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東嵐 第1フェーズ:リプレイ


PCイラスト
木霊・C・リュカ
aa0068
PCイラスト
紫 征四郎
aa0076
PCイラスト
煤原 燃衣
aa2271
PCイラスト
八比礼 ユキ
aa1143
PCイラスト
狩生 すがる
aa1026
PCイラスト
刈丸 桐花
aa1751
PCイラスト
マリナ
aa1043
PCイラスト
宇津木 明珠
aa0086
PCイラスト
獅子ヶ谷 七海
aa1568
PCイラスト
鴉守 暁
aa0306
PCイラスト
緋山 集
aa0089
PCイラスト
咲山 沙和
aa0196
PCイラスト
小金井 吹子
aa2623
PCイラスト
黄昏ひりょ
aa0118
PCイラスト
卸 蘿蔔
aa0405
PCイラスト
龍李 鈴亜
aa0551
PCイラスト
縁亜 憐
aa0381
PCイラスト
柳生 楓
aa3403
PCイラスト
白市 凍土
aa1725
PCイラスト
虎鶫 寒鴉
aa3153
PCイラスト
符綱 寒凪
aa2702
PCイラスト
辺是 落児
aa0281
PCイラスト
月影 せいら
aa2046
PCイラスト
セレティア
aa1695
PCイラスト
風深 禅
aa2310
PCイラスト
邦衛 八宏
aa0046
PCイラスト
天城 稜
aa0314
PCイラスト
桜木 黒絵
aa0722
PCイラスト
世良 杏奈
aa3447
●開幕の狼煙。
 百鬼夜行が目の前に広がっていた。
 時刻は夕方、無風。からりと晴れたこの的外れな時刻に、突如魑魅魍魎が湧いて出たのだ。
「さ、行こうか」
「ん……」
 地平線を埋め尽くす、半漁人、サハギンの群と。そして無数の触手をもつ大海沌。総勢百を超える大部隊。
 その突撃をもろに受けてしまえば。さしもの《Ark》ですらただでは済まないだろう。
 だがArkには守護する者がいる。
 その胸に希望を抱き。救いの方舟を守らんとする。戦士たちが。
 突如、Arkのハッチが開いた。
 その暗がりの向こうで燐光を放つの新武装ライヴスヴィークル。それに跨り。
 木霊・C・リュカ(aa0068)は大海原へと飛びだした。
「風が気持ちいいね」
 そうリュカが語りかけたのは紫 征四郎(aa0076)。彼は共鳴時の青年の姿となって。リュカの肩に手をかけ、遠くを見つめていた。
 それを皮切りに出撃していくリンカーたち。あるものはライヴスヴィークル、あるものはALブーツの出力を上げ、編隊を組んでいく。
 その編隊の先頭に立つのは大部隊【暁】のリーダーである。煤原 燃衣(aa2271)だ。
「……希望の船を……。鎮めさせるわけには……いかないッス。……全軍進撃」
 戦闘の幕が上がる。戦場を覇気が見たし、次いでライヴスヴィークルの唸りが海面を震わせる。
 部隊は【暁】を中心に編成。三角形の布陣を敷き突貫する。
 対する従魔たちは大海沌を中心にその周りを十程度の半漁人が護衛をしている。
 彼らの目的は大海沌をArkまで送り届けること。
 ゆえにサハギンは先行し。今先端同士が接触する。
 まず最初に交戦を開始したのは【火蜂】部隊の【雑魚】対応分隊だ。
「アラネアホーク、化け蜘蛛狩りの鷲は魚だって狩っちゃうのよ?」
 八比礼 ユキ(aa1143)は先陣を切り。ALブーツの加速度にまかせ。怒涛乱舞で敵サハギンを巻き上げた。敵の隊列に穴をあけて見せる。
 その穴から残るメンバーが殺到し、サハギン達に白兵戦、あるいは銃撃戦を挑んでいく。これは全て分隊【海獣】を通すため。
「負けていられないっすよ」
 燃衣は顔を上げると。周囲を固める【暁】の面々を一人一人見やる。気合十分、その目には闘志が宿っている。
「……第一射……放て!」
 【暁】の分隊【鯨】が射撃を開始する。サハギンはその攻撃に動きを止め。連携を見さしていく。
 しかしサハギン達も従魔だ。その【鯨】の目の前にサハギンが盾となって立ちはだかり、その背後からはサハギンメイジがまとまって攻撃を仕掛ける。
 敵の部隊も統制がとれていた。
 連携する知能があるならば。
 そこには燃衣のようなリーダーがいるはずだ。
 その合間を縫ってリュカはライヴスヴィークルを滑らせていく。
 後部座席に乗っている征四郎はサハギンの横なぎの剣を、くぐって回避。
 その後、器用にバランスをとりながら後部座席から立ち上がり、そして大剣を構えた。
 そしてサハギン部隊の輪、何やら異形の言葉を話す半漁人をロックし、それに肉薄する。
「あれですよね」
「あれだ!」
 その中心にいる半漁人へと肉薄。そして。
「はぁ!」
 大きく振りかぶって切り捨てた。
 胴から真っ二つとなって、サハギンは海の藻屑と消える。
 その光景を見たサハギン達に動揺が走る。一撃で葬った征四郎のその攻撃力もだが、司令官を失ったことで集団は統率が失われる、それが一番の問題だった。
 しかし、その半漁人たちの騒ぎも気にせず、海中から触手が伸びあがる。
 それは無数の吸盤を持ち、独特の青臭さを放つイカのゲソのように見えた。
 そのゲソが前後左右を完璧に抑えてしまった。
「しまっ……」
 しかしその触手は伸び上がっただけで征四郎たちを捉えない。まるで氷になってしまったかのようにピクリとも動かなくなってしまった。
「大海沌とはこれまた素敵なお姿、香港まで来たかいがありますなあ」
 狩生 すがる(aa1026)が楽しげにALブーツで水面を滑っていた。海面に張り出したゲソをジャンプ台替わりに飛び立ち、着地。サハギン達の攻撃をよけながら肉薄してくる。
 そんなすがるの攻撃によって。彼女の放った縫止で動きが止まったのだ。
 今、この戦場に【火蜂】内分隊【海獣】が到着した。
「蜂に紛れた蟷螂一匹、でも狩る獲物は同じ。一撃必殺」
 そのすがるの後ろから刈丸 桐花(aa1751)が躍り出た。桐花は到着して早々に暴れはじめる。
 すがるに並び立つと頷きあってジェミニストライクを大海沌の足に放つと、見事にそのゲソは切断され、海面に落ちた。
「さァ、獲物を狩ろうじゃないか、蜂共」
 その【火蜂】の中心にいて指示を出すマリナ(aa1043)。
 彼女は閃光飛び交う戦場で、的確に周囲の状況を把握して見せた。
 そして指示を出す姿はまさに戦乙女。
 その戦略がはまり、彼女たちの目論み通り。敵は一気に混乱に陥った。
 その隙を燃衣は逃さない。
「鯨下がって! 鯱お願いします! 鴎は弾薬を! よし……鯨も攻撃! 本部、砲撃を!」
 その隙を、狙い澄ましたかのように【暁】の別動部隊【鯱】が敵の陣形の横っ面からかみついた。
 まるで抉るようにサハギンの部隊を分断し、連携をとれなくしたのだ。
 そして散り散りになった敵にArkからの支援砲撃が加えられる。
 海上に水柱がいくつも立った。
「早く海沌の餌になってしまえ。案ずるな。今料理してやる」
 ファリン(aa3137)の操縦で突貫する宇津木 明珠(aa0086)は、戦場を駆け廻り、サハギンの魔法をよけていく。交差する時にライオンハートですくい上げるように切り付け、そして後続のメンバーがそれを撃ち抜いた。
 それに並走するライヴスヴィークルは高山 浩司(aa2042)のもの。彼の操縦も見事なもので、立ち上がる波も気にせず踏破していく。そして後ろには獅子ヶ谷 七海(aa1568)が
「片っ端からひたすらぶち殺す……やるこたぁそれだけだ。肩の力抜けよ、高山」
 幼い見た目に反してどぎついセリフを吐く、まぁ彼女の場合は英雄の人格が表面化しているだけなのだが。
 そしてすぐさま消耗した仲間の元へ【暁】の分隊【鴎】が駆けつける。
 彼等はタイミングをずらすため、交換できる者からALブーツを交換させていく。これで現場をリンカーが離れずに戦闘を継続できる、ラインを下げなくてもよくなる。
「鴎、了解です……皆様、ここがキバりどこッス! あ、いえ。ご武運を……」
 その【鴎】のリーダーである無明 威月(aa3532)が【暁】を鼓舞する。
 その背では【暁】のメンバーが続々とブーツを履きかえて、戦場へと向かっていく。
 この支援のおかげで指揮は高く、指揮が高まった軍団はさらに苛烈に従魔たちに攻撃を加えていく。
 その背後から回り、回復、物資の補充等を行うのは柳 黒斗(aa3866)
「目立ちたくない。影のヒーローがかっこいいってね」
 そうきっぱり言い放った彼は手際よく、ALブーツを交換していく。その交換がすむと、すぐさま黒斗はArkへと戻っていく。
 ただ、彼等は知らない、海中深く潜ったサハギンが、黒斗とほぼ同じ速度で、Arkに向かっていることを。


●Ark迎撃戦
 鴉守 暁(aa0306)はそれを予想していた。
「海の下からくるよ!」
 滑るように水中を舞う半漁人たちの姿、そしてその水上に出たひれ。
「魚介狩りだー。ふぁいおー」
 そうトリオを放ちとびかかるサハギンを空中で迎撃。射手の矜持をのせ、ロングショットで、遥か向こうのサハギンの頭を打った。
 ここから先には一歩も進ませないと決死にディフェンスする。特にサハギンメイジを見つけて執拗に攻撃を加えた。
 だがそんな彼をサハギン達も黙って見ているはずがない。
 自ら勢いよく躍り出たサハギンメイジはその雁首を噛みちぎろうと口をあけた。
 しかし。ゴゥと稲妻のような音がし、みればイカヅチの矢がサハギンを射抜き、再び海中に押し戻していた。
 都呂々 揚羽(aa0139)の射撃である。Ark上から雷上動で射抜いたのだ。
「お腹痛いから帰る」
「もう少し待てませんか?」
 それに習うように緋山 集(aa0089)もサハギン達をスナイプしていく。
 その狙いは正確で、Arkに乗り込もうとしたサハギン達は引きはがされていく。
「……海産物は、そんな嫌いじゃないんだけど」
 そして集の死角を生めるように立つのは咲山 沙和(aa0196)
 共鳴し、Arkに乗り込んでくる敵をライフルで遠距離から射撃する。
 トリオ、ストライク等出し惜しみせず使用し、手が空けば遠くの敵をロングショットで射抜いた。
「魚は海からあがってくんなってーの! 大人しくそのまんま沈んじゃってねー」
 頭部をぶちまけたサハギンは青い血を散らしながら海へ沈んでいく。
 そんなリンカーたちの活躍により、Arkの周囲に防衛ラインが築かれる。ここで死守しなければ非戦闘員も戦いに巻き込まれるため、全員が決意を固めていた。
 よって。一番敵の熱い部分に。司令官は小隊の派遣を決めた。
「BUG参上!! ッスよ!!」
 小金井 吹子(aa2623)率いる【BUG】である。
 【BUG】は部隊員のほとんどが虫の姿を模している。ため目を引くが、特徴的なのは其れだけではない、団結力とチームワークでサハギンを駆逐していく。
 ついに大がかりな戦闘が始まった。
 そんな後に引けぬもの達に癒しを届けるのが黄昏ひりょ(aa0118)の役目だ。
「一つでも多くの笑顔を護る。その為ならこの命、惜しくないっ」
 時にはサハギンメイジの攻撃の盾となり。時には回復を行う。
 だが、そんなひりょは見つけてしまう。
 自分たちが防衛しきれずに突破してしまったサハギン達彼らはハッチや、小さな隙間からArkに潜り込もうとする。
 しかしそんなことは許さない。そう銃声が三発轟いた。
 見れば足や腕を抑えてもがいているサハギンが三体出来上がっている。
 そして硝煙が上がる銃口をフッと吹いて見せたのが卸 蘿蔔(aa0405)だ。
 いつもと同じように魔法少女レモンとなり、不敵な笑みを浮かべて見せる。
「ん……ここまで来たことは褒めてあげるのです、よ」
 その時、蘿蔔のインカムに通信が入った。
 相手は龍李 鈴亜(aa0551)だった。
「卸殿、次は13番ゲートに向かってください」
 鈴亜はPCでArk内のカメラを操作、敵がいる位置を割り出し、全員に伝えていた。
 これで処理もはかどるというもの。
「これ以上は侵入禁止です! お引き取り願います!」
 鈴亜自身は倉庫に侵入したサハギンを射抜き、ハッチをあけて外に引きずり出した。
 その隣の搬入口の前には縁亜 憐(aa0381)が<潜伏>で姿を潜めていた。侵入口付近で待機し。
 敵が近づけば<ジュミニストライク>や<毒刃>で強襲する。
 一瞬たりとも気の抜けないポジションではあったが今のところ侵入された数はゼロだった。
 しかし搬入口と言っても、数多くある、リンカーだけで捌き切れるものではない。
 そしてついに、大海沌が顔を出した。Arkへ張り付き、そしてその船体をギリギリと締めつけていく。
「これはまずいですね」
 柳生 楓(aa3403)は基本Arkからは離れず侵入してきたサハギンの迎撃を行っていた。
 しかし目の前にこんな化け物が現れては手に負えない。
 楓はすぐに応援を要請する、その応援が来るまで楓は一人の戦いを強いられる
「守り切ります……何があっても」
 その身で、楓はサハギンメイジの魔法を受け止める。爆炎を払い加速する。
 しかし戦況は芳しくなかった。敵の数がやはり多く対処しきれない。そしてArkからの通信をきくには。
「第三通路、破損。圧力に耐え切れません」
「浸水しています、シャッターを下ろします」
 arkは外側からの攻撃にはバリアをはれる、しかし内部からの攻撃とあっては。どうしようもない、被害が出てしまっていた。
「おい、大丈夫か……」
 風間 進(aa2887)はいち早く放送を駆けつけ現場に急行した。
 そこはひどいありさまだった、浸水だけならまだいい。壁が壊れた時に破片などが刺さったのだろう、呻いている船員が何人もいた。
 このままではまずいと進は感じる。もしここが内側から攻撃されれば大破もあり得る、そう進は乗組員たちを治療しながらあたりを見渡した。
 そこに到着したのは小隊【修繕】だ。
 そのリーダーである白市 凍土(aa1725)はすぐさまに応急修理セットとウレタン噴射機を鞄から取り出す。
「他に損傷個所は?」
「あっちだ、俺も手伝う」
「ありがとうございます。」
 損害部分は船内地図を貰えるようにPCをArk内のサーバーに接続ノートパソコンで管理する。
 その隣でけが人を見ているのは虎鶫 寒鴉(aa3153)周囲を警戒しながらけが人に適切な処置を施していく
 ブランデーを消毒液代わりに使い、サハギンが近づけは威嚇射撃で周囲に伝えた。
 その時、アナウンスがかかる。
「18番ゲート解放、リンカーたちが帰投します」
「いかないと」
 そう【修繕】班は負傷したリンカーのもとにかける。
 符綱 寒凪(aa2702)は猛スピードで船内をかけた。
 時はちょうど二時間程度たち、リンカーたちはいっせいに帰投する頃合い。
 その中に傷が深いものは多くいた。寒凪は全霊の力をもってして治癒を施していく。
 タオルで傷口を固定し、救護員の見よう見まねで傷口をテープで留めていく。
 まだ戦闘が行えるもので、ALブーツのバッテリーのみがなくなったものは揚羽がブーツを交換した。
 しかしそれだけでは足りるはずもなく、負傷者の傷の手当てが必要となると。戦場には穴があく。
 それを阻止するための部隊が《Ark》一番ゲートから出ようとしていた。


●出動、救世のLC
 チーム【LC】と呼ばれる部隊。
 そのリーダー辺是 落児(aa0281)は、ざっとメンバーを見渡すと、意を決したように頷いて。全員を率いて出撃した。
――さて、相手は海の中ですか。潜って回り込まれないように注意ですね。
 彼の英雄はいつものように冷静に周囲分析している。超特急で駆け、ラインが下がらないようにしなければならない。
 チーム【LC】はArkから離れた地点で迎撃を行う。
 その落児に追随するのは月影 せいら(aa2046)。
 チームメンバーと連携し大海沌の足を狙って攻撃を繰り返す。泳ぐ力を奪ってしまえば、どうにでもなるという判断だった。
 同時に海上にて殿を務めていた燃衣に無数の触手が迫る。
 燃衣は器用に、その攻撃を滑り、屈み回避していくが、いつの間にか触手で作られたドームのように八方をふさがれている。
 だが、その触手は打ち滅ぼされることになる。
 分厚い援護射撃。そのゲソのカーテンの先に見たのは。
 ここまでか、そう死を覚悟したその時【暁】の分隊も到着する。
――煤原……! お前は指揮官だ。斃れる事は許さねェ!!
 その先陣を切るのはセレティア(aa1695)だ、そしてその英雄であるバルトロメイが叫びをあげたのだ。風深 禅(aa2310)が操るライヴスヴィークルに跨り、燃衣の撃ち漏らした敵を刈り取っていく。
「ここは任せて」
 セレスティアがそう言うと燃衣は手を合わせてArkへ向かってかけていく。
 ここから第二戦の開幕だ。
「皆で繋いだ今日、「希望」に触れさせてなるものですか!」
 征四郎がその隣に並ぶ
 そして弓を構えた。
 敵は現在、本来いた敵の三割強しか残っていない、それもほとんどが負傷しているまともに回避ができる状態ではない。
「一斉射撃を」
 リュカが言った、その言葉に反応するようにArkの砲塔も大海沌をロックオンする。
 それに合わせて、全員が武器を構える。
 それどころか、Ark迎撃部隊の人間も上がってきた。
 ひりょはグレートボウを構え。蘿蔔も16式60mm携行型速射砲を構えて前にでた。
「………本番は、ここからですよ」
 邦衛 八宏(aa0046)はハウンドドックで敵を狙い。
 【暁】の天城 稜(aa0314)は
「これで最後、皆、無理せずに生き残ろう!」
 そうメンバーたちを鼓舞した。
 桜木 黒絵(aa0722)は英雄経巻を開き、敵を見据え。
 世良 杏奈(aa3447)はマビノギオンを構え叫んだ。
「必ずArkを守り抜きましょう! 覚悟しなさい、深きものども!!」
 直後。
「放て!」
 そんな号令で矢が、銃弾が、砲弾が雨のように従魔たちを襲った。
 その音は海を越えて響き、本国に聞こえるほど。その銃撃は輝き、本国に見えるほどの壮絶さを持っていた。 
 その身に有り余る攻撃を受け従魔たちは、命を散らしてく。
 そして、その攻撃がやむころには海は静寂を取り戻していた。
 波の音だけが聞こえる。
「やったの?」
 せいらがぽつりとつぶやいた。
 実際のところ生き残りはいるだろうし、Arkに張り付いた敵の掃除もまだだ。
 だが、眼前を覆う百鬼夜行の壁を崩したというのは。
 目の前に広がっていた地獄絵図をとり攫えたというのは。
 とても精神的に大きかった。

――俺たちは勝ったぞ!

 バルトロメイがそう宣言すると。海上機動戦部隊もArk迎撃戦部隊も、大きな歓声を上げた。
 しかしだ、威月は気が付く、海の遥か向うに、何かがいる。
「待った、Ark、索敵範囲を伸ばして」
 その報告を全員が固唾をのんで見守る。その時。
「え、敵性? 地平線の向こうに何かいます!」
 その瞬間。海を割って一体の従魔が出現した。
 白銀の鱗、太く長い堂、白蛇のように美しく、しかし力強さを感じる存在が、天めがけて立ち上った。
 そしてその口から、金属すら寸断できそうな威力の水が噴出される。
 それをArkは自慢の防護壁をフルで展開。真っ向から防いだ。
 だが、さらなる絶望がリンカーを襲う。
「この反応はトリブヌス級? 敵の……増援」
 百鬼夜行はまだ続く、再び現れた異形の魔物がArkに接触するまでには、あまり時間がない。


担当:
鳴海
監修:
御神楽
文責:
クラウドゲート株式会社