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【神月】大規模作戦連動シナリオ

イメージノベル

【目次】
 1:共通オープニング
 2:伝説と歴史の狭間
 3:誰も知らない夜空の下で(グラシナオープニングノベル)
 4:世界蝕、再来(グラシナオエンディングノベル)
 5:四面楚歌 執筆:星くもゆきMS
 6:異邦者たち
 7:独奏者 執筆:鳴海MS
 8:終幕の序曲
 9:エンディングノベル

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1:共通オープニング

●発端
「シーカの幹部を保護した?」
 H.O.P.E.ロンドン支部長、キュリスはペンを走らせていた手を止めた。
 ここ暫く欧州ではセラエノの活動が活発化しており、博物館や考古学的な研究所での盗難や侵入事件に対処するため、H.O.P.E.ロンドン支部は大忙しだった。
「はい、現在事情聴取中ではありますが……」
 報告に訪れた職員は手元の資料をめくりながら、どこか収まりが悪そうな表情を浮かべた。
 どうかしたのか、と問われて、彼は意を決したように言葉を続けた。
「それが、その名乗っているのは若干十三歳の少女なのです」
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2:伝説と歴史の狭間

●いつかの空の下
 ひとりの青年が、空を見上げていた。
 空には赤い月が煌がしんしんと輝き、茶色の瞳と青い瞳がそれを見つめていた。
「これが世界か!」
 青年は興奮気味に両腕を広げた。その先に広がるのは、見たことも無い景色だった。砂漠の真ん中に、見慣れぬ風景が忽然と姿を現しているのだ。
 彼の足元には一本の大きな剣が突きたてられていて、そこからは青白く輝く光が辺り一面に走っていた。青年の周囲にいた者たちはみな、幻想的な風景にただただ息を呑むばかりで、青年ひとりが子供のようにはしゃいで笑っている。
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3:誰も知らない夜空の下で

●迫る未来
 多くの英雄たちが討たれ、能力者たちは静かに地に伏している。
 街の遺跡には数多くの生命の樹の短剣が突き立てられ、上空に広がる門へとライヴスが通じていた。
 門の周囲に走るライヴスのフィールドが、その門を突き破ろうとしてくる何かを押さえ込んでいる。能力者のひとりは、短剣を突き立てたまま、真赤に染まって返事が無かった。
 突如、一筋のライヴスが走る。
 どこかで愚神が嗤った。
 その手には短剣が握られており、その手には短剣の一本が握られており、その短剣があるべき場所へと収められていた。
 愚神が突き立てた地点から走ったライヴスが、他のライヴスを弾いた。焼け落ちるようにライヴスのフィールドが姿を消して行き、その向こうから迫っていた何かが、ゆっくりとその姿を現していく。

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4:世界蝕、再来

●total eclipse
 月が赤くなること。
 皆既月食におけるそれは、光の屈折と散乱によって起こる。
 そう言ってしまえば味気なくもあるが、そんな味気無い現象を、これまで多くの人々が特別な心を抱きながらで見つめてきた。人は言う。それは軌道の周期が一致した時に起こるただの天文的な自然現象に過ぎないと。
 だが、それに特別な意味が無いなどと誰が決めたのか。
 少なくとも、今、この世界においては、それには特別な意味があるのだ。
(月が欠けていく……)

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5:四面楚歌(執筆:星くもゆきMS)

●抗する者へ
「確保できた短剣は一本……これでは、軍団長をこちらに呼びこむことはできません」
 アル=イスカンダリーヤ遺跡群での戦闘の経過報告。それを愚神卿へ届けた秘書愚神の声は明らかに戸惑いを含んでいた。
 エレン・シュキガル招来の失敗。
 愚神達のほとんどはそんなことを想定していなかった。想定する必要はないと思っていた。この世界の者達の抵抗など踏み潰せるものと思っていた。
 だが、想像を超えて、この世界の敵は強い。
「よもやこれほどの抵抗を受けるとは……」
「どこで……何を見誤ったのだ……!?」

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6:異邦者たち

●敵包囲網を破れ
 邪英化から救出されたアイリスとその能力者イリス。彼女らに加え、一部消耗の激しい英雄を伴い、密かに戦場を離脱していくジープ。
 それを見送ってから、コリーはその威容を未だ誇示する“門”を見やり、続けて南の方角を見やった。時折、きらめくような光が闇夜に浮かび上がる。同方面の仲間たちは、南からはアッシェグルートの軍勢に攻め寄せられ、北はレガリス・エニアによって背後の退路を断たれた形となっている。
「部隊の損耗はどうなんだ?」
 コリーの問いに、女性の声が答える。
『今はまだ、それほどでもありませんわね』

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7:独奏者(執筆:鳴海MS)

●独奏者
 ガデンツァはこぼれそうになる体の破片を押し込みながらその座についた。
 あたりは暗く、十三の椅子が円状に並べられているが、その席には誰も座っていない。
 ただ中心に彼がいる。ガデンツァが兄と呼ぶ人物『愚神卿』である。
「満身創痍じゃないか、そこまで彼らは手ごわかったのかい?」
「ふん、不利な状況に追い込まれただけじゃ。万全の準備があれば奴らなど」
「『最悪の状況を招かないための知性じゃ』そう君は常々言っていた気がするのだけどね」

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8:終幕の序曲

●決戦へ
 ブリーフィングルームと隣接するコントロールセンターで、H.O.P.E.ロンドン支部長、キュリス・フォン・アルトリルゼインが次々と指示を飛ばしていた。援軍との調整、各地のエージェント準備態勢、様々な情報が集まってきている。管轄外の管区に展開する支部については、ジャスティン率いる本部からの情報が矢継ぎ早に届いていた。
「エージェントより連絡。短剣は2本が引き抜かれた模様です」
「次元変動率、最新データ来ます!」
 セラエノによる次元崩壊の画策。
 それは、そんな最中にあって届いたものだった。

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9:エンディングノベル

●脱出
『一息ついてる暇はなさそうだよ!』
 通信機から聞こえてきたのは、【蝶】を通じて届けられた林 次郎(aa4380)の声だった。
 次元崩壊の観測データを後方から得つつ、彼は分刻みでタイムリミットを更新していた。崩壊までの時間はまだある。だが、ここから可能な限り離れなければならないとなれば、どれほどの余裕があるかは解らないのだ。
 エージェントたちは、お互いに顔を見合わせ、小さく頷きあった。

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