忍びこんだ小学生に憑いている)
演者……主人公、ヒロイン、友人、犯人、幽霊がいる。操られているだけであり、少女の霊を倒すと正気に戻る。腕力などの身体能力は普通の人間であるが、撮影に使うはずだった刃物で襲いかかってくる。勝ち目がないとわかると、持っている刃物で自害しようとする。『ワタシヲサガシテ』としか喋らない。
撮影班……カメラ、監督、助監督、美術がいる。それぞれ撮影機材やメイク道具で攻撃してくるが、勝てないとわかると仲間同士で攻撃しあってしまう。食堂とそれより奥の部屋に出現する。演者たちと同じ特性を持つ。
マスターより
こんにちは、落花生です。
ホラー映画は、苦手です。テレビで怖い番組とかやっていると、とにかく隙間に入り込もうとします。驚いても同じ反応をします。以前、あまりにも驚いた際にゴミ袋とゴミ袋の隙間に入り込もうとしました。……大掃除中だったんです。
リプレイ公開中 納品日時 2015/12/10 02:46
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【相談】屋敷を調査せよ
最終発言2015/12/05 19:21:09 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/12/04 19:32:12