リンクブレイブ

ある日突然家の庭にいた、おっとりした英雄。全ての記憶を失っており、現在の名前は自分が唯一覚えていた言葉を呼称としたもの。「バンブルファンブル、地に落ちた」という言葉からで、本当は自分の世界の歌の歌詞の一節。その内容には屈辱的な意味合いがあるが、その歌詞を覚えている理由も解らないので、それを聞いて名前だと勘違いした能力者（みまる）によって呼称となってしまった。能力者は、英語ではないのかもしれないと判断して普通に呼んでいる。感情表現の方法まで曖昧になっているようで、表情が全く変わらない。喜怒哀楽が欠如した状態で、淡々と言葉を口にする。共鳴すると能力者の感情に引っ張られるのか、英雄は充足感を得る。前向きに戦いの場に赴き、能力を惜しみなく発揮する。その充足感によって、英雄の能力者への依存度はかなり高い。誓約は能力者の「寂しいのですか？では、一緒にいましょう」という言葉。英雄は静かに頷き、今に至る。

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