リンクブレイブ

利己的で自信家で尊大、なんでも器用にこなす。その実、小心者で自分というものが無く、特に秀でたものも無い。シーナと恋人となり、一緒に暮らしている。互いに愛情と言うより情で繋がっていると思っているが、カルロは無意識に自分と方向性の違い自分を持っているシーナの恋人であることを誇りに思っていて、恋人である自分にも誇りを持っている。ゆえに嫉妬は殆どしないが、シーナの粗暴な言動や悪戯の被害に合う相手を尊大で嫌味な態度ながら心配する。最も、ほとんどその被害者は自分である。けれども、不思議にそのことを嘆かない。

カルロは、突然、記憶もない状態で、見知らぬ世界に放り出された。分かるのはじわじわと迫る消失へのタイムリミット。死にたくない、消えたくない！そう叫んだ時、目の前に現れたのは自分を永らえさせるのに丁度良い存在。シーナはワイルドブラッドとして心無い人々に追われていた。『“自分が”死にたくない』その価値観が合った二人は契約した。互いに自分が生き延びる為に。価値観が似ているため、サバサバとした気が置けない関係。友人とは呼びづらいが倦怠期の恋人のような間柄で、甘い想いは特に無いが恋人である。

利己的で自分を守る為に嘘もつけるが悪人ではない。時折出る尊大な態度や卑小さや弱さは自身の消失への怯えから来ているが、本人は気付かないし、全く信じない。